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『稲盛和夫一日一言』12/22(木)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 12/22(木)は、「有言実行」です。

ポイント:「有言実行」とは、まず自ら手を挙げて、自分が中心になってやることを周囲に宣言すること。そうすることで、周囲と自分の両方からプレッシャーをかけて自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことで、目標の達成がより確実になっていく。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)で、有言実行でことにあたることの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 世の中ではよく、「不言実行」が美徳とされますが、京セラでは「有言実行」を大切にしています。
 まず自らが手をあげて、「これは自分がやります」と名乗りをあげ、自分が中心となってやることを周囲に宣言してしまうのです。そう宣言することで、周りと自分の両方からプレッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって、目標の達成がより確実となるのです。
 朝礼やミーティングなど、あらゆる機会をとらえて進んで自分の考えをみんなの前で明らかにすることにより、その言葉で自らを励ますとともに、実行のエネルギーとするのです。(一部抜粋)

 この「有言実行」という言葉は、京セラ入社早々から常に職場内に飛び交い続けていたフィロソフィ用語のひとつです。

 やれるかどうか自分に自信が持てないとき、真っ先に手をあげて「自分がやります!」と宣言するのは、非常に勇気がいることです。
 特に、その対象が誰も進んで手をあげようとしない難しそうな案件であったり、今までに身近に経験した人がいないようなチャレンジングなアイテムだったりすると、なかなか自ら進んで手をあげようとは思わないでしょう。
 「今手をあげたら、自分が言い出しっぺということで、リーダー役が回ってくるかもしれないしなあ。でもやってみたい気持ちはあるので、誰かが手をあげてくれたら、すぐに賛同の拍手をしよう」などと横にらみで待っていても、結局誰一人として手をあげようとはしません。
 そんなとき、思い切って「自分がやります!」と大声で宣言してみる。それが後々振り返ってみると、自分の成長にとって大変大きな一歩となっていた、ということを今までに何度も経験してきました。

 有言実行で宣言していなければ、自分がその目標にトライして仮に達成できなかったとしても、その責任について周囲からとやかく責められるリスクは低くなり、ダメージは少なくて済むかもしれません。
 しかし、「私はこうしたい」と公言することは、自分自身に対する約束にもなるわけです。「自分はこういうゴールを達成するために全力を尽くす」と自らに約束することで、それが目標を完遂していくためのエネルギーに変換されていきます。責任感で自分を縛り、物事を完遂させていく。つまり、口に出して宣言することで、自分に足かせをするわけです。これが物事を成功させる秘訣です。
 誰かから言われて渋々やるのと、自分から進んで「やります」と宣言した場合とでは、結果は全く違ってくるはずです。
 あなたも、「自分がやります!」と元気のよい宣言が飛び交うような、前向きな雰囲気にあふれた職場で働いてみたいとは思いませんか!?


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