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『稲盛和夫一日一言』 8月27日

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 8月27日(日)は、「壁を越える」です。

ポイント:無理だと思えることであっても、粘りに粘ってやり抜き、成功させることで、自分の中に固定化されていた常識を覆すことが可能になる。そして、壁を乗り越えたという自負と自信が、その人を強く粘りのある人間へと変えていく。

 1996年発刊の『成功への情熱 ーPASSIONー 』(稲盛和夫著 PHP研究所)の中で、「壁を突破する」として、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 成功する人と、そうでない人の差は紙一重です。成功しない人は、必ずしも責任感がないわけではありません。実際、誠意があり、熱意もあり、仕事熱心な人が多く、その点では大成功をおさめた人と何ら変わりはありません。

 それにもかかわらず、ある人は成功し、ある人は失敗します。世の中は不公平だと思うかもしれませんが、実際に両者の間には紙一重ではありますが違いがあるのです。そしてそれはなかなか突き破ることが難しい壁でもあります。

 その違いは粘り強さと忍耐力です。失敗する人は、壁につき当たったとき、初めから「そんな壁は突破できない」と決めてかかるのです。言い換えれば、突破しようと努力はするのですが、あるレベル以上には努力しない。そういう人は、壁につき当たったとき、体裁のいい口実を見つけて努力することを止めてしまうのです。

 たとえ実現不可能だと思えるような仕事であっても、やり遂げるために、粘り強く、真面目に努力を続ける。そうすることで、自分の中にある既成概念を壊さなければならないのです。
 「ここまでしかできない、(自分には)無理だ」といった頑固な固定観念を持っていると、壁を破り一線を越えて成功に至ることはできません。

 ついに壁を突破したという自負と自信が、より粘り強い性格を形成し、その粘り強さがさらに大きな成功へと導いてくれるのです。(要約)

 「成功するまで諦めない」という京セラフィロソフィがあります。
 そこには、「成功するかしないかは、その人の持っている熱意と執念に強く関わっています。何をやっても成功しない人には熱意と執念が欠けています。体裁のいい理由をつけ、自分を慰めすぐ諦めてしまうのです。
 成功するには、目標達成に向けて粘って粘って最後まで諦めずにやり抜くことが必要です」(要約)とあります。

 ここでは、成功するために必要なものとして、「熱意」と「執念」があげられていますが、これは、その人が持っている才能以上に、「情熱」と呼べるほどの強い思いさえあれば何でもやり遂げられることができるということが説かれています。「情熱」は成功の源であり、その情熱が強ければ強いほど、成功への確率は高くなるのです。

 そうした強い思いは、いつしか潜在意識にまで浸透し、寝ても覚めてもそのことに意識を集中し続けることができるようになっていきます。
 成功への情熱と呼べるほどの強い思いが、成功への鍵となるのです。


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