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生成AI活用のキモは◯◯◯◯◯ないこと

若干の手前味噌になりますが、弊グループ(メタリアルグループ)のロゼッタ社(私の古巣)が開催したビジネスセミナーが、生成AIに少なからず興味関心があるビジネスパーソンにとって非常に有益だろうと思ったので、(たぶん後日、見逃し配信されるだろうから)紹介させてもらいます。

実際、生成AIどう思いますか?

私の古巣ということもありますし、弊社はメタバース・デジタルツインの受託開発をメインにしていると言っても生成AIは(動画生成や3D生成に)フル活用しているので、ビジネスでもプライベートでも、AIについては聞かれることが多いです。なので、一般的にどんな印象をお持ちの方が多いのか概ねは理解しているつもりです。

  • (SNSやってる人)⇒海外のニュースを翻訳して「すごいよ!」って言ってる情報商材系のインフルエンサーが多いよね。。

  • (御社内ではどうですか?)⇒「いろいろと便利に使ってる」(らしいよ

  • (普段どう使ってます?)⇒調べ物したい時に質問してる。検索して一つずつ調べる手間が省けた。

まぁ、ザックリとこんな声が多いです。つまり対話型のchatGPTを触ってみたよ、という程度です。それが悪いわけじゃなく、その先の活用法なんて知らない方がほとんどです。画像生成をしたことがある人ですらまだ少数です。国内企業の導入率が1割未満なのは確かだと思います。

セミナーで聞けた「生成AIのリアル」

上述のセミナーでは「生成AIのリアル」と題して、実際に事業に積極的に取り入れて、様々な成果を出されている会社が実例をお話しされていて、経緯や過程なども聞くことができました。既に弊グループでは「Metareal AI LLM2」というLLMを企業向けに実装していて、AIエンジンをオーケストレーションしています。これは旧ロゼッタ時代から長年、AI自動翻訳のパイオニアとして培ってきたノウハウが少なからず活かされていると思います。

いまこそAIに投資じゃないの?

生成AIが騒がれだしてから2年以上が経過しているのに、なぜ、積極活用している企業が日本には少ないのかと言うと、DXの時もそうなのですが、一言でいうと「よく分かってない」ことには踏み込まないんです。そして、「無いと危険」となるまでは知ろうというアクションにすら至らないんです。
今、大手企業は未曾有の高収益を上げている業界が多いです。株主への配当を増やしたり、内部留保が桁違いに増えていたり。。これが高度経済成長期であれば(それほど儲かっていなくても)積極的に設備や技術に投資だったでしょうが、今は(社会全体が変化し続けていて先が読みづらいので)、投資した先の未来を明確に描ける企業も少なく、TOPが強引に「行く!」と言わない限りは、「いや、様子見すべきでしょう」という声が多いだろうことは容易に想像がつきます。何もできない状態でいる間に、欧米だけでなくアジア各国もどんどん成長を続けた結果が、皆さんご存知の、今の日本の国際的な位置付けです。
DXもそうです、AIもそうです、メタバースもVRもそうです。「まだいいかな」と思ってる間に、世界のテクノロジーだけが進化して、日本は蚊帳の外。グローバルにおいての主要市場から外されかけてます。

ここは素直になっちゃおう

そんな状況で、今、たまたまこの記事を読んだり、先日のセミナーに参加した方は、何ができるのかと言うと、「よく分かってない」ことをまずは認識して、素直に教えを請うことかなと思います。対話型のチャットで質問しているだけで終わっていては、本当にもったいないです。上述した、インフルエンサーの方々は、ほとんど皆さん、企業のコンサルに入っています。そこではAIの基礎からレクチャーして、具体的な業務のどの部分にどう活用するかをサポートしています。または、弊グループで提供しているオンラインのカレッジを活用するのも良いでしょう(AIカレッジはメタリアルの株主専用)。今、一番愚かなのは、このまま「知ったかぶり」を続けてることです。それでも、周りの会社が取り組み始めてから右に習えで始めたらいいじゃん、というのは高度経済成長期までの考え方です。ネットのコタツ記事を読んで「知ったつもり」になってるだけではなく、AIについては一度、きちんと基礎から学習しておくことが、数年後に大きなアドバンテージになることと思います。

魔法ではありません

すごく有益なセミナーだったので、紹介させていただきました。私は、メタバース・VRの専門領域なので、生成AIは無関係と思いきや、メタバースだろうがVRだろうが、生成AIのおかげで最先端のサービスを提供できているので、実は生成AIを事業に積極活用している一人でもあります。そんな話を飲み屋で話してたら、9月に、住んでいる福岡で某有名なビジネス団体の講演会を頼まれてしまったことも後日、別のnoteで書こうと思います。

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