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決算短信の英文開示状況から見る「攻めのIR情報開示」とは

皆さま、はじめまして。

株式会社ロゼッタのお客さま向けコミュニティ運営担当の牛見です!
弊社お客さま向けのコミュニティでは様々な分野(製薬・法務・IR、etc...)の情報を各分野の専門家社員たちが情報発信をしております。

その中で「おおお、この記事は世の中に出したい」と感じた専門家投稿を記事化してお届けします。
今回はIR向けの翻訳モデルカスタマイズを担当しているN村の投稿をfeat.運営(追加&再編集の意)でお届けいたします。

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近年では外国人株主の増加に伴って、東証1部は上場を維持するための条件として英文開示の義務化も視野に入れているとのこと。
それらを背景に企業レベルにおいても決算情報の英文開示への気運が高まっています。とは言え企業ごとに言い回しが違ったり、翻訳会社を利用した英文開示のコストなど、考慮すべき事が多く一朝一夕でできる代物ではありませんよね。

そのようなお悩みをお持ちの皆様に、弊社のT-4OOT-3MTを使った自動翻訳がどのように英文開示の問題解決に繋がるかをご紹介していきたいと思います!

また、実際に弊社ツールをご利用の皆様からのご意見、ご希望をお聞かせいただき、サービスの向上に繋げていきたいです!

さて、今回は「決算短信の英文開示状況から見る「攻めのIR情報開示」とは」というテーマで記事をお届けいたします。

■日本の株式市場と海外投資家の関係性

新型コロナウイルスに関連したニュースが連日報道される中、
世界の株式市場も連動して主要株価指数が乱高下を続けていますね。
日経平均も1月17日に年初来高値を記録した2万4115.95円から、
たった2ヶ月後の3月19日には年初来安値の1万6358.19円まで落ち込みました。

新型コロナウイルスに限らず、世界経済と密接につながっている日本の株式市場ですが、海外投資家の影響がとても大きいということはご存知でしょうか?

日本取引所グループが公表している投資部門別売買状況のデータによると、東証1部の2019年(1月4日〜12月30日)の売買状況における海外投資家が占める割合は、総売買代金のなんと約60%にあたる約719兆円となっています。

とてつもない額ですよね。。。

そんな海外投資家の影響力が強い日本の株式市場ですが、どのぐらいの国内の上場企業が投資家の判断において重要と考えられるIR情報を英文開示しているのでしょうか?

■企業戦略としての「IR情報の英文開示」について

日本取引所グループが公表している英文開示実施状況一覧を調べてみたところ、2020年2月末時点で東証1部に上場している2160社のうち、約44%にあたる960社が英文決算短信を開示しています。(開示範囲、開示時期を問わず。)

実に半数以上の東証1部上場企業が大きな影響力を持つ海外投資家が求めている決算情報を開示できていないと言えます。

東証2部はさらに開示率が下がりわずか6.2%(上場485社中30社)マザーズでは割合は上昇し12.2%(上場314社中39社)となります。

東証2部とマザーズを比較すると新興市場の方がIR情報の英文開示について積極的と見ても良さそうですね。

マザーズ上場のロゼッタでも2020年2月期第3四半期決算短信より、T-4OOやT-3MTを使用した自動翻訳による決算短信の日英同時開示を行っています。

■まとめ

今後の企業戦略はオンライン戦略へ移行、または比重が拡大していくと見ています。海外投資家に目を向けた戦略に加え、国内事業の底冷えを活性化するための海外事業戦略も必要になってきたと感じています。

何か手を打たなければと考えているものの打ち手がない、という際には是非「攻めのIR情報開示」についてご検討してみてはいかがでしょうか。

気になる点やご質問があればお気軽にコメントくださいませ!
知恵を出し合い、共にこの有事の状況を乗り切りましょう!

参考URL
“投資部門別売買状況”. 日本取引所グループ.

“英文開示実施状況一覧の公表について”. 日本取引所グループ.


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