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モーツァルトの部屋

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2022年10月の記事一覧

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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218

00:00 I. Allegro 09:23 II. Andante cantabile 17:04 III. Rondo: Andante grazioso 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K. 218 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1775年に作曲した4番目のヴァイオリン協奏曲。第1楽章の主題の性格から『軍隊』の愛称で呼ばれることもある。 概要 本作は1775年10月24日にザルツブルクで作曲されており、他の5曲と同様に作曲の動機などは不明であるが、第2番と同様におそらくはザルツブルクの宮廷ヴァイオリニストであったアントニオ・ブルネッティ(英語版)のために作られたと言われているが、定かではない。 楽器編成 ヴァイオリン独奏、オーボエ2、ホルン2、弦五部。 構成 全3楽章、演奏時間は約22分。 第1楽章 アレグロ ニ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。 ノットゥルノのような主題で開始されるが、展開部はおろか、再現部でもその形を現してこない。しばしばヨーゼフ・ヨアヒム作の技巧的なカデンツァが用いられる。 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ イ長調、4分の3拍子。 第3楽章 ロンドー:アンダンテ・グラツィオーソ - アレグロ・マ・ノン・トロッポ ニ長調、4分の2拍子 - 8分の6拍子、ロンド形式。 ロンド主題であり、4分の2拍子によるアンダンテの導入部と、8分の6拍子によるアレグロの主部で構成される。後者はロンドソナタ形式のソナタ主題に対応するものという見方もある。 #k218 #mozart #violin #ヴァイオリン協奏曲第4番 #モーツァルト

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モーツァルト:交響曲第25番 ト短調, K .183

00:00 I. Allegro con brio 04:37 II. Andante 08:32 III. Menuetto - Trio 12:05 IV. Allegro ジョン・バルビローリ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 1941年11月3日 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 交響曲第25番 ト短調 K. 183 (173dB) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲。 概要 1773年10月5日、モーツァルトが17歳の時にザルツブルクで完成されたこの曲は、同じくト短調で作曲された第40番ト短調 K. 550に対して、小ト短調ともよばれる(なお、モーツァルトの交響曲のうち、短調で書かれているのはこの曲と第40番のみである)。 調性、曲調、楽器法などからフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第39番 ト短調 Hob. I:39からの影響が指摘されている。 交響曲第24番完成の2日後に完成しており、並行して作曲されたとも考えられている。 楽器編成 オーボエ2 ファゴット2(第2楽章、第3楽章のトリオ) ホルン4(第2楽章のみ2) 弦五部 特筆すべき点として、この時代にしては珍しくホルンを4本用いている(ハイドンの39番も同様である)。これはホルンの本数を増やして響きを豊かにするだけでなく、当時は自然管の楽器しかなかったため、また特に短調の場合は自然管で出せる音が限られてしまうため、G管とB♭管(アルト)の両方を使うことでそれを補おうとしたものである。これによって第1、3、4楽章では不完全ながらもホルンが主題を奏でることが出来るようになっている。 ちなみに第40番では第1、4楽章でG管とB♭管(アルト)のホルンが1本ずつ用いられている(第2楽章ではE♭が2、第3楽章ではGが2)。 曲の構成 第1楽章 ト短調、4分の4拍子、ソナタ形式。 アレグロ・コン・ブリオ 第2楽章 変ホ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。 アンダンテ 第3楽章 ト短調 - ト長調、4分の3拍子、複合三部形式。 メヌエット トリオ 第4楽章 ト短調、4分の4拍子、ソナタ形式。 アレグロ 演奏例 ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるライヴ録音(1956年) オットー・クレンペラー指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のライヴ録音(1951年) トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団 ニコラウス・アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 など、数多くの指揮者、団体により演奏されている。 使用例 アマデウス - 1984年に公開された映画。冒頭のシーンでこの曲の第1楽章が印象的に使われた。 THE ALFEEが本作と自身の楽曲である「Brave Love 〜Galaxy Express 999」を一体化させた楽曲(THE ALFEE CLASSICS IIIに収録)を伴奏したこともある(なお、このアレンジは服部克久による)。 愛知県大府市にある宝石店「宝石の八神」が長きにわたりこの曲をCMで使用していた。2021年現在は、この曲を引用した「HASSIN」なる楽曲がCMに使用されている。 #モーツァルト,#mozart,#wolfgangamadeusmozart,#交響曲第25番

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モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 (300i)

00:00 1. Tema con variazione 11:32 2. Menuetto & trio 17:54 3. Alla Turca 演奏者ページ Luis Kolodin (Piano) 公開者情報 Luis Kolodin, 2020. 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 (300i) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタである。 第3楽章が有名な「トルコ行進曲」であるため、「トルコ行進曲付き」と呼ばれることが多い。またこの楽章だけが単独で演奏される機会もよくある。 概要 このピアノソナタが、いつごろ、またどこで作曲されたのかは判明していない。現在最も有力な説は、1783年頃ウィーンあるいはザルツブルクで作曲されたとするものである。一方で1778年頃パリで作曲されたとする説もある。 この曲の最も著しい特徴として、一般の4楽章構成によるソナタ(急-緩-舞-急)の最初の楽章に相当する楽章を欠いている(緩-舞-急しかない)ことが挙げられる。ソナタ形式による楽章を含まない「ソナタ」は、もはや古典派ソナタの定義からはずれているが、時代が下るにつれてソナタ形式の欠如は珍しいことではなくなっていく。 曲の構成 第1楽章 主題と変奏:アンダンテ・グラツィオーソ(第5変奏ではアダージョ、第6変奏ではアレグレット) イ長調(第3変奏ではイ短調)、8分の6拍子(第6変奏では4分の4拍子)、変奏曲形式。 シチリアーナの主題と6つの変奏からなる。冒頭の主題から第4変奏までは8分の6拍子のアンダンテであるが、第5変奏は8分の6拍子のアダージョ、最終の第6変奏は軽快な4分の4拍子のアレグレットとなり、そのままのテンポで短いコーダを伴って締めくくる。 第2楽章 メヌエット - トリオ イ長調 - ニ長調、4分の3拍子。 第3楽章 トルコ風ロンド:アレグレット イ短調 - イ長調、4分の2拍子、ロンド形式(A→B→C→B→A→B'→コーダ、B'はオクターヴを分散して16分音符化した旋律)。 有名な「トルコ行進曲」である。当時流行していたトルコ趣味を取り入れたものである。左手の伴奏がトルコの軍楽隊の打楽器の響きを模倣している。 自筆譜断片の発見 本作品の自筆譜は、第3楽章の第90小節以降が記された最後のページだけが現存し、それ以外は消失したと考えられていた[1][2]。しかし2014年に、ハンガリー・ブダペストの国立セーチェーニ図書館にて、同図書館音楽部門主任のミクシ・バラージュが、第1楽章の第3変奏冒頭から第2楽章のトリオ第10小節までが記された4ページの手稿譜を発見した。紙の透かし模様や筆跡などがザルツブルクのモーツァルテウム財団モーツァルト図書館に保管されている既知の自筆譜と一致しており、鑑定の結果、モーツァルトの真筆であると認められた。発見された自筆譜は同年9月26日に同図書館で公開、同時にコチシュ・ゾルターンによって蘇演され[3]、後に同図書館のウェブサイトで全体の写真を閲覧することができるようになった[4]。これで、発見されていないのは、第1楽章冒頭と、第二楽章トリオ11小節目以降から終楽章冒頭から89小節までとなった。 この発見をきっかけに、本作品の研究が大きく進展することとなった。発見された自筆譜には、これまでの本文批評で基礎資料として用いられてきた初版譜(1784年、アルタリア)との相違が複数見られ、それが従来の解釈を覆すようなケースもあった[2]ため、批判校訂版の楽譜を専門に出版するヘンレ社を筆頭に、多くの出版社からこの自筆譜に基づく新版が出版されている。 この曲が使用された作品など 第1楽章 マックス・レーガーの管弦楽曲『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ』は、この楽章の主題を用いた変奏曲である。 冒頭が日立製作所の洗濯機の動作時メロディとして使用されている。 椎名林檎の楽曲「時が暴走する」の途中でこの楽章の一部が引用されている。 アニメ『輪るピングドラム』第9駅のBGMとして使用された。 2016年7月期放映のドラマ『はじめまして、愛しています。』で主人公がピアノで演奏する。 アドベンチャーゲーム「Steins;Gate Zero」の作中で重要なモチーフとして登場する。 第3楽章「トルコ行進曲」 殿さまキングスが1983年に「係長5時を過ぎれば」として歌詞をつけて歌った(作詞:大谷キヨコ、補作詞:さいとう大三、編曲:前田俊明)。  メロディにテレビ番組『おかあさんといっしょ』のコーナー名、及び番組内で歌われている楽曲の歌詞を羅列した歌詞(替え歌)を載せた「おかあさんといっしょのトルコ行進曲」、「おかあさんといっしょのトルコ行進曲99'」、「おかあさんといっしょのトルコ行進曲2009」、「おかあさんといっしょのトルコ行進曲2017」がある。西暦年のついてないオリジナル版は1996年当時、それ以外はタイトルにつけられた西暦年当時の番組内容が歌われている。いずれのバージョンも作詞は井出隆夫が担当。 杉ちゃん&鉄平の2枚目のアルバム『マジカル・ミステリー・クラシック』には「琉球音階によるモーツァルト『ハイサイトルコ行進曲』」が収録されている。 TM NETWORKの曲『Human System』(アルバム『humansystem』に収録)のイントロ・アウトロのメロディーに、この楽章の一部がアレンジされ引用されている。 書上奈朋子の曲『fantasma che vaga』(アルバム『BAROQUE』に収録)は、極端にアレンジされているが、トルコ行進曲である。 シューティングゲーム「極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜」のステージ5ボス戦にて、アレンジされたものが使用されている。 アーケードゲーム『beatmania IIDX』に、Twin AmadeuSによってアレンジされた「alla turca con passione」が収録されている。 アーケードゲーム『pop'n music』のクラシックのピアノ曲のメドレー楽曲であるジャンル名「クラシック4」に使われている。 アーケードゲーム『jubeat』に泉陸奥彦によってアレンジされた「トルコ行進曲」が収録されている(「T.M. Orchestra」名義)。 由紀さおりと安田祥子の持ち歌である。スキャットで歌われる。1999年にブラームス作曲の「ハンガリー舞曲第5番」とのカップリングでシングルCDとして発売されたほか、複数のCDに収録されている。清水ミチコが由紀の物まねを始めたことでその曲を歌えるようになり、「日本名曲アルバム」にゲスト出演した安田とともにスキャットで歌った。 イアン・ギランが在籍していたイギリスのポップバンド、エピソード・シックスがインストゥルメンタル曲「Mozart Versus The Rest」としてアレンジ。 アルカーディ・ヴォロドスや、ファジル・サイといった有名な演奏者がアレンジしたトルコ行進曲を発表している。 サンライズ制作のアニメ「クラシカロイド」の第17話で、この曲を大幅にアレンジした楽曲「みかんソンビマーチ ~トルコ行進曲より~」が使用されている。 アーケードゲーム『crossbeats REV.』にRemix Ver.(編曲はYugo Ichikawa)が収録されている。また、iOSゲーム『CROSS×BEATS』には、この曲のShort Remixが収録されている。 オワタPが初音ミクに自作の歌詞を歌わせた「トルコ行進曲 - オワタ\(^o^)/」がある。 #ピアノ,#ピアノソナタ,#トルコ行進曲 #mozart,#モーツァルト

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モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」

00:00 I. Allegro 10:35 II. Andantino 21:42 III. Rondo: Presto 演奏者ページ Rudolf Serkin (piano) Marlboro Festival Orchestra (orchestra) Alexander Schneider (conductor) 公開者情報 Columbia Masterworks, 1957. ML 5209. 著作権 Public Domain - Non-PD US [tag/del] 備考 Source: Internet Archive 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K. 271 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1777年に作曲したピアノ協奏曲。一般に『ジュナミ』(Jenamy)の愛称で親しまれている。 概要 第6番、第7番『ロドロン』、第8番『リュッツォウ』、そして本作の4曲はそれぞれ作曲年代が近いが、4曲の中で最後にある本作は内容、形式ともに特に優れた曲として高く評価されている。本作は1777年1月にザルツブルクで作曲され、フランスの女流ピアニストである「ジュノーム嬢」("mademoiselle Jeunehomme")がザルツブルクを訪れた際に、彼女に献呈されたといわれてきたため、従来は『ジュノーム』(Jeunehomme)という愛称で呼ばれていた。この曲の新鮮さ、大胆さとこれまでにない規模の大きさは、彼女の影響によるものとされている。 カデンツァは第1楽章、第2楽章用にそれぞれ2種類書かれている。第3楽章用のカデンツァ(アインガング)は2箇所あり、それぞれ3種類書かれている。この曲のカデンツァが数多く残されている理由は、モーツァルト自身がこの曲をよく演奏していたためであるとされ、少なくとも1777年10月4日にミュンヘンで、1781年4月3日と1783年の春にウィーンで演奏されたことが知られている。 曲の成立に関する研究 「ジュノーム嬢」が一体誰であるのかは長年の謎であり、モーツァルトの研究者の課題となってきたが、2004年3月15日に音楽学者のミヒャエル・ローレンツ(英語版)が、モーツァルトの友人で著名なフランス人舞踏家ジャン=ジョルジュ・ノヴェールの娘でピアニストのヴィクトワール・ジュナミ(Victoire Jenamy)であることを発見した。ローレンツによれば、「ジュノーム」なる名前は1912年に2人の著者(Téodor de Wyzewa, Georges de Saint-Foix)によって書かれたフランス語の伝記の中で初めて現れるが、単にこの人物の名前がわからなかったので、フランス語で「若者」を意味する "jeune homme" と呼んだものに過ぎず、結局のところ人の名前ではなかった。 そのため、近年では日本でもCDや出版物によっては『ジュノーム』ではなく『ジュナミ』と表記されることが増えてきている。 楽器編成 独奏ピアノ、オーボエ2、ホルン2、弦五部。 曲の構成 全3楽章、演奏時間は約32分。 第1楽章 アレグロ 変ホ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。 冒頭で、オーケストラによる第1主題の呼びかけに応えていきなり独奏ピアノが登場するところなどは、当時としては型破りなスタイルである。このスタイルは、後に作曲されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番や第5番『皇帝』の先駆とも言える。 第2楽章 アンダンティーノ ハ短調、4分の3拍子、ソナタ形式。 第2楽章は短調で作曲されているが、モーツァルトが作曲した全27曲あるピアノ協奏曲のうち、第2楽章が短調で書かれているのはこの曲を含めたったの5曲(第4番、本作、第18番、第22番、第23番、そのうち第4番は他者の作品の編曲)しかない。 第3楽章 ロンドー:プレスト 変ホ長調、2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ)、ロンド形式。 大まかに「A-B-A-C-A-B-A」の大ロンド形式であるが、途中でカンタービレのメヌエットが挿入される。 #モーツァルト,#wolfgangamadeusmozart,#mozart,#ピアノ協奏曲,#ジュノム

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モーツァルト:ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K 332/300k

00:00 I. Allegro 09:40 II. Adagio 14:37 III. Allegro assai 演奏者ページ Luis Kolodin (Piano) 公開者情報 Luis Kolodin, 2020. 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332 (300k) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタである。 作曲 1783年にウィーンかザルツブルクで作曲されたといわれ、第10番ハ長調 K. 330(300h)や第11番イ長調 K. 331(300i)と同年に作曲された作品とされる。 曲の構成 第1楽章 アレグロ ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。 第2楽章 アダージョ 変ロ長調、4分の4拍子、発展部を欠いたソナタ形式。 第1楽章の速い曲とは対照的に、ゆっくりとした楽章。左手のアルベルティ・バスに乗って右手が上昇音階の動機を歌う。作者の好んだコロラトゥーラが随所に現れる。 第3楽章 アレグロ・アッサイ ヘ長調、8分の6拍子、ソナタ形式。 明るく華やかな曲想で、非常に速く駆け巡るように奏される。 #sonata,#モーツァルト,#mozart,#ピアノソナタ

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モーツァルト:ピアノソナタ第13番 変ロ長調, K 333/315c

00:00 I. Allegro 04:42 II. Andante cantabile 09:23 III. Allegretto grazioso 演奏者 Tim Ko (piano) 公開者情報 Tim Ko 著作権 Creative Commons Attribution 3.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K. 333 (315c) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタ。 作曲 かつては1778年夏にパリで作曲されたものと考えられていたが、近年の研究では1783年から1784年、あるいは1783年11月頃にリンツで作曲されたと考えられ、同時期には有名な交響曲第36番 ハ長調 K. 425『リンツ』も作曲されている[1]。そして1784年4月21日にはChristoph Torricellaによって第6番ニ長調 K. 284(205b)(デュルニッツ・ソナタ)とヴァイオリンソナタ第32番 変ロ長調 K. 454とともに「作品7」として出版されている。 #モーツァルト,#mozart,#k333,#ピアノソナタ

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モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調, K.551「ジュピター」

00:00 I. Allegro vivace 08:07 II. Andante cantabile 16:04 III. Menuetto: Allegretto 20:41 IV. Molto Allegro 演奏者ページ New York Philharmonic (orchestra) Bruno Walter (conductor) 公開者情報 Columbia Masterworks, 1953. ML 4880. 著作権 Public Domain - Non-PD US 備考 Source: Internet Archive 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 交響曲第41番 ハ長調 K. 551 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した最後の交響曲である。 概要 本作はローマ神話の最高神ユーピテルにちなんで『ジュピター』(ドイツ語ではユーピター)のニックネームを持つが、これは同時代のヨハン・ペーター・ザーロモン(1745年 - 1815年)が名付けたとヴィンセント・ノヴェロ(1781年 - 1861年)の『モーツァルト巡礼』(1855年)に紹介されており、このニックネームは19世紀半ばにはすでに広く知れ渡っていたと考えられる。本作品のスケールの大きさ、輝かしく荘厳な曲想から付けられた通称であり、標題的な意味合いはない。 1788年8月10日に完成され、同年に作曲された第39番(6月26日)、第40番(7月25日)とともに「3大交響曲」と呼ばれる。他の2曲同様、作曲の目的や初演の日時は不明である。 モーツァルトを崇敬していたリヒャルト・シュトラウスは、1878年1月26日にルートヴィヒ・トゥイレに宛てた手紙においてジュピター交響曲を「私が聴いた音楽の中で最も偉大なものである。終曲のフーガを聞いたとき、私は天国にいるかの思いがした」と称賛しており、1926年に自身の指揮で録音も行なっている。 自筆稿は現在ベルリン国立図書館にある。 曲の構成 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ ハ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。 終楽章と同様に、数々の動機を複雑に組み合わせた構成をとっている。序奏なしで、16分音符の3連符による音階の上昇を伴った力強いハ音の連打の動機と、伸びやかで優しい旋律的動機が組み合わされ、それが次にト音の連打で繰り返される第1主題で始まる。弾むようなファンファーレのリズムがこれを受け継ぐ。これらが混合、対位されながら進み、半音階の上昇を伴った柔らかな第2主題に至る。 それを第1主題の伸びやかな旋律が受け継ぐが急に途切れると、モーツァルトならではの無邪気な終結主題が現われ提示部を終える。 展開部の前半はこの最後に現われた主題を引き継いだ楽想が短調で展開されるが、後半は第1主題冒頭の動機が展開され、そのまま再現部を導く。再現部は短調で再現される部分もあるがほぼ型どおりに進み、短いコーダがついて終わる。 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式[4]。 弦楽器は弱音器が付けられ、ティンパニとトランペットは休みとなる静かな緩徐楽章。 第3楽章 メヌエット:アレグレット ハ長調、4分の3拍子。 ゆるやかに下降する主題で始まる優美なメヌエット。 トリオの後半では、第4楽章のジュピター音型がイ短調で「ソ#-ラ-レ-ド」という形で先取りされる。 第4楽章 モルト・アレグロ ハ長調、2分の2拍子、ソナタ形式。 高度で複雑なフガートの技法が用いられたソナタ形式。 ジュピター音型と呼ばれる「ド-レ-ファ-ミ」の動機Aで始まる第1主題はこのジュピター音型のほか、続く5小節からの動機Bと、19小節からのファンファーレ風の始まりオクターブを駆け下りる動機Cの三つの動機を持っている。第1主題提示のあと、36小節からジュピター音型(動機A)によるフガートが進み、56小節から音階を6度上昇する動機D1、跳躍する動機D2が現われる。74小節からの第2主題部は動機Eで始まり動機Cを伴った柔らかなものだが、動機D1が入ってきて力強く盛り上がる。提示部終結部は動機Bで力強く進み、動機Cの上行形も現れて締め括る。展開部は動機Aで始まり動機Cが加わり、主に動機Cが展開される。225小節からの再現部では動機Aが移調しながら繰り返されて緊張を増すが、提示部にあったフガート部分は存在せず、第2主題へ進みその後は型どおり再現される。コーダでは、第2主題も参加したすべての動機が充実した対位法で登場したあと、第1主題が堂々と現われ、華やかに全曲を閉じる。 ジュピター音型 第4楽章で使われる「ジュピター音型」(C - D - F - E、ド・レ・ファ・ミの4音符)は、モーツァルトがたいへん好んだモチーフである。 8歳で作曲された交響曲第1番 変ホ長調 K. 16の第2楽章をはじめ、次のようにさまざまな楽曲に使われている。これは、古くから多くの作曲家に使われていたモチーフでもある。 交響曲 変ロ長調(旧全集では第55番)K. 45b(Anh 214) の第1楽章 ミサ・プレヴィス ヘ長調 K. 192 のクレド ミサ曲 ハ長調 K. 257 のサンクトゥス 交響曲第33番 変ロ長調 K. 319 の第1楽章 3つのバセットホルンのための5つのディヴェルティメント K. 439b(Anh 229) 第4番 の第1楽章 ヴァイオリンソナタ第41番 変ホ長調 K. 481 の第1楽章 ブラームスの4つの交響曲の調性を番号順に並べると、同じ「ハ・ニ・ヘ・ホ (c - D - F - e)」となる他、シューマンの4つの交響曲の調性を番号順に並べた場合も「変ロ・ハ・変ホ・ニ (B - C - Es - d)」と変ロ長調でこの音型になることが知られている。 #ジュピター,#モーツァルト,#wolfgangamadeusmozart,#交響曲第41番

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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216

00:00 I. Allegro 09:01 II. Adagio 15:16 III. Rondeau: Allegro (Vn)ヴァーシャ・プシホダ:ハンス・ミュラー=クライ指揮 南ドイツ放送交響楽団 1953年録音 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K. 216 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1775年に作曲した3番目のヴァイオリン協奏曲。『シュトラスブルク(Straßburg)』の愛称で呼ばれることもある。 概要 本作は1775年の9月12日にザルツブルクで作曲され、全5曲あるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の中でいわば最初の成功作といえる。 前作の第2番を作曲してから3か月しか経っていないのにもかかわらず、その間に技術的にも内容的にも飛躍的な進歩を見せており、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の特色が遺憾なく発揮され、充実した作品でもある。 楽器編成 ヴァイオリン独奏、フルート2(第2楽章)、オーボエ2(第1、第3楽章)、ホルン2、弦五部。 構成 全3楽章、演奏時間は約26分である。 第1楽章 アレグロ ト長調、4分の4拍子、協奏曲風ソナタ形式。 冒頭でオーケストラによって第1主題が提示されるが、この第1主題はモーツァルトが本作を作曲する数か月前に書き上げたオペラ『牧人の王』K. 208の第3曲のアリア「穏やかな空気と晴れた日々」の前奏部分から転用されたものである。 第2楽章 アダージョ ニ長調、4分の4拍子、三部形式。 全5曲あるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲のうち、オーボエの代わりにフルートが使用された唯一の楽章であり、ヴァイオリニストのレオポルト・アウアーはこの楽章について「驚嘆すべきアダージョ」と称賛している。 第3楽章 ロンドー:アレグロ ト長調、8分の3拍子、ロンド形式。 #モーツァルト,#ヴァイオリン協奏曲,#violin,#wolfgangamadeusmozart

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モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番ニ長調 , K.537「戴冠式」

00:00 I. Allegro 14:12 II. Larghetto 20:04 III. Allegretto (P)リリー・クラウス:スティーヴン・サイモン指揮 ウィーン音楽祭管弦楽団 1965年5月19日~20日録音 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K. 537 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1788年に作曲したピアノ協奏曲。『戴冠式』の愛称で知られる。 概要 モーツァルト自身による自作目録では、1788年2月24日に完成したと記されている。この時期のモーツァルトは、もはやウィーンの聴衆の好みに合うような曲を書かなくなっていたため、予約演奏会を開こうと試みても会員が1人しか集まらない状況であった。このニ長調の協奏曲は、このような逆境の中で書かれた曲の一つである。1787年初めには第1楽章が手がけられていたが、予約演奏会を開こうにも会員が集まらなかったため完成が遅れた。 演奏旅行中の1789年4月に妻コンスタンツェへ宛てた書簡の中で、モーツァルトは同月14日にドレスデンのザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト3世の后アマーリエの元でこの協奏曲を演奏したことに触れている。 そして1790年10月に、フランクフルト・アム・マインで行われた神聖ローマ皇帝レオポルト2世の戴冠式の祭典で10月15日(フランクフルト市立大劇場)と22日(マインツ宮廷)に演奏され、ここから『戴冠式』という愛称で呼ばれるようになった。また、この時モーツァルトは『第19番 ヘ長調』(K. 459)も演奏している(こちらは本作にあやかって『第2戴冠式』という愛称で呼ばれるようになった)。このことが分かるのは、1794年にオッフェンバッハのヨハン・アンドレがこれら協奏曲の初版を出版した際に、各表紙にレオポルト2世の戴冠式で演奏されたことを記しているからである(15日の演奏についてはモーツァルト自身の手紙などの記録が残っている)。15日の演奏会は、11時から始まって2曲の協奏曲を演奏したが、長い休憩時間を挟んで3時間もかかったこともあり、昼食に行きたい聴衆がいら立ったため3曲目の交響曲は演奏されずに終わったという(協奏曲の順番は不明)。モーツァルトはフランクフルト行きに際し、借金と質入までして演奏会の収入などによる経済状態の好転を狙ったが、15日の演奏についてはコンスタンツェ宛の手紙によれば「ある侯爵の邸での大がかりな昼食会」及び「ヘッセンの軍隊の大演習」に客を取られたため、書いていて涙が出てきたと心情を吐露するほど、借金を増やすだけの不首尾に終わった。上記のように、出版は死後の1794年である。 未完成のピアノパート 第1楽章81-4小節のピアノ独奏部。右手パートはモーツァルトの自筆譜に存在するが、左手パート(ここでは小さい音符で表記されている)は自筆譜には存在せず、初版を刊行したヨハン・アンドレの補筆と見られている。 この協奏曲の特異な点は、作品全体を通して、多くの部分でピアノ独奏部の左手が書かれていないことである。冒頭の独奏(第1楽章、第81–99小節)でも書かれていないし、第2楽章は全体にわたって書かれていない。モーツァルトのピアノ協奏曲の中で、これほどまでに作曲家自身によって独奏部が書き込まれていない作品はない。1794年の初版では左手部分が補完されており、アルフレート・アインシュタインやアラン・タイソンなどモーツァルト研究家の多くは、この補完は出版者のヨハン・アンドレによるものと見なしている。アインシュタインはアンドレの補完が若干不満足なものであるとして、次のように述べている。 「 大部分においては、この補完は極めて単純で控えめなものであるが、時に、例えばラルゲット楽章の主題の伴奏などでは、とてもへたくそであり、モーツァルト本人の様式に基づいた改訂・洗練によって独奏部全体ははるかによくなるだろう。 」 ただし、初版時に補完が必要であったパッセージの大部分は、アルベルティ・バスや和音などの単純な伴奏音型である。例えば第1楽章第145–151小節など、より複雑で名人芸を披露するようなパッセージにおいては、モーツァルト自身が両手ともに書いている。それ以外の部分については、アインシュタインのことばを借りれば、モーツァルト本人は「何を弾くべきか完璧に分かっていた」ために、自筆譜が未完成のまま残されたと考えられる。ただし野口秀夫は、あくまでもモーツァルトは左手パートを補筆して出版するつもりだったものの、生前に出版の機会がついに訪れなかったために未完になったと推測している。 ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の『旧全集』では、モーツァルトの自筆部分と初版時の補完を区別していないが、『新モーツァルト全集』では、補完部分の音符の大きさを変え、自筆譜にないことを示している。 モーツァルトの弟子で、初演にも立ち会っていたヨハン・ネポムク・フンメルは、ピアノ・フルート・ヴァイオリン・チェロ用の編曲(ピアノの左手パートも補われている)を残しており、白神典子らが録音している。フンメルはピアノ独奏用編曲も残したが、カデンツァは経過句含めてカットしている。 曲の構成 全3楽章、演奏時間は約32分。自筆譜に書き込まれた第2楽章、第3楽章の速度指定はモーツァルト以外の手によるものである。ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社のいわゆる『旧全集』ではこのことは特に言及されていないが[8]、『新モーツァルト全集』 [NMA V/15/8, ed. Wolfgang Rehm] では第2、第3楽章に「自筆のテンポ表示は異筆」("Tempobezeichnung im Autograph von fremder Hand")と注記している[9]。なお、モーツァルト自身によるカデンツァは残されていない。 第1楽章 アレグロ ニ長調、4分の4拍子、協奏風ソナタ形式。 展開部では、主題提示部の小結尾の動機が執拗に展開される。 第2楽章 (ラルゲット) イ長調、2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ)、三部形式。 第3楽章 (アレグレット) ニ長調、4分の2拍子、ロンド形式(または展開部を欠くソナタ形式)。 評価 この協奏曲は、ロココ(またはギャラント)様式の華やかさのために高い人気を得てきたものの、今日一般的には、先行する12曲のウィーン協奏曲群および最後の協奏曲である第27番(K. 595)には及ばない水準であると見なされている。しかし、このような見解はかつての評価をまったくひっくり返すものであり、実のところ、以前、特に19世紀にはモーツァルトのピアノ協奏曲の中でもっとも高く評価されるものの一つであった。オイレンブルク版を校訂したフリードリヒ・ブルーメは、1935年、この作品を「モーツァルトのピアノ協奏曲のなかで、もっともよく知られ、もっとも頻繁に演奏される」と述べている[10]。しかし、10年後の1945年には、アインシュタインが次のようにこの作品の位置づけの見直しを迫っている。 とてもモーツァルト的であるが、同時に統一体としてのモーツァルトを、いやモーツァルトの半分すら表現していない。実のところ、あまりに「モーツァルト風」であるために、モーツァルト自身が自分を模倣したかのようだ。彼にとってそれは簡単なことだ。華麗かつ、特に緩徐楽章では、親しみやすい。独奏と合奏の関係はとても単純、プリミティブですらあり、まったくわかりやすいために、19世紀ですらいつも難なく理解することができた。 — 翻訳は引用者による 1991年にタイソンは、モーツァルトの他のピアノ協奏曲が広く知られ、よく演奏されるようになったものの、本作は依然としてモーツァルトのピアノ協奏曲の中で評価の高いものであり続けていると述べている。 #モーツァルト,#ピアノ,#mozart,#ピアノ協奏曲,#戴冠式