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「慇懃無礼」という四字熟語

「慇懃無礼って四字熟語が似合いますよね」

この前、会社の飲み会で後輩に言われた。

言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼であるさま。あまりに丁寧すぎると、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるさま。また、表面の態度はきわめて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているさま。▽「慇懃」は非常に丁寧で礼儀正しいさま。

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パっと言葉の意味は分からなかったものの、文脈からだいたいのことは想像できた。

意味を教えてくれ、どんなとき、誰に対してそうなっているのかを説明する後輩の言葉が胸に刺さるような思いだった。

感情的になることはあまりないものの、少し嫌な気持ちを意図的にさせてくる相手に対しては、言葉や態度で丁重にお返しをしているのだが、それをその後輩の女の子はすべて分かっていたようだった。

「表面は極めて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているさま」

年上の同僚や組織の目上にあたるような人々に対し、見下げるつもりはなかったにせよ、悪いのはどちらかはっきりさせてやろうという攻撃的な姿勢はあった。そのニュアンスを含んでいる時点で、見下げているのかもしれない。というより、確信犯的に見下げていたことを認めよう。

負け惜しみっぽく言えば、攻撃性を隠すつもりもなかったが、改まって周りのひとに言われてみると、ひどく幼稚なことをしていたように感じた。

何が嫌でそんなことをするんだろうかなぁ。
自分を守りたいのか、認めてもらいたいのか。

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