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なんもしたくねーの裏側にあるもの

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今日は休み。
サイハテ村で家を立て始めて5ヶ月が経った。
棟梁が去る前の二日間、
本当に楽しい時間を過ごせた。
そんなみんなとの楽しい時間が過ぎて
これからこうして行こうかという話もして
ゆっくり過ごしていた今日。
本を読んだり昼寝をしたり
1日なんもしないってなってたのは久々だった。

そんな日に現場に行って住人の人たちに
終わってない外壁、床、内装、水道の話を聞いた。
そこである変化が自分の中に起きた。
それは"重さ"だった

あー、まだこんなにあるのかよって。
本当にこれやるのかって。まだ1ヶ月はあるのかって。
なんだかしんどくなった。
今までは時間が決まってやっていく感じだったけど
これからはある程度フレキシブルにやっていこう(と言っても開始時間が8時からが9時過ぎになっただけ)となったのもあって、

「あーなんか縛りなくなるとなんもしたくなくなる」

そんな声が自分の中から漏れてきた。
重たくてしんどくて無力感が体に漂う。
昨日までは
別に体力はあるからそんなに休みなしでもやるよ
とかみんなに言ってたのに
なんでこんなに変わるん自分?
ありえねー。
そんなふうに思ってた。

けど
その声を聞いていくと
意外なことに気づいた。

自分が願ってたのは
イキイキと作業に臨むこと、
前向きさだった。
体の休息もだけどそれ以上に
自分自身の中にある願い、
その希望というエネルギーに触れたかったんだ。
そしてそこに触れることで
少しでも心地よい状態を体が求めていた。

そのためには自分の中にあるこの嘆きを
ちゃんとケアしていくことが大切だった。
「なんもしたくない」
その声の中にある本当の願いにちゃんと触れることだった。
驚きだった。

その声を聞いたらなんだよこいつって
とっさに自分はそう思った。
ちゃんと前に進みたいし
ちゃんと完成させて
自分自身の生活リズムも整えたい。
だからこそ
「なんだよこいつ」
そんな言葉が聞こえて来る。

自分の中にある声は
必要な時に必要な声をちゃんと出してる。
前向きでいたい
希望を大切にしたい
ケアしてもらいたい
前に進みたい

たくさんの願いがあって
その自分の願いを自覚することが
俺は大事なんだと思う。
自分が願いを叶えるためにも
イキイキと過ごすためにも



しんどさや無力感、悲しみ、痛み
こんなことは自分に大切にしたかった願いを教えてくれる必要なことだった。
むしろこの声が聞ける時こそ
チャンスだった。

ネガティブなことはやめろよ
そんなこと言うなよ

そんな声が自分の中から聞こえるし
これらの言葉で片付けていた。
でも
痛みを感じる自分の中には
人間味を感じるし、命を感じる。
きっと自分の中にあるもの全てが自然体で
声の中の願いに触れるたびに
おれは自分の美しさを思い出せる。

だから俺の中にある声を
俺だけはちゃんと聞き続けたい。
できることならいろんな人に聞いてもいたい。
聞いてくれる人募集してます。

そしてできたら
これを読んでる皆さんの声も聞きたいです。
それを通して心を通わせることができたら
僕は幸せです。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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