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自己紹介

はじめまして

 2022年のコロナ禍最終盤、政府による日本入国時隔離措置が無くなる直前に、6年弱のメキシコ赴任を終え、帰国しました。そして、これまで全く馴染みのなかった大阪の地で勤務することに。

 既に会社生活を開始して30年の年月が経過しているというのに、ある人から「あなたは会社生活に向いていない」と単刀直入に言われて、ようやく初めて心の底から「そうか」と深く納得しました。

 そこで、という訳でもないのですが、50歳を人生の折り返し地点と考えず新たな出発点と捉え、就業時間後に文章教室への通学を開始。

 これには、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』というジュリア・キャメロン著の本に出合ったことも大きく影響していると思います。慣れない地で、仕事の分野も大きく変わり、これまでも決して迎合するタイプではなかったのですが、時間が徐々に限られてきている中で、ますます自分が行きたいと思う道に進まねばならないとの意を強くしました。
 
 そこまで言うのならば、本当は思い切って会社から離れて創作の道をひたすら突き進むというのが潔いと思うのですが、それができないのも自分らしい。
 
 という訳で、会社では期待に見合うだけの仕事をし、退勤後の時間を目一杯使って文章教室に通い、色々な作家がものした小説に関する本や作文法を読み漁り、またその過程で気になった小説を手あたり次第に読む、という生活を続けてみたのですが、読めば読むほどわからなくなり、袋小路に陥ってしまいました。

文章教室の講師陣からは授業の度に「書くことをはじめ情報発信というものは、とにかく実践あるのみ。やってみないことには始まらない」とのメッセージを投げかけられ、妻からも「あなたは何も書かない物書きね」と呆れられ・・・。

そんなある日、教室の仲間との飲み会で「作家を目指している」と思わず口走ってしまったのが運の尽きでした。「鼓堂さん、いい加減、書けよ!!」と。

という訳で、もうどうにでもなれ、という気持ちで書き始めます。

書きたいこと

最近、無事に生きているということそのものが幸いである、とつくづく思うようになりました。特別なことではなく、普段の何気ないことで、何か自分が世界に受け入れられているなと感じることがあれば、それを言葉にできればと思っています。結果として、私が書く文章の大半は大部分の人にはどうでもよい話で、そもそもどうしてそんなことをわざわざ公にする必要があるのか、と思われる可能性が大なのですが、ひょっとして一人でも、「まあ理解できないこともない、そんな風に感じる人もいるのだな」と思っていただければ、御の字だと考えています。

三十三間堂(どなたかが見守ってくれている)

最終的に目指すこと

定年後は、世界の国々をあてもなく巡り、気に入った都市を見つけたら、その街角にあるカフェに通い詰め、その都市の街の様子や匂い、人々の暮らしについて文章に認めて発信したい。そしてそれを終えたら次のお気に入りの都市を探しにあてもなく向かう、ということを続けて行きたい。
居場所があると感じることができるのは幸せなことです。自分の文によって、そんな場所を誰かに提供することができれば、これに勝る喜びはありません。たとえそれが一人であっても。



サン・ミゲル・デ・アジェンデ(メキシコ)




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