最近の記事

Roy’s AOTY 2024

今年も素晴らしい作品にたくさん出会いました。その中でも印象的だったアルバムを選んでみました。私のコメントというよりかは、他の方やサイトの参考文献リストです。では、スタート👇 in alphabetical order Adrianne Lenker - Bright FutureAmaro Freitas - Y'YAndré 3000『New Blue Sun』、Shabaka『Perceive Its Beauty, Acknowledge Its Grace』、Ka

    • Noname『Sundial』とアフロフューチャリズム

      2023年8月11日に、Noname(ノーネーム)ことファティマ・ワーナー(Fatimah Warner)がアルバム『Sundial』をリリースした。本作は映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にインスパイアされたという。 この映画は、大雑把にいうと、「中国系アメリカ人エヴリンが、並行世界(マルチバース;マーベルで散々聞かされただろう)に存在する数多のエヴリンの力を借りて、悪と対峙していく」アクション・エンターテインメントである。それになぞらえて、Non

      • The 50 Best Albums of 2023

        Alice Phoebe Lou - Shelter公式YouTubeチャンネル Ana Frango Elétrico - Me Chama de Gato que Eu Sou SuaAndy Shauf – Normデヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』インスパイア ANOHNI and the Johnsons - My Back Was a Bridge for You to CrossANOHNI LIVE EXPERIENCE

        • The 100 Best EPs of 2022 下半期

          上半期はコチラから。ベストというか、下半期に出会ったEP全部ぶち込みました。 Actress / Dummy CorporationAlex Amor / The Art of Letting GoAluminum / Windowpaneいい感じ

          The 53 Best Albums of 2022 下半期

          上半期はコチラから Alex G /  God Save the Animals◯Monchicon!によるインタビュー記事 ◯TURNによるレビュー Heba Kadryによるマスタリング Alvvays / Blue Rev◯Monchicon!によるMolly Rankin (vo) へのインタビュー記事 ◯TURNのレビュー リスニングパーティーにも行ってきた。 beabadoobee / BeatopiaアルバムにはPinkPantheress、Bomba

          The 53 Best Albums of 2022 下半期

          The 37 Best Songs of 2022 上半期

          ほとんどシングルカットされた曲 JID / Surround Sound (feat. 21 Savage & Baby Tate)Denzel Curry / WalkinSofia Kourtesis /  Estación EsperanzaCities Aviv / Cinema ClubKamasi Washington /  The Garden PathSnarky Puppy / Trinity (6/10)Andy Shauf / Jacob Roseb/

          The 37 Best Songs of 2022 上半期

          The 44 Legends’ New Albums / Remasters / Reissues in 2022 上半期

          レジェンドたちがリリースした新譜、今年リマスター作業が終わった名盤、発掘音源のリイシュー。 Art Blakey’s Jazz Messengers  with Thelonious Monk  [2022 Remaster]発売65周年を記念して、これまで未発表だったアウトテイク音源を追加収録したデラックス・エディションで再登場。2022年リマスター音源採用。5月20日に世界同時発売。 The Beatles / Get Back The Rooftop Perform

          The 44 Legends’ New Albums / Remasters / Reissues in 2022 上半期

          The 46 Best EPs of 2022 上半期

          EP(Extended Play)という特性を活かした駆け抜ける音楽、昨年リリースされた音源のリミックス、これまた身体に沁み渡る音楽。 AMARIA BB /  What’s Done in the Dark (2/18)Anika /  Change: The Remixes (2/11)Blackhaine / Armour II (6/10)M4 Prayer (feat. Iceboy Violet & Blood Orange) Blue Bendy / Mot

          The 46 Best EPs of 2022 上半期

          The 70 Best Albums of 2022 上半期

          身体に馴染む音楽、踊る音楽、コンセプトが面白い音楽。 Alabaster DePlume  / GOLD (4/1)Animal Collective / Time Skiffs (2/3)Artifacts & Uranium  / Pancosmology (1/21)

          The 70 Best Albums of 2022 上半期

          Shadows (1959)

          Slate誌による記事を抄訳してみました。カサヴェテスの『アメリカの影』がいかにその後のインディペンデント映画に影響を与えたかについて書かれています。 ジョン・カサヴェテスの衝撃的な監督デビューは、アメリカ映画を永久に変えた。 By Elbert Ventura, 2009-11-11 アメリカのインディペンデント映画に誕生日があるとすれば、11月11日はそれを祝うにふさわしい日である。50年前のこの日、当時テレビ出演で有名だった俳優のジョン・カサヴェテスは、ニューヨー

          Shadows (1959)

          Aldous Harding “Warm Chris”

          Viva誌によるオルダス・ハーディングへのインタビュー記事を邦訳してみました。以下、本文。 感覚的で超現実的なオルダス・ハーディングのサウンド・メイキング 新作『Warm Chris』は、彼女自身がそうであるように、魔法に満ちているBy Matthew Crawley Wednesday March 30, 2022 カンタベリー出身のハンナ・トップ(Hannah Topp)のオルターエゴであるオルダス・ハーディングは、熱狂的なファンを持つアーティストであり、カジュア

          Aldous Harding “Warm Chris”

          The Modern Jazz Quartet (1954)

          MJQのセルフタイトル・アルバムの10インチLPを購入したので、裏面に記載されていたライナーノーツを邦訳してみました。 邦訳ジャズの進歩に関心を持つ人なら、遅かれ早かれ、ピアニスト、作曲家、編曲家であるジョン・ルイスの堂々たる風格を認識することになるだろう。ジョン・ルイスが結成したモダンジャズカルテットは、彼のコンセプチュアルな革新性を表現するための理想的なメディアであり、幅広い層の音楽評論家たちから惜しみない賞賛を受けている。各メンバーの熟練度には目を見張るものがあるが、

          The Modern Jazz Quartet (1954)

          Ye Vagabonds “Nine Waves”

          「The Irish Times」によるYe Vagabondsへのインタビュー記事を邦訳してみました。 Ye Vagabonds: ‘We just felt like we were total weirdos in Carlow’Patrick Freyne、2022-05-07 Ye Vagabondsの片割れであるブリアン・マクグローイン(Brían MacGloinn)は、個々の民具がより広い伝統にどのように適合するかについてのある例え話を聞いた。「川が流れて

          Ye Vagabonds “Nine Waves”

          Seconds (1966)

          「Deep Focus Review』による記事を邦訳してみました。 Stephen B. Armstrong “Pictures About Extremes: The Films of John Frankenheimer” (London: McFarland & Company, Inc., 2008) アーサー・ハミルトンは、欲しいと言われるものを全て手に入れている。グレーのフランネルスーツを着た銀行家として成功し、ニューヨーク郊外の快適な街、スカースデールに

          Seconds (1966)

          Heba Kadry

          Pitchforkによるヘバ・カドリーへのインタビュー記事を抄訳してみました。見出し画像はVintage Kingによるツイートより。以下、邦訳。 インディーズ・スターのマスタリング エンジニア、ヘバ・カドリービョークからビッグ・シーフまでを手掛ける、需要の高いスタジオの第一人者に、不必要に神秘的な分野への彼女の共感的アプローチについてインタビューした。 文:Allison Hussey 写真:Alain Levitt 2022年4月7日 ヘバ・カドリーのブルックリン区

          Heba Kadry

          Machito / Afro-Cuban Jazz Suite (1951)

          チャーリー・パーカーやバディ・リッチなどが参加している10インチLPを買いました。せっかくなので、書き起こしをして邦訳してみました。 和訳アフロ・キューバのリズム、特にマチート・オーケストラに代表されるリズムと、その特殊な音楽形態に対しておそらく今日米国で最も優れた編曲家であるチコ・オファリルが行ったアレンジに、私はいつも多大な関心を抱いている。私はいつも、アフロ・キューバン・オーケストラに私たちのジャズマンがどのようにフィットするのか、興味がありました。数年前にチャーリー

          Machito / Afro-Cuban Jazz Suite (1951)