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京都人、ホヤを食す
ホヤ(海鞘、老海鼠、保夜)は、ウィキペディアによると、「尾索動物亜門ホヤ綱に属する海産動物の総称」とのことである。
生物学的知見を全く持ち合わせていないので、尾索動物がまず何のことか分からないが、幼生期と成体では大きく姿を変える生物ということである。
とにかく貝類では無く、どちらかというと動物に近いものであるらしい。
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そんなホヤを久しぶりに食べたくなってお取り寄せしてみました。山内鮮魚店さんというところで購入。
そもそもホヤって冷凍できるんだ、という疑問とともにオーダー。夏が旬ということで夏のホヤとお刺身用の冷凍生ほやとおつまみ用にホヤの燻製をオーダー。
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学生時代(20年くらい前)、宮城県まで行って食べていたホヤが、東北まで行かないと気軽に食べることが出来ないホヤが、今ではこうしてインターネットで、スマートフォンで買うことが出来てしまうことに時の流れも感じる。
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ホヤの燻製とは初めての経験で、殻付きのホヤをぶつ切りにして燻製したようなものであると思われる。殻を剥くようにして身をはがし、口に運ぶと、スモークのフレーバーと磯の香りが広がり、適度な歯ごたえも有り、酒のアテとして最高なものであった。
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こちらはホヤのむき身がまるごと入っていました。高いものだから少ししか入っていないだろうと思ったらホヤ4個分くらい入っていてビックリ。宮城県では比較的リーズナブルな食材なのかな。遠い京都の人間には分からない感覚です。
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肉厚で立派なホヤでしたが、包丁を入れるのは初めて。手で触るのも初めて。筋肉質でもあり赤貝のようなイメージの手触りかな。
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素人が分からないなりに包丁を入れて刺身を作ってみました。見た目はさておき味は期待以上。しっかりとした磯の風味が突き抜け、独特の食感を噛み締めていくと身の甘さが広がってこれ以上の無い幸福。食感は違いますが、あえて近いものを挙げるとしたら生牡蠣かなあ。牡蠣は海のミルクですが、ホヤは海のパイナップルらしいです。
そういえば某グルメ漫画ではホヤのフルーツサラダなるものが紹介されていたのでいつか食べてみたいなあ。
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予想以上にホヤが多くはいっていて刺身では食べきれないと思い、でも放置したら鮮度が落ちると思ったので、すぐ塩辛にしました。
購入先のHPのレシピで紹介されていた通り、味付けは火にかけてアルコールを飛ばした味醂と塩少々と醤油少々。ホヤの美味しさを活かしつつ塩と醤油は最小限。
翌日食べてみると、下味のついた刺身といった感じで素の刺身と違ってまた美味しい。ヅケの美味しさですね。
分からないなりにホヤを楽しんでみました。レシピをみるとホヤごはんとか天ぷらとか色々あるみたいなのでまたホヤを味わいたいと思いました。
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