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鴨川で呑む

 京都は鴨川、それぞれが思い思いの過ごし方をする空間であり、まるで青春時代の続きが許されているかのような世界がそこには広がっている。
 春には桜、夏には涼、秋には賑やかさの名残、冬には冷たい風が吹き四季を感じさせてくれる。
 休みの日にはそこで飲もうと言うのだ。

 場所は出町柳、賀茂川と高野川の合流する俗に鴨川デルタと呼ばれているエリアだ。『四畳半神話体系』という小説、アニメでも有名だし、『鴨川ホルモー』はいうまでもなく、NHKの『ドキュメント72hous』でも取りあげられた鴨川デルタ。鴨川にかかる賀茂大橋を渡ると如意ヶ嶽(大文字山)、比叡山も一望出来る。
 つまり空が広いのだ。高さ規制があるとはいえ、街中の空は狭く圧迫感があり、狭い街である京都の中でも近く開放感のある場所といえよう。

 私が出町柳を推す理由は近辺にお店が多いというのもある。昨今のコロナ禍によりtake outが増えたことは我々鴨川ドランカーには歓迎したい事柄でもある。

 写真はおむらはうすのオムライスであるが、百万遍〜出町柳のエリアでは飲食店も多く、またコンビニもある。桝形商店街にはお店もスーパーもある。
 そこで、いくらかの食料とお酒を買って鴨川で飲めば、休日感と季節感と開放感、ちょっとした背徳感に包まれ至福の時が訪れることを約束しよう。

 個人的にオススメのお店を紹介しよう。豆餅で有名な出町ふたばの隣にある岡田商会という精肉店である。

 岡田商会では店先で揚げ物を注文してから揚げて貰えるシステムで、コロッケ80円、ハムカツ120円、牛串カツ180円とリーズナブルかつアツアツのものを食べることが出来るのだ。桝形商店街の中のスーパーで飲み物を買い、ここでいくつかのアテを買えば準備は整った。あとは鴨川へ行くだけである。

 手ぶらでも楽しめるが自宅から準備をしてくる手段もある。おにぎりを握りお弁当を作ってくれば好きなものをより安く楽しめる。日常の味も鴨川で食べれば非日常の味へと変化する。
 自宅から準備をしてくるのであれば敷物とちょっとしたテーブルがあるとグッと雰囲気が出る。周りに迷惑がかからない程度であればチェアもいいだろう。
 またお酒が飲めない人は自宅からコーヒーや紅茶を持ってくるといいだろう。お好きな甘味を選び持ってくるだけで立派な席となるだろう。

 これからの季節、思い思いの鴨川を楽しみたい。

#休日のすごし方



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