ラウンドアップは人間や動物に危険性なし!安全性を証明する根拠を解説

除草作業に大きな効果を発揮するラウンドアップ。
一般家庭はもちろん、農業生産者からも高い評価を得ている除草剤です。
日本国内だけでなく、世界的にも幅広く使用されているこちらの薬剤ですが、安全性について一部で懸念の声が広がっています。
そこで今回は、ラウンドアップの安全性を証明する根拠をわかりやすく解説します!

ラウンドアップは毒性学で安全性が確認されている

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問題視されているラウンドアップの有効成分には、「グリホサート」が使用されています。
この成分は、雑草に対し優れた除草効果を発揮するため、世界的に農業生産者からも高い評価を得てきました。
化学物質の安全性を検証する上で有効な「毒性学」でも、適切な容量と用法を守れば安全性に問題がないことが確認されています。
ちなみに、この毒性学を用いた検証手法は、日本の「食品安全委員会」だけが採用しているわけではありません。

世界保健機構であるWHOや、米国環境保護庁のEPAも採用しています。
非常に信頼できる検証手法だと言えるでしょう。

発がん性を指摘する論文は完成度が低い

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ラウンドアップは、上記でご紹介したとおり毒性学によって安全性が確認されています。
しかし、冒頭でもご紹介した通り、一部の人たちからは発がん性を疑う声が挙がっています。
なぜ、このような声が目立ち始めたのかというと、ラウンドアップの毒性について検証した論文の中に、発がん性との関連を示すものがあったからです。
その論文の代表ともいえるのが、セラリーニ教示が行った独自の実験となります。
研究報告には衝撃的な写真も添えられており、これを見た人の多くが、ラウンドアップの発がん性を疑いました。
しかし、その論文の正確性を検証してみると、かなりずさんであることが判明しているんですね。

実際に、カルフォルニア大学アーバイン校のマック・フーゲン博士も、セラリーニ教授の論文について、信憑性が低いと言及しています。
世界中の科学界や医学界からも、セラリーニ教授の臨床試験データは批判されているため、研究自体に重大な誤りがあった可能性は、極めて高いといえるでしょう。

米国での裁判結果は発がん性を認めたものではない

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ラウンドアップの安全性を疑う声は、論文を元にしたものだけでありません。
米国で行われた裁判の結果を重視し、発がん性が高いと疑う声もあります。
しかし、この米国で行われた裁判結果は、結論からお話しすれば、発がん性を認めたものではありません。
ラウンドアップを販売しているモンサント社が、有効成分であるグリホサートと発ガン性の関連を、隠蔽したとする事実に焦点を当てたものです。
消費者に、誠実な対応をしなかったモンサント社に対し、この裁判では原告側が損害賠償を請求していました。
結果的に原告側の要求は、陪審により認められたため、モンサント社には莫大な支払い命令が下る結果となったんです。
この事実を知った多くの人が、裁判所はラウンドアップの発がん性を認めたと、勘違いしてしまいました。
しかし、米国で行われているラウンドアップをめぐる裁判は、この一例に限りません。

なかには、ラウンドアップに発ガン性の表示義務を課したカリフォルニア州に対し、差し止めを請求する裁判も行われています。
こちらの裁判では、ラウンドアップの安全性を認める科学的エビデンスが考慮され、原告側の差し止め請求は認められる形となりました。
このような裁判例を考慮しても、「ラウンドアップ = 発がん性が高い」と誤解するのは、正確性に欠けることがわかります。

まとめ

ラウンドアップは、毒性学を用いた手法により、安全性が認められています。
論文や裁判結果によって、人体に大きな影響を及ぼすのではないかと心配になる気持ちもわかりますが、重要なのは安全性にまつわる科学的エビデンスです。
世界の規制機関から安全性が認められていることを考えると、人体や動物に危険性がないと考えるのが妥当ではないでしょうか。
正しい情報を適切に取り入れ、しっかりと判断するようにしましょう。


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