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JAPAN EXPO PARISにサークル参加してきたレポ③ 個人日記

前回色々全体的な振り返りを書いたので、今回は本当にただの個人体験記というかただダラダラと時系列順に書き留めた小学生の日記に近いものです。来たれ!愉快なエキスポの仲間たち。

7月3日(水曜日・EXPO前日)

遠足の前日もよく眠れるタイプというか遠足当日に平気で寝坊するタイプなんですが、まさかの物理的に寝れない状況になるとは思わなかった。

ここはヨーロッパ大陸北の果ての港町タリン。

いかんせん空の便がそこまで充実していない(のと何より予算面の問題から)朝6時発の早朝便、ワルシャワ経由で現地12時前にはパリに着くはずの予定でした。例のごとく前日までほとんど準備・荷造りしてなくて、直前になって印刷屋に走ったり荷物入れ替えたり(どうしても本って容量少ないのに重さがあってスーツケースの収まりが悪い、結局リュックにぎゅうぎゅうに詰めて行きました)明け方1時就寝4時起きの3時間睡眠で空港へ。

ワルシャワまでは何事もなかったのですが、乗継便で遅延のアナウンスに次ぐアナウンス、出発時間未定のまま4時間近く経って最終的にはキャンセル…。パリ行きなので乗客数も多く、乗り継ぎデスクがパンク状態になったので出発フロアのデスクに誘導されてようやく振替予約。夜中着の直行便か乗り換え有の18時過ぎ着かの二択で、後者を選択。

この時点では、以前モスクワ乗り換えした時に前便ディレイでタリン行きの飛行機に乗れず、夕方5時の段階で「次の便は明日の朝8時ね」からの、乗客をなんだと思ってんだレベルのクッソグダグダ非効率の極オペレーションで4回はセキュリティゲートを無意味にくぐらされ、結局夜中の1時になるまで空港から出られず、やっとホテルに誘導されるも(ロシアはビザがないと入国できないので)完全監視態勢の元で4時には空港にまた送り返されるというロシア・アエロフロート式大歓待に比べれば嬉しくなっちゃうくらいの良対応だなって思ってたんです。しかもモスクワからタリンって飛行機で1時間程度の距離だからね。マジでお家帰して同志お願いって感じ。あの3時間だけホテルで共にモスクワの夜を過ごしたデンマーク人の女の子、元気にしてるかな。

一方すっかり平和な現代のワルシャワ・ショパン空港では振替便もディレイして、フランクフルトでトランジット1時間のはずがダッシュで乗り継ぎ便にギリギリ滑り込み。こちらはほぼ時間どおりに出発して、なんとか予定通りにパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着。

フランクフルト出発した時点でもうかなり嫌な予感はしていて、他社への振替しかも乗り継ぎ、挙句の果てに前便着から乗継便のゲートクローズまで人間が空港内ダッシュでなんとか間に合ったような時間で、果たして荷物の積み替えが間に合うのか?こんなに物量も人の量も膨大なフランクフルト空港で??

案の定30分以上虚しく回るターンテーブル、おめでとう、初めてのロストバゲージ(無くなったわけじゃないので正しくはDelayed baggage)です。しかも荷物タグが複雑なためデスクを行ったり来たりして、フランス語の住所に四苦八苦しながら報告書を作成。なにか目印は?と言われても今回リュックを預け荷物にしているので無くしたり壊れたりすると嫌だから何もつけてなかった。荷物ごとなくなるのはちょっと想定してなかった。今度から絶対預け荷物があるときは事前に写真を撮ろうと心に決めた。

この後も電車チケット長蛇の列(私の2つほど前でめっちゃくっちゃに揉めてた)、電車が止まったりうっかり勘違いで遠回りをしてしまったりまぁおよそ旅行するとやっちゃうよねーみたいな小さなトラブルをほぼ全部見事に網羅して、やっとの思いで宿に着いたのが夜11時前。実際は空港まで30分くらいのはずなんだけど。

前日の受け取り作業とか諸々全部できなかったし何より荷物ねぇしいやホントになんていうか荷物無いしつーかこっちは4時から起きてんだとりあえずもう寝かせてくれ頼むよトニーって感じで、シャワーだけ断って髪も半乾き状態でそのままベッドにダイブ。Airbnb利用だったのですがホストのおばちゃんに「実はロスバゲしててさ」って言ったら「あまりに軽装だからおかしいと思ったらそういうこと…服ある?パンツある??」ってめっちゃ心配してもらった。ありがとねおばちゃん。

一日の2/3以上を空港と機内で過ごしているので汗とかほとんどかかなかったのだけはよかった。服、明日も着れる。歯ブラシとか化粧水らへんは持ってた。後旅行の時はパンツと靴下も念の為いつも手荷物一着だけ入れてる。(基本サンダルだけどヨーロッパ寒暖差が激しくて夜寒い場合があるから)私すごくない?ちゃんと備えできてるやん。東京いるときオフィスに鍵を忘れて家に入れないクソなアクシデントを週2回起こしてカプセルホテルのカード作ってからはどこでも一泊できるように常に己を鍛錬してるの。例外はビザのないロシアだけ。

救急車のサイレンがドップラー効果を起こす前に寝てしまった。夜はかなり涼しかったので掛け布団にくるまれる幸せ…まぁ服ないしな。

7月4日(木曜日・EXPO初日)

前日用にセットしてた4時の目覚ましがそのまま鳴ったので、わけがわからないけど一旦起床。ベッドの中で参加者用パンフみたいなのをもう一度確認して、とりあえず本当は昨日取りに行くはずだった参加者チケットを受け取ったらそのまま入場できることを理解する。初日は7時から受付開始なので、7時半くらいに着くように二度寝。メイク道具も無いし特に持ってくもんもないし(身軽って素晴らしい)、顔だけ洗って着替えてなるべくうるさくないように家を出る。トイレ流したら水道管破裂したんかと思うくらいの爆音が流れる上にドアというドアが気合いと根性と念をいれないと閉まらない仕様のアパートだからあんま意味なかったと思うけど。下の階のテレビの音が毎朝聞こえてたし。

朝の駅に向かう人々の流れに沿って、ただし交差点のパン屋へ流れ込むそれは横目で見るだけにして、今回はスムーズに会場到着。30分かからない。乗っているときからコスプレ勢とか、明らかに荷物がイベントのそれだったりとか、おもしろTシャツだったりとかスーツの日本人とかたくさんいて、このあたりでやっと昨晩疲れのあまり死んでいた情緒がやや復活、改めて今荷物が無いことの悲しみがじわじわと心と身体を満たしてくる。

こう見えても私だってExposants(フレンチ発音)なんですけど!!!!!ちょっと(多分)フランクフルトに忘れ物があるだけですけど!!!

開幕初日、正しくは開幕してない段階からこれでホントにこいつら大丈夫かと言わんばかりの入口大混乱からのスタッフ間たらいまわしからの、ようやくなんとかチケットを受け取り、当日パスを手首に巻いてもらう。これにてやっと会場着。クソ悪口書いてるけど全体的にスタッフさん優しくしてくれるし、日本語できる人だったらできる限り日本語で話そうとしてくれるし、警備のお兄さんたちも忙しくさえなければ「マダム!この鞄ナイフ入ってるんじゃないの~??(フランス語なので仮訳)」とか言って遊んでくれます。

Japan expo自体初めてで規模感全然わかってなかったけど、最初に会場ホールに足を踏み入れると普通にテンションあがる。全然テンション上がっちゃう。すごいすごい。まだお客さんいないし、後20分くらいで開場予定なのに結構まだ準備途中っぽいけど、こんなすごい感じなんだ?!って。すごいすごいつってあちこち歩き回るあまり自分のブースが全然見つからなくて最後早歩きで必死だったんですが、しかも若干番号が変則的で本当に見つからなくて、数字の近いとこのお兄さんが見かねて一緒に探してくれた。ありがとうお兄さん。その謎日本語Tシャツすげーイカしてる。見つけてもらったブースで、まぁ私今日特にやることないんだけどな。角だったので見晴らしがとってもいい。

お隣さんに挨拶だけして、紙にLost baggageと書いて、退散。1日目終了で〜す!!!!

その後は売店で水とカプチーノ買って(エビアン3ユーロ+VATって気が狂ってる。この時悲しみに飲まれないように情緒殺してたから普通に支払ったけど普段の私だったらレジで要らないつってる。水は持っていけ)ホールのベンチで仕事とか途中になってた母親への連絡とか諸々昼過ぎまで片付けました。開幕ダッシュとかは特になく、なんか気づいたらお客さん増えてたな、って感じ。良くも悪くも自由なので特に何を言われることも無く、割と冷房も効いてたしWiFiも快適だし、電源もあるし可愛いコスプレいっぱい通るし作業場としては快適でした。しかし何度もネットで荷物照会してしまうのやめられなかった。

それから夕方くらいにぐるっと一通り回って(全体の感想は大体このときの感想)この段階でまだ荷物の行方が知れなかったので着替えを買いに一旦パリの街中まで出ることに。MONOPRIX(フランス在住の人に怒られるかも知れないけど要するにめちゃくちゃオシャンティーなフランスのイオン)で取り急ぎの衣類を買って、そのままイートインで5ユーロのサラダ食べて、その日は帰宅してシャワー即爆睡。もう荷物届かなかったら明日はヴェルサイユ観光でもしてやるぜ~って思ってたけど、調べてるうちに夏のヴェルサイユは多分私の体力的に無理だなって。思いながら寝落ちした。夢見た気がするけど忘れちゃった。

7月5日(金曜日・EXPO2日目)

本当は仮眠のつもりで夜中には目が覚めると踏んでいたのに、気づいたら朝6時のアラームが鳴ってた。おかしいでしょ。昨日帰ってきたまんまの部屋を見て宇宙猫顔キメながらメールチェックしてたら、荷物あったよってメール来てtねぇ待って荷物あったって!!!!!!!!!今シャルル・ド・ゴール空港あるって!!!!昨日の夜9時の時点で!!!!寝てたわ!!!

改めて精神統一して式神(概念)をブースに飛ばしてみると椅子なかったわって思って、そう言えば水曜日に取りに来てねってお知らせ来てたことを思い出して、荷物抱えて身動き取りにくくなる前に椅子だけ受け取ってから空港へ向かう予定を立てる。

この時は会場と空港が近いことを感謝したものの、同日のうちに怪しい荷物があったとかで電車が死亡、空港からの客とエキスポの客がすし詰めになる(荷物とコスプレ小道具で実際には詰まりもしない)苦行に、輸送キャパ考えろやとぶちキレるはめになります。何事も長所短所あるわけで…いや振替輸送手段の話をしたいんだよなこの場合は…

この日も天気は晴れで運勢は曇り気味、パン屋に吸い込まれる通勤客を尻目に会場イン、椅子の受け取り場所に向かうもそれらしきブースはゼロ。スタッフとっ捕まえるも中々正解にたどり着かず(これは規模的に仕方がないことなんですが仮に正規のスタッフさんでも担当外になるとよくわからなくなるので、ここで上手くつないでもらえないと壮大なたらい回しが発生する)さんっざんホールを超えて歩いた挙句、水曜日の段階で椅子全部なくなっちゃったと言われる。………いやそんなことってある???めっちゃあるんだけど。引き続き情緒殺し気味でそんなの困るんだけどどうしたらいいのって聞いたら、どうしようもないねって返事。Ooh-la-la。そのまま情緒滅殺開墾してまっ平らな気持ちで空港向かいながら、これ椅子代もディレイによる損失として請求できっかな〜とか考えてた。空港まで電車で10分くらいかな。

取り敢えず荷物は無事に、もう至極普通に、タリンを出る段階でモバイルバッテリー抜かれてたのは入れ替え忘れてた私が全面的に悪いのでそれ以外はもう、それはそれは普通に荷物受け取ることができました。ズレていたのは時間軸(t)だけです。

椅子の件でやる気無くしてしまって、そのまま空港のマクドで腹ごしらえとお仕事と、それから私の代わりに情緒大爆発でめっちゃ心配してくれていたらしい日本の母に電話したりしました。何れにせよパンツはちゃんと買ってるから安心してほしい。てゆーかなんでそんなに皆パンツの心配するの。

というわけでヴェルサイユには行けなかったけれどなんとか装備が整って、取り敢えず2時間くらいなら翌日にも支障なく立てるだろと判断して再び会場に出戻って設営開始。

今まで日本で1spしか経験なかったから感覚としてやっぱりでかい!直前にデカさに改めて気づいて布持ってきて本当によかった。そして強調したりないほど書いたけど本当にブースの素人感半端なくて恥ずかしい。それでも隣と壁後ろのブースの人達が、あっ荷物あったのよかったね!!ってわざわざ話しかけてくれて、そうだよ売り物があるだけでもう全然問題ないじゃん!って思い直した。しかもお隣さんが椅子使ってない間はいいよって貸してくれた。エンジェル。私も隣のブースに初日からあんな紙がぺろんってあったら、しかもそれがなんか日本から参加してそうな日本人だったら心から同情すると思う。

それはともかくとして2日目にしてやっとエキスポに出展できました〜いぇーい!(嬉)

この日は2時間ちょっとだけで、なんと本も何冊か売れて、無配もいっぱい持っていってもらって、ちょこちょこ話しかけてもらったりして、もう単純な限界同人女だから昨日までのテンションなんだったんだってくらい完全にアゲアゲで、そういえば昨日行ったところいっぱいお店あったし駅直結だし金曜日だし折角だからなんか飲んで食べていくか~!!とか思ってたら前述の通り電車死亡。這々の体でなんとか宿に帰り着き地元スーパーで水と食料を調達して、シャワー浴びて着替えて(大事)ダラダラ過ごしました。冷静に自分の体力を勘案したらこれが最適解。挙げ句の果てにまたよくわからないうちに寝落ちてしまった。

7月6日(土曜日・EXPO3日目)

まぁ朝まで健やかに寝てたよね。今日は簡単だがメイクもして会場には8時半くらいに着く。流石に週末、この時点で駅に人も多く、人が立ってチケット確認、改札はスルーという臨時措置。スタッフがコミケスタッフノリで列を誘導してたり、なんか盛り上がりそうな予感がする。後ついに駅近く交差点の通勤客吸い込みパン屋に行ってパンを買ってきました。めっちゃ美味しかった。バターの風味すごい。おかげさまでお釣り用の小銭もある程度ゲットです。

この日は昨日の反省を活かしてちょっとブースでの配置を変えてみたり、コミッション用の色紙サンプルを描いたり、普通にゲームのイベント回したり、午前は結構ゆっくりまったり過ぎていきました。昼過ぎの段階で無配が全部捌けて色紙もほぼ予約完売状態。13時過ぎから高橋洋子と緒方恵美ゲストでエヴァの特別ステージがあったので、会場の広さも鑑みて(昨日散々椅子を求めて歩いたおかげでこの時は迷うことなく到着)15分ほど前にいそいそとブースを片付けI'll be backメモを置いてステージへ。

なんか正直これ見れただけでもエキスポきてよかったなーーーーーって思う程度には普通に感動しまくって、2020年が楽しみすぎるしエッフェル塔真下アングルになった瞬間どよめく会場流石だったし、パリはまぁ色々ぶっ壊れたけど、とにかくマリさんファンの私今までと別方向に情緒と語彙が死亡。皆冒頭10分見た?見て。見るんだ人類。

ふわっふわっしながらスマホ充電しつつお昼ご飯食べて(相変わらずパン美味しい。冷めても美味しい)余韻に浸りながら自ブースへ帰ってくる。とりあえず衝動のままにマリさんを描いてそのまま店番と色紙に取りかかる 。そんな本日のイカした客を一部紹介します。

・よりにもよって歴史創作本を買っていった家族連れの少女
(これ2012年発行の人生二冊目の同人誌で、本当スペース埋める気持ちで在庫持ってきてたんですが…どこのフランス人が日本の近代歴史創作本なんか買うんだよって思ってたんだけど、それはあくまで歴創同人誌概念がある日本人の発想でしかなくて、発行年古いしぶっちゃけWEB公開もしてるし割引しとくかってのも日本同人界の発想で、単純に中身わからないんだからコピー本を除いてなるべく安めの本って基準で意外に選ばれることが後になってやっとわかりました。この後も売れた)
・日本語?勉強用に買わせてもらうね!とのたまうお姉さん(やめて)
・キーホルダー2個買ってお互いのリュックにつけっこしてた老夫婦
・私が突発的に描いたマリさんを指さしてミサト?って言った友達を文字通り無言でどついたメガネのお兄さん
・ヒプマイ本を指さして「ラムダアメムラ?!」ってテンション爆上げしてそのまま走っていったお姉さん
・日本語ペラペラでマイ色紙を背追って放浪するお兄さん(ここには素晴らしいアーティストがいっぱいなので僕色紙いっぱいあります!byお兄さん)
・ノーマネー!って言いながら買わなかったけどサンプル見て5分くらいひたすらめっちゃ絵を褒めてくれたコスプレ娘(とりあえずありがとう)
・キズナアイコスプレかつ激アニメ声でアイちゃんのモノマネしてくれる女の子。メイドカフェで働いて欲しい。(アイちゃんはやっぱり人気らしい)
・キーホルダー持ってポーズ決めてくれるおじいちゃん(買わない)
・「サヨナラー!(日本語)」つって通り過ぎるだけのギャル集団。そういう妖怪かなんかか。

この日は夜に知り合いと北駅近辺でご飯食べる約束があったので、6時過ぎには退散。11時頃まで喋ってたおかげで宿に帰ったのが12時前。時間的にシャワー浴びるのも悪いし汗ふきシート等で最低限だけ準備して、とにかく就寝。色んなことがあって結構脳内はグルグルしてたけれど、少しアルコールが入ったこともあり程なく夢の中へ。

7月7日(日曜日・EXPO最終日)

もはやほぼ一般入場と変わらない会場イン。最終日で日曜ということもあってか、土曜に比べると朝の人の流れは穏やかだったと思う。今日も朝ごはんは駅前交差点のパン屋さん。お釣りを調達。

ブースで昨日終わらなかった色紙を描きあげつつ、ダメ元でマイ色紙受付、スケブも有償受付する旨描いて立てかけておく。本日も最後までナイスなお客さんがいっぱいでほんと楽しかったです。

・ヒプマイ小説を翻訳アプリあるから大丈夫とお買い上げ頂いた乱数コスのお姉さん。ほ、ホントに…?
・引率の先生と生徒さん(?)3冊もお買い上げ頂いた上にサインください…って…サイン求められたのはこれ以外にもあるんだけど、詐欺とかで後々訴えられたりしないよね?大丈夫だよね?待ってる間クラスの皆さんがわらわらブースに集まってて、先生も覗き込んできて、めっちゃ緊張した。
・色紙ピックアップにきた日本語できるお兄さん「うん、確かに綾波レイです」誰か流行らせてこのくそカッコいいセリフ。
・表紙だけ全部見て、一番高いオールカラー本を指差すおじちゃん。中身みておじちゃん!!中身見ていいのよ!!そんな表紙ガチャみたいなことしないで!(お買い上げいただきました)
・色紙描いてる間じっとこちらを品定めして、最終的にマイ色紙でコミッションを依頼してくれた2人組のお兄さんたち。片方は常にニコニコ、もう片方がずっと気難しそうな顔をしてて正直不安だったんだけど、お渡しする時嘘だろってくらい破顔一笑された。やはり推しの存在は世界を救うな。あれ絶対ニコニコしてるほうが殺傷能力高かったりするやつでしょ。
・コミッション依頼に来た3人組の女の子。そのあまりに見事に趣味嗜好がバラバラな推し男性キャラ…すごい…オフ会してる8年目ツイッタラーみたいな奇跡のトリオ…お友達大事にね…
・色紙リピーターのメガネくん。そんなに気に入ってくれたんだ…ありがとう。最後に一緒に写真とった。
・まさかのミニ色紙大量持ちでコミッションを依頼して歩いているお姉さん。このサイズいいよね~って話をした。
・俺と鰤の一護を描いてくれ!って言ってきたルフィコスのお父さん。しかもじゃぁ写真撮らせてって言ったらまさかの加工済写真を送ってくれる。目キラキラやがな…ますます指定画像の破面一護とあわんがな…
・ドラゴンボール描いて!!の少年。少年…世の中には絵柄というものがあるんだぜ…
・アントマン描いて!の女の子。世の中には絵柄ry
・日本語ペラペラで色々元ネタの作品について聞きながらまさかのグリッドマンを電光超人の方だと思ってたお兄さん。最近アニメ化したんですよぉ!私より玄人!お兄さんしかもそのままコミッションも依頼してくれて、取りに来る時に友達連れてきて友達もコミッション依頼してくれて、更にそれを待ってる間ブースに寄ってきたフランス人にフランス語でなんか営業してくれた。お兄さん…!
・ロシアさんを指さしてしばらく友人に熱く何か語っていたお姉さん。お友達引いてるぞ!そういうとこだぞオタク!
・ヒプマイ本完売後にラムダの本ください!って来てくれたお姉さん。サンプルのカバーを剥がしてお渡しするも現金がなくて崩れ落ちる…その様を見て私はPaypalの存在を無事に思い出せました。ありがとうお姉さん。見事な崩れっぷりでした。
・片付けしてたらきゃーっていいながら飛び込んできた可愛いお姉さん。ずっと私のブースを探しててくれたらしい。(私も最初見つけられませんでした)請われるがまま名刺だけお渡ししてハグして解散。今度はコミッションお願い!って言われた。

とかとか…他にもフフってなったお客さんとか、もう極普通にお支払いをしてすーっと帰っていく優良はなまるなお客さんとか。もう少し見ているだけのお客さんとかにも話しかけられればよかったんだけど、スケブの依頼が増えてきて完成品写真撮る余裕すらなくなって、やばい何枚出たか全然メモ取ってない!と思ったもののどうせガバガバ会計で生きてるんだから描けるだけ描いたらえぇわともうとにかくこの日は描きまくった。5時半くらいにやっと全部捌けて6時過ぎ、特に閉会の合図とかもなく全体的にお開きムードかな…ってなったところで、客足も落ち着いてきたのでぼちぼち片付けて、めちゃくちゃお世話になったお隣さんとちょっと話をして、解散。あっけなくJAPAN EXPO終了。

会場ではでもまだまだ人が溢れてて、相変わらずアニソンで踊り明かしている集団がいて、駅もそこそこ混雑していて、天気もいい明るい日曜日の夜。

流石にちょっと腕も痛いし荷物は重いし、スーパーで今日こそ酒でも買って帰るかと思ったら地元は軒並み閉店。アパート横のハラルフードでケバブとコーラで6ユーロ。

いや全体的につけあわせポテトの主張激しいな。でも味は意外に優しい感じで、もうちょっと濃いめがよかったかも。疲れてたし。ただ量はもう十分とかそんなレベルじゃなくて、パンほとんど食べられなくて申し訳なかった。案の定アジア人女混み合うレストランの中で若干浮いてけど、まぁでもこんなのは異世界の延長みたいなもんだから。

部屋に戻ってもまだ8時前。折角だからレポ描いたりしようかなと思ったのもつかの間、シャワー浴びた時点で眠気に負けてそのまま就寝。荷造り?チェックアウト?そんなもん明日の私がなんとかするわ。

7月8日(月曜日・帰国)

チェックアウト時、ホストのおばちゃんにパンとオレンジジュースをごちそうになりながらちょっとお話しました。家が全体的にめちゃくちゃきれいていうかちゃんとしてて、初日もコップにお水もらって部屋に持って帰ろうとしたら、机が濡れたら跡がつくからって敷皿を渡されるという徹底っぷり。おかげさまでお部屋は快適だったのですがこれはクソうるさそうなおばはんやな~!とか勝手に失礼な第一印象を持っておりまして。きれい好きというのは間違いでは全然なかったのですが、子育て中は郊外の大きな家で子供と旦那の世話に家事に仕事にってもう本当にいっぱいいっぱいになって、今は離婚はしてないけどこのアパートに一人暮らしで、全部を自分なりにきちんとして、大変だったけど何より今はフリーなのよ!!って。エルサじゃん。完全にエルサじゃん。ちゃんと話してみたら全然、Cold never bother me anywayって感じのハキハキしたおばちゃんでした。

ふと、そういえば私が泊まりにくる数日前にベッドのマットレスをちょっと良い奴に変えたんだけど、どう、寝やすかった?って。ここに来てまさかの伏線回収。普段から寝落ちしてツイッターで騒いでる人間だから気づかなかった。初日はほんと、荷物ねぇしトラブルはいっぱいあったしめっちゃ疲れてたしなんてF******な日だって思ってたんだけど、そんな日でもこうやって私は何も知らずに人の優しさに包まれて眠っていたんだな〜!!!ってちょっと感動した。最高の寝心地だったぜってことを伝えて、最後にポッセのキーホルダーをあげたら宿泊者用の鍵につけてくれました。嬉しいな。また来年ね!って言って送り出してもらい、足取りも軽く目が回りそうな螺旋階段を降りて、SE流れてんのかってくらい軋むドアを開けて、ハラルレストランを超えて、パン屋を超えて、駅へ。

人間ばかりが乗った電車で空港まで30分、ワルシャワ経由のタリン行き。まぁこの日も飛行機はディレイしたけれども、荷物の写真は撮ったし、何よりこの日の私は乗り継ぎ便がなくなった場合ワルシャワ泊は免れないと踏んで一泊分の荷物を手荷物に入れた無敵のトラベラー。日曜日から一転少し肌寒いくらいの日で、最後ワルシャワで搭乗する時も風にブルッときたくらい。小雨の降るタリンに着いたのは定刻通り夜の11時過ぎ。降りた瞬間あまりの寒さに不安を覚えつつ、荷物背負ってやっと暗くなった家路へ。日付は変わってしまったけど無事に帰宅。おうち帰るまでが遠足なので。

予想通り次の日から体調崩して結局38度近くの熱で2日程寝込みましたが、今程々に回復して週末、こうやってダラダラ『異世界に週末売り子しに行ってきたんだが』を打っています。

人生に結論なんてないようにこの日記にも結論は特にありませんが、まぁこんな世界もあるんだなってのに思いを馳せていただければ幸いです。ちょっとでもエキスポ行ってみたいなとか参加したいなって思ってもらえたらもう十分です。旅行の準備だけは、どうぞ万全に。

おまけ

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