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シナジーのイメージ

前回僕は、

シナジークリエイターに、俺はなる。

という、まるで中二病か!?と思われかねない題のnoteを書きました。

恥ずかしながら参考漫画を1巻の真ん中あたりで諦めてしまった不届き者がこのタイトルを使うのもどうかと思ったのですが、やはり自分のインスピレーションと希望に嘘は付けなかったためこうして書き留めた次第です。

前回は決意表明的な側面が大きかったので好き勝手に、語調も常体で書きましたが、読んでくれた方に「届けたい」という想いが強い場合は、このように敬体(ですます)でお伝えしていきます。

今回は、僕が想い描く"シナジー/Synergy"のイメージについて。

無知だったのですが、ビジネス界隈でシナジーと言うと、一般にはM&Aなどにより複数の会社が持つ価値を掛け合わせて事業拡大をするなどの文脈で使われるそうですね。

僕のイメージするシナジーは、それも含みますが、多くは異なります。

先に結論を書きましょう。

【僕のシナジーのイメージ】
・個性が、良いも悪いも含めて活かされている
・各々の個性が、足し算でなく、掛け算で効果を発揮している
・誰もが過不足なく、必要十分で、掛け替えのない存在である

僕にとってのシナジーは、エネルギーや光のような、熱くて強くて輝いているものなのです。

原点はアカペラ

僕が「シナジー」をイメージする際に最適でシンプルだと思うのがアカペラです。

僕は大学時代、何の気なしに入ったアカペラサークルで、アカペラに3年間熱中していました。

アカペラというのは元々「無伴奏」という意味でしかないのですが、最近はそれに加え、人間の声だけで重奏するものの総称と捉えられています。

当たり前ですが、人間は基本的に、一度に一つの音(単音)しか出せません(一人で和音を出せる人がいたらぜひ見てみたい)。

そのため5人で演奏する時は必然的に、一時点に最高5音までしか奏でられません。

そして人間の声は、ピアノのようにその音を残響させる機能も持ちませんし、音域も出ると言われている人で3オクターブと狭く、非常に限定的な"楽器"であると言えます。

そんな制約の中で、アカペラは演奏されるのです。

響き

リードと呼ばれる、いわゆるメインボーカルこそ歌詞やメロディがあって何を唄っているか分かりますが、それ以外のコーラス隊は「ウー」とか「アー」とか言ってることが大半です。

ベースに至っては低音ボイスで「ブンブン」「ボンボン」言っていて、それ単体では全く意義を発揮しません(あえてはっきり言いますが)。

しかし、これが一体となり、実に良い具合に重なり合うと、5人なのに「これ本当に5人?誰か裏にいる?」と思わせるほどの重厚感のある響きになるのです。

これには「倍音」というものが絡んでいます。

「声紋」というのが個体認証に使えるほど、人の声は一人ひとりが異なっていて、同じ「ド(C)」の音で「アー」と歌っても、その声成分には「ド」以外の周波数の音も含まれています。

そのため3人が「ド」「ミ」「ソ」と同時に声を出したときに、その主成分以外の音が互いに共鳴すると、響きが倍増され、人が3人以上いるように感じられるようです(だいぶ簡略化した説明です)。

何が言いたいのかというと、同じ「ド/ミ/ソ」であっても、人が変われば響きが変わるということです。

それに、アカペラはそれを良しとした音楽でもあります。

僕の印象で恐縮ですが、合唱はどちらかというと、全員の発声や声色を近づけるイメージがあります(合唱している学生を思い浮かべると、大体同じような歌い方をしている、というのはそういうことでしょう)

もちろん僕はどちらが良い/悪いの話をしているのではありません。

あくまで僕の「シナジー」のイメージは、声色を無理に揃えないアカペラが最も近いという話です。

つまり、アカペラは「その人たちにしか出せない響きが生まれやすい」ところがポイントだと、僕は思っています。

その重厚感のある響きは、まさにエネルギーとなって聞いている人の体を震わせ、心を動かすのです。

掛け替えのなさ

また、アカペラの場合、多くは一人1パートです。合唱のように、ひとつのパートを複数人数で歌うことはほとんどありません。

であれば、1人1人はその演奏、そのバンドにとって、掛け替えのない存在です。

1人が欠けてはもう演奏は叶いませんし、違う人に代われば前と同じ響きになることはありません。

「そのメンバーだからこそ奏でられる一体感のある響き」こそがまさにシナジーではないかと僕は思うのです。

僕のイメージする「シナジー」

ここから、僕の考えるシナジーを抽象化してみます。

まず、個性が活かされるということ。

その人それぞれの持つ強み、美しさ、特色、場合によっては弱みや醜さ、そういったものまでひっくるめて、チームの中で輝きます。

次に、その個性が、足し算でなく、掛け算となって効果を発揮されること。

5人の持つ能力値がそれぞれ2だとした時に、足し算であれば10ですが、掛け算なら32となりますね。

そうして、互いが互いを活かし合い、支え合い、補い合い、相互関係によってエネルギーが倍に倍に増していくのがシナジーです。

そして最後に、僕が最も重要だと思っている事なのですが、それは、誰もが過不足なく、必要十分であり、掛け替えのない存在であること。

誰かがいなくなっても良い、誰かが他の人に代わっても良い、というのは、本当の意味でのシナジーではないと、僕は考えます。

シナジーは「相乗効果=結果」なので、当然人が変われば新たなシナジーを生みだすことは可能なのですが、それは当然前と異なるはずです。

「このメンバーだったから創り出せた」「誰一人かけても、違っても、こういう結果にはならなかった」というのが、大事な要素ではないかというのが、僕の考えであり、理想です。

こうして創り出されたシナジーは、外的には強いエネルギーとなって人々にインパクトを与え、内的にはチームメンバーの存在意義、存在価値を強く自覚させ、貢献感(=幸福感)をもたらすでしょう。

これについては、また次回以降に書いてみようと思います。


今回は、僕の持つシナジーのイメージを書きました。

シナジーを創り出せるチーム創りにご興味がある方は、ぜひご連絡ください!

お読みくださり、ありがとうございました!


シナジークリエイター 宮入 涼(Roty)


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