どんな好きな人と結婚して子供を産んだとしても 人はひとりで生きていく

マイストーリーとして
私の実家のことを書きます。


母は私を35歳で産んでくれました。
当時超高齢出産と言われてたそうです。


なぜそうなったのかと言うと…
母は20歳で結核になり7年間入院して
いました。


婚約者もいたけど入院生活が長引き
破談になりその時にもうすでに
5年間入院していたので、
このまま病院にいる人生なんて死んでいるのも一緒。


と主治医の先生に死んでも良いからオペ
して欲しいと直談判し、
『五分五分です』
と言われたけれど


それでも良い!と決意したそうです。
オペ前に死ぬかもしれないし、日記や手紙を読んだ両親が悲しむと思い
とその時に着ていたもの以外全部
自分で焼却炉に焼きに行ったそうです。


その決意が良かったのか奇跡的に
回復し、病院の改装の設計に来ていた
父と出会うんです。


ドラマみたいでしょ??


当時母の両親は


『この子は生きているだけで良いんです。

結婚しても子供は諦めて下さい』



と言ったら父は


『澄子さんと結婚したいので
子供はいりません』


と言ったそうです。


当時母は30歳で父は27歳で歳下なんです。
当時歳下婚なんて珍しかったそうです。


そこから兄が産まれ私まで産まれました。
奇跡みたいでしょ。


40.50歳になって道で同級生に会っても恥ずかしくない
仕事をていたら結婚なんてしなくて良い!


と思っていたけど
お父さんだから結婚したのとずっと聞かされてきました。


本当に仲が良かった。
けんかなんか見たことなかった。
お父さんは尊敬できて本当に良い人。
と言って私たちを育てていました。


子供はお父さんと接する時間が少ない。
だからお父さんの悪口なんて言ったら子供はそう思う。
悪口言いたくなるような人と結婚しちゃだめよと私に言ってました。


平和で穏やかな佐藤家だったのに
突然私が高校2年生の時に父が突然死しました。
心臓発作でした。


父が亡くなった朝
救急車で運ばれてなぜか一人で家に帰ってきて
リビングで呆然としていたら


お父さんは今日自分が亡くなることは知っていた
だから今まで精いっぱい好きな仕事に打ち込んだんだ
幸せだった


となぜか思いました。
数年前にそれは
『お父さんが薫ちゃんに伝えに来てくれたんだよ』と
友達に言われました。


元々お手伝いさんまでいたお嬢様育ちの母。
結婚してからは父に頼りっぱなしだったと思います。

家も買っていたし、当時バブルで父が亡くなる


1ヶ月前に買った株も上がり当面お金は心配なかったんですが
母のショックは私たち以上で更年期も重なり
精神が崩壊。


辛そうな母を見ても私もどうして良いのかわからないけど
あーお金があっても精神が壊れたらなんの役にも立たないんだ
と感じたことは覚えています。


この経験で私は


どんな好きな人と結婚して子供を産んだとしても
人はひとりで生きていくんだ


と母を見て思いました。
だからか?!
これ以上優しい男はいないと思う兄も私も独身。


今は兄が母と一緒に住んでくれています。
いつも


『俺たちは育ててもらったから』


っていうんです。


家のお金も19歳から兄が見ています。
母はあるのか?ないのか?
なーんも知らないと思いますが
全く心配はしていない様子です。笑


私は子育てはしていませんが
母を見ていたら、
子供が大出世して大金持ちになるよりも


余生に子供に大事にされる


って幸せなことなんじゃないでしょうか。

それでは今日はここまで。
お読みいただきありがとうございました。


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