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macOS アップグレードガイドラインを公開します


📜 この記事について

社内向けに作成した OS アップグレードに関するガイドライン(注意事項)を、許可を得た上で一般公開用に編集したものとなります。

参考にしていただく際は、組織の規模や方針、体制、導入しているツールによる違いがあると思いますので、ご自身の組織にあわせて適宜編集を加えてください。

※ 2020/11 時点での macOS 11.0 Big Sur リリースに合わせた内容となっています。内容は最新ではない可能性があります

※ 内容が古い、誤りがあるなど指摘点がありましたら、Twitter で @rotomx までご連絡いただけると助かります!

💭 考えかた

メジャーバージョンのアップグレードは、各自のご判断で更新してくださいmacOS Catalina 10.15.7 → macOS Big Sur 11.0.0 など

・大幅な機能、仕様の変更により、業務系・開発系ツールが動かなくなる可能性 があります
・事前の情報収集、トラブル時の解消をご自身で対応できる方は更新可能です
→ ご自身での対応が難しい方は IT担当者のアナウンスをお待ちください

マイナーバージョンのアップデートは、常に最新版まで適用するように心がけてください
macOS Big Sur 11.0.0 → macOS Big Sur 11.0.1 など

・脆弱性や不具合の修正など、情報セキュリティの向上を図るためです
システム環境設定 > ソフトウェア・アップデート > Macを自動的に最新の状態に保つに ☑️ をつけておくと、自動的にアップデートがかかります

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β(ベータ)版の OS へのアップグレードは控えてください

・開発者向け、Public Beta 版は多くの不具合がある不安定なバージョンなため、業務で利用する端末でアップグレードすることは控えてください

ローカルファイルはバックアップを取ってください

・ macOS アップグレード中の事故により、macOS が起動しない(通称:文鎮化)状態になる恐れがあります
・ローカルに保存されたファイルはサルベージできなくなる可能性もあるため、重要なものは Google Drive や iCloud などのクラウドサービスへの退避をしてください

macOS のダウングレードは(一般的には)できません

・ 一度アップグレードした macOS のバージョンを以前のものへ切り戻すことは、一般的な方法ではできません
・心配な方は業務端末以外の Mac や、分割した APFS ボリュームへ最新の OS をインストールして動作確認、検証を行ってからアップグレードすることを推奨します

 🚧 Big Sur に関する注意事項

・macOS Big Sur へのアップグレードが 2020/11/13 に配信開始しました
・Catalina と比べると比較的安定しており、致命的な不具合は報告されていません
・アップグレードを検討されている方は、以下の情報に注意してください

⚙️ カーネル拡張(kext)が廃止されます

・Big Sur では Catalina までサポートされていたカーネル拡張が廃止され、DriverKit へ移行されていないアプリケーションは動かなくなります
・1年以上前からアナウンスがされているため、多くのアプリケーションは対応済みですが、長らくアップデートがされていないものは注意してください
・一部のアプリケーションはセキュリティ設定のやり直しが必要です。正常に動かなくなったアプリケーションがあった場合、システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > プライバシー で正しく権限が許可されているかご確認ください

 📹 Zoom が重くなる症状が報告されています

・一部のデバイスで Zoom が重いといった症状が報告されています

2020/11/23 追記:Ver.5.4.4 へのアップデートで解消するようです!

🎨 Adobe 系アプリケーションに不具合が報告されています

・ Photoshop や Lightroom といった Adobe のアプリケーションにおいて、フリーズやクラッシュが発生する不具合が報告されています
・現在対応中のようなので、特にデザイナーの方はご注意ください

💣 その他、色々と不具合は報告されています

・他にも様々なアプリケーションで不具合は報告されています
・アップデート前に、ご自身が利用されているアプリケーションの対応状況について調べるように心がけてください

🔈 終わりに

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