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コロナ禍での職業訓練は厳しい状況だった。


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10月末からnoteの更新ができていなかった。その理由は職業訓練校に通うための受験対策をしていたからだ。その努力の甲斐あって無事志願していた講座に合格できたのだが、そこで得た知見や愚痴を記しておこうと思う。

(徐々に追記して仕上げていく予定)

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職業訓練とは?

職業訓練について簡単に説明すると、就職活動をするにあたりスキルや経験不足で希望する職種への就職が難しい方のためにほぼ無料(テキスト代や必要なツールは実費)で資格取得や現場研修などの実践的な講座を受けることができる制度だ。講座の種類は豊富で、ほとんどの職種をカバーしていると思う。

職業訓練には様々な種類があるが、勤めていた会社を退職して就職活動をしている人を対象にしたものは、

・公的職業訓練
・求職者支援訓練

の2種類があり、私が今回受講したのは公的職業訓練。

公的職業訓練とは主に失業保険を受給している人を対象としたもの。
求職者支援訓練は失業保険の受給期間が終わった、あるいは失業保険がない方などを対象としたもの。

この2つの違いとして主なものは、

・失業保険受給期間が延長される
・交通費や受講手当がもらえる

が挙げられる。公的職業訓練は上記2つのサポートを受けながら受講できるが、求職者支援訓練はそれがない。

救済措置として求職者支援訓練を受ける方のための職業訓練受講給付金というものもあるが、条件がかなり厳しい(家庭全体の貯金や固定資産などの合計が300万円以下など)のでほとんどの人はこの給付金を受けることはできないと思う。

私も職業訓練受給給付金の条件を満たしていなかったので、公的職業訓練の中から受講したい講座を探した。

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職業訓練の現状

職業訓練を受講する為の手続きを進めてゆくうちにとても厳しい現状であることを学んだ。上記の通り公的職業訓練は失業保険受給期間が延長されたり交通費全額支給や受講手当などかなり手厚いサポートを受けれるので、希望する人がとても多い。

定員数は講座によって違うが基本的には定員を超える応募がある。実際に私が受験した訓練は定員20人に対して希望者は80人以上いた。(ハローワークで現在の希望者数を調べてもらうことができる)

そのため、職業訓練には選考試験があり、突破した人だけが職業訓練を受講することができる。

この記事を書いている2020年は新型コロナウイルスの影響で退職者が多く、職業訓練も希望者の方が増加しており、選考試験を突破するのはかなり厳しい状況になっていた。

私は運よく2回目の選考試験で合格できたが、ほとんどの方は公的職業訓練を受験できる期間中の合格ができず、アルバイトをしながら求職者職業訓練を受講するか、職業訓練自体を諦めてしまうらしい。

公的職業訓練の選考試験を受験できるチャンスはほとんどの人は2、3回しかない。就職したいがスキルや経験不足で悩んでいる人の為の救済措置を、ほとんどの人は受けることさえできない。就職活動の準備でさえ争奪戦だ。

求職者職業訓練職業訓練受給給付金の条件をもう少し優しくしてあげれば良いと思うのだが、そうすると不正受給や給付金目当てで職業訓練を受ける人が増えるので、なかなか難しいのかもしれない。

結果として、公的職業訓練の選考試験を突破できる人は、

「職業訓練を受けなくても就職できそうな人」

が選ばれている印象だった。職業訓練所は就職率を看板に掲げているところも多く、選考基準としておそらく「この人は確実に就職してくれそう」という人を選んでいるのではないかと思う。

事実として、私と同じ選考試験を突破した人達は、

・華々しいキャリアを持っている
・親の自営業を引き継ぐ
・結婚して家庭に入る
・実はもう就職が決まっている

、という人がほとんどだった。就職できなくて困っているというより、次の仕事につくまでの猶予期間にスキルアップしておこうという感じだ。

職業訓練はなんの為にあるのか、とても考えさせられる。

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