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息子6年生頃の小説


金曜日ですが、今回はいつもと方向性を変えてみます。

ネタは枯渇すると節約に走るんです。


さて、noteでは小説の名手と言っても良い方々が大勢おられますよね。

その一人、秋谷りんこさんが短編を発表しておられました。

まずは、こちらをお読み頂き、まだの方はハートマークを押して下さい。



読んでない人とか押してない人の事は知りません、あっち行けシッシ!!

実のところ私はこれを読んで私はデジャヴに陥ってしまったのです。


あれ?

これと似た小説読んだ事あったんじゃね?

あ、これ昔に息子が書いた宿題と似てね?


はい、息子の小説が浮かんでしまったのです。

息子が持ち帰った宿題を見て、思わずテキストに起こしてしまったのです。

推敲も訂正も何もしていないのです。


小学生と比べてしまい、りんこさんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが以下にその全文を掲載してお祝いの言葉とかえさせて頂きます。

なお、りんこさんの小説に対し表現が拙い事や説明不足、なんだこりゃ?という枝葉はご了承下さい。

なんせ相手は小学生ですから勘弁してね。


ちなみにタイトルは私が付けました。


では始めます。


小説:記憶はある【1866文字】



う、うーん、頭が何かでかち割られたように痛い。

何故こんなに頭が痛いのだろうか。


この男の名前は湯島晴陽34歳、生きて不幸な事ばかり、そして公園のド真ん中に大の字で転がっている

何故彼がこのような事になったのかは、数時間前にさかのぼる。

「ちょっと、まってくれ!」

「何よ!あの人と付き合っていればいいでしょ!!」


ここは雪の残る公園、晴陽の上司を不倫の相手だと勘違いしている恋人が、晴陽を攻めた立てている場面である。


「違うんだ!俺は上司とファミレスで打ち合わせしていたんだ!!」

「うるさい!黙って!!」


そして彼女は持っていたバッグで晴陽の脳天を叩いた。


「そうだった、そんな事があったんだ・・はぁ・・、落ち込んでも仕方がない。家に戻るか、ハハハ・・ハァ・」


と、気絶から回復した晴陽はタクシーで家に向かったのだった。


「代金はいくら?」

「はい、3950円になります」

「ちょっと待っててねっと。あ・・・」


そして晴陽は気付いた。

サイフの金が代金ピッタリだったという事を。


「・・・運転手さん、まけてくれませんか?」

「いや、こっちも生活がかかっているんで。」


・・・そりゃそうだよね。

そうして晴陽はタクシーの代金を払い後にした。


「よいしょっと、カギカギっと」


晴陽はサイフの中にしまってあったカギを探した。

しかし、いつも仕舞ってある場所にカギは無かった。


「またカギを無くしてしまったのか」


この男、その不運のせいかカギを失くす事がひと月に一回ほどもあるのだ。


「またカギを開けて貰わないといけないのか・・・。いや、もしかしてカギ開いてないか?」


そう思いながら晴陽はドアノブに手をかけた。


ガチャリ・・・・


え?ドアが何故か開いてしまった。

晴陽は家の中に入れたのであった。


「なんでカギが開いていたんだろう?まあ、それはさておき早く夕飯を食べて寝よう」


そうして晴陽はリビングに入った。そうしたら何とリビングが荒らされていたのだ。


「なんだよこれ・・・もしかしたら空巣か?なら早く警察に行かないと!!」


晴陽は急いで家を出た。

しかし玄関先で晴陽のつま先は、前を走っていた何トンもありそうなトラックに潰されてしまった。


「うぎゃあああ!!!!いたいいたい、いたい!!なんだよ!あの車!ちゃんと左右の確認して走れよバカ!」

「こう痛くちゃ警察にも病院にも行けねえよ・・・イテェ・・・」


こうして晴陽は痛い足を引きずりながら家に帰り、わき目も振らずベッドの中に入った。


そして次の日。


ううん、一体どれぐらいの時間、寝ていたんだろう。

昨日閉めなかった西の窓を見ると、少し赤みがかった美しい夕焼けだった。

どんだけ寝ていたんだろう。

クソッ、頭の痛みは無くなったが、足はもの凄く痛い。

今さらだが骨が折れてしまっているのだろうか?


そう思っていた矢先。


ウオンウオンウオン


その音が鳴った時、晴陽は反射的にテレビのリモコンを持ち電源を入れた。


「やっぱり緊急地震速報か」


晴陽はテレビを見てそう言った。

しかし地震は何分経っても起きなかった。


「いやー地震起きなくて良かった!」


しかしテレビのニュースキャスターが言ったニュースは、とても晴陽を驚かす事になった。


「次のニュースです。昨日の深夜△○公園で、殺人事件がありました」


△○公園!?昨夜の公園じゃないか!!


「殺害されたのは、湯島晴陽さん34歳です」


その良く知っている自分の名前の隣には、良く知っている自分の顔が写されていた。


「う、うそだろ?なんで死んでるんだ?これは夢だ」


ペチン


「・・・とても痛い」


どうして痛いんだ、これは夢なのに。

まさか本当に死んでしまったのか?


「殺害に使われたのは、鈍器として調べを進めています」


鈍器!?頭を叩かれたのは。彼女に叩かれた時に自分は・・・


「やっとお気付きになられましたか」


「だ、誰だ!!」


そうして声が聞こえた方を向いた。

そして、そこにいたのはタクシーの運転手だった。


「なんで、あなたがここに?」


「あなたを天界に送り届けるためです」


「ぼくは、死んでしまったのか・・・でも何で、すぐに教えてくれなかったんですか?」


「気が付くまで教えてはいけない。それが天界のルールですから」


「じゃあ、早く天界に行かせてよ」


「えっ、なぜですか?大多数の人は、この世に未練があるといって天界には行きたがらないというのに」


「だって、もう不幸な事しかなかったもの」


「そうなのですか、それではこの世に未練は無いと?」


「うん、何も未練は無いよ。だから早く天界に連れて行って」


「わかりました」


運転手の男がそう言った途端に二人は光に包まれ、後には何も残らなかった。



押すなよ!絶対に押すなよ!!