Zoomはリアル授業の代りにはならない

ある自治体と連携してzoom研修の講師をさせてもらいました。
子供向けに体験学習や授業をやっているNPOが参加者です。

コロナ渦により学校訪問や、体験授業ができず活動休止の団体が多いとの事でした。zoomを覚えて、少しでも活動を再開してもらいたいというのが主催者の趣旨

30名の参加者に冒頭に伝えたのは

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zoomでのオンラインセミナーは、リアルセミナーの代替でもないし、コロナ対策でもない。コロナが流行する前からzoomは活用され始めていたという話をしました。


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今までのリアル授業・・・先生が前に座って、何列にもなって机を配置して授業を受ける。先生が渡したプリントを、前から順に手渡ししていったり。伝言ゲームの様に後ろの席に伝えていったり。1番後ろの席から「聞こえませーん」という事が聞こえたり。一番前に成績の悪い子を座らせたり・・・(笑)

教室という場は、先生の授業が平等に伝わらない場所でした。

それがZoomなどのビデオミーティングのツールによって、先生の声が全員に同じ熱量、同じ品質で届く様になりました。

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リアルな授業を代替するのではなく、この違いを分かってほしいというのを伝えました。

さらに、なぜこの形のコミュニケーションが必要になってきたかというと、世の中の変化が早くなりすぎて、伝達型だけでは上手くいかない事が増えてきたからです。

最初に見せた教室の絵は、今までの会社組織でも同じ事が言えると思います。階層型の組織運営だと対応スピードがとても遅く、全員に渡った時点では、すでに不要なものになっている。。。
一番わかりやすい例がアベノマスクですね。。

その階層型から、メンバーそれぞれがつながり、考え、動き続けるネットワーク型に少しずつシフトしてきています。

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そんなネットワーク型の社会を生きていく子供だちに、オンラインならではを活用した授業をしてほしい。とお話させてもらいました。

研修内容はあくまでZoomの基礎の基礎です。誰が教えても同じ内容
ただし、なぜ学び、広めていく必要があるのかを共有することで持ち帰るものが変わってくるかと思います。

参加者の一人からは、
「昨年度までやってた出前授業をやるなら、リアルの方が絶対に良い。ただし、学校や地域の枠を超えての授業というのも考えてみたい。」という声がもらえました。

デジタルという言葉が、日に日に強くなっていますが、
世の中がやらされデジタルにならない様に、こつこつ仕掛けていこうと思います。



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