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執行役員が夫婦で語る育児休業

こんにちは。株式会社Rosso広報の保田です。
昨年の夏、弊社ではじめて執行役員が育児休暇を取得しました。
そこで今回は、役職者かつ男性社員の育休取得について、なんとご夫婦でインタビューを受けていただきました!
奥様側のリアルな本音も聞けましたので、ぜひ最後までお読みください。

執行役員としてはじめての育休取得

ーーーお二人それぞれの育休期間を教えてください。

原田:私は1.5ヶ月取りました。予定より2週間早い出産だったため、急に前倒しになりましたがスムーズに取れたと思います。

奥様:私は5ヶ月取っていますが、当初は保育園に預けられる最短の57日間で復職する予定でした。社会と繋がっていたいという気持ちと、広告業界で働いているためトレンドやビジネスモデルの変化が早く、遅れをとってしまうことに焦りがあったからです。
でも、出産後に気持ちが変わりました。
この子が低体重で産まれたこともあって心配でしたし、実際に育児が始まると「せめて首がすわるまで!」と気持ちがグラついてきて。育休の延長を夫に相談したら、すぐに「良いと思うよ」と言ってもらえたので、感謝しています。おかげで子供の成長を側で見ることができて嬉しいです。

ーーー育休中にも仕事が気になることはありますか?

奥様:正直、あります。たまに会社のSlackとかをチェックすると、どんどん変わっていくのが見えるので焦ったりもします。ただ、優先順位は子どもなので、そこは仕方ないと割り切っています。

カメラ目線GET!

ーーー育休取得にあたり、お二人で話し合ったことはありますか?

原田:正直、1年くらい前の自分は育休は取らないと思っていました。執行役員ということもあって、自分が取るイメージが湧かず「出産したら実家に里帰りしてもらおうかな」くらいに考えていました。
でも実際に妊娠がわかったとき、気持ちが変わりました。たとえ里帰りしても、一番近い病院が車で1時間くらいかかってしまうなど、現実がいろいろと見えてきたからです。これは育休取らないといけない、取るべきだと考え直しました。

奥様:そんなに細かい話し合いはしていなくて、正直取るのは当たり前かなと思っていました。会社では執行役員ですが私からすると「夫」なので、夫婦ともに育休を取るのは自然なことだと。共働きでもありますし、何より二人の子供なので育児は協力しあうべきだと思っています。
でも、実際に取ってもらえたことについては、夫にも会社にも大変感謝しています。

ーーー時代的にもそうですよね。役職者だからといって育休が取れない会社は生き残れないと思います。とはいえ、弊社では執行役員の育休取得は原田さんがはじめてです。会社に相談した時はどんな反応でしたか?

原田:最初は、やはり立場的に1ヶ月かなという話も出ていたんですが、常務取締役の川畑からは「2ヶ月くらい取りなよ」と言ってもらいました。
私は、結局1.5ヶ月取ることに決めましたが、会社としても実績ができたので、今後はもっと取りやすくなるんじゃないかと思います。

ーーー不安はありませんでしたか?

原田:事前に引き継ぎはしていたので、そこまで大きな不安はありませんでした。会社側にも協力してもらっていたし、手続き等のフォローもあり助かりました。

ーーー育休中、仕事が気になることはありませんでしたか?

原田:全く気にならなかったと言うと嘘にはなりますが、slackやメールを毎日確認するくらいでしたね。育休期間中は家のこと、妻のサポートに専念できたかなと思います。

ーーー実は私、原田さんの育休中に、二度ほど業務連絡してしまうことがあって。この場を借りてお二人に「ごめんなさい」と言いたかったんですが…

奥様:いえいえ、大丈夫ですよ(笑)連絡が来ることは全然気にならなかったです。

原田:うん、負担にもなってなかったから大丈夫でしたよ。

ーーー良かった。ありがとうございます。

育児と家事、両立の秘訣は夫婦の協力&最新家電

(ここから原田さんが業務で一時退室。奥様からはリアルなお話が聞けました。)

ーーー育児と家事の分担はどのようにされてたんですか?

奥様:そんなに細かく分けていたわけじゃないんですが、買い出しや水回りなどは夫がやってくれていました。ただですね、彼は家事スキルがほとんどゼロだったんです(笑)あまり大きい声では言えませんが…

ーーーえ、意外!ほんとうですか!?

奥様:そうなんですよ。でも、逆に私がやってほしいように合わせてくれたので、それは楽でした。

ーーーなるほど!変にこだわりがないから、要求通りにやってくれるんですね。それが一番かも(笑)

奥様:そう、そう(笑)こうしてほしいって言った通りにやってくれたのが嬉しかったし、助かりました。
きっちり分担したことで言えば、夜間のミルクは交代で対応していました。
産まれてから2ヶ月位までは、夜も2~3時間ごとにきっちり起きるんですよ。だから、夜担当・昼担当を決めないと二人して疲れてしまうんです
あとは、便利な最新家電をフル装備してくれたのが助かりました!
炊飯器、レンジ、乾燥機付洗濯機、ルンバなど、これは本当に感謝です。

ーーー家事スキルより、最新家電ですね。

奥様:ほんとに、そう(笑)

(ここでお子さんがおネムになってくる。ほっぺたが可愛すぎて、インタビュー中断して写真撮影。)

ーーーはあ~かわいい。

奥様:このほっぺた持ち歩きたいですよね(笑)

ーーーはい、ほしいです(笑)

奥様:実は私、出産するまで子どもが可愛いとかあんまり思わなかったんですよ。それが、出産したら見える景色が変わったというか。街を歩いてて、「子どもってこんなにいたんだ!」って気づく感じ。

ーーー見えてなかったものが見えるようになるんですね。やっぱり出産ってすごい経験ですね。

奥様:そうですね。私は自分の意識が大きく変わった実感があります。

(ここで原田さんが戻ってきました。)

ーーー原田さん、育休中はどんなふうに過ごしてましたか?

原田:買い出しや水回り、車の運転などは自分がやってました。
育児については、知らないこともたくさんありましたね。哺乳瓶の消毒とか、粉ミルク溶かすために70度のお湯を用意して、それをまた適温に冷ましてとか。最初は慣れてなくて、いろいろ調べながらやってました。
また、調べたことが全員にあてはまるわけでもないので、うちの子に合っているかなど試行錯誤の日々でした。
家事については、便利グッズや最新家電を買うのがおすすめです。
揃えるだけ揃えて、夫婦二人で育休を取って、そこまでしても「子どもを育てる」というのは大変なことです。楽できるところは楽した方が良いです。

ーーー実際にお二人で育休を取って良かったと思うことを教えてください。

奥様:育児の楽しみと悩みを共有できたことですね。分担、負担がどうこうというより、同じ時間を共有できたことに意味があると思いました。私にとっても初めての経験なので、一緒に過ごせたのが良かったです。

原田:たしかに、貴重な時間を過ごせたなと思います。日に日に体重が増えて、大きくなる子どもを見てると時間はあっという間に過ぎてしまいました。

ーーー(奥様へ)原田さんの育休期間は充分でしたか?もう少し長く取ってほしかったですか?

奥様:あっという間に終わってしまった感覚でした。生後2~3ヵ月は昼夜問わない育児が続いて、体力・精神ともに辛かったので、本音で言えばもう少し長ければ良かったなと思います。

ーーー今後、男性社員の育休をより取りやすく、そしてより長く取ってもらうためには何が必要だと思いますか?

原田:まず、政府の方針で今後は育休中の給付金が実質100%になるよう引き上げられるようなので、そうなればもっと取りやすくなると思います。
会社としては、継続的な推奨と支援が必要だと思います。取って良いんだというメッセージと手続きのサポートなど。あとは経験者としてアドバイスするなど、自分にもできることがあるかなと思います。部下に相談されたら、絶対に取ったほうがいいと実体験を持って言えます。
夫婦の関係性のためにも、自分のためにも、子どものためにもぜひ取ってほしいです。

ーーーそうですね。役職者や男性が育休を取得したという実績は、他の社員への後押しになると思うので、体験されたことを社内にどんどんシェアしていただきたいです。
お二人、インタビューありがとうございました!

お子様は最後まで泣かずにインタビューを見守ってくれました。

会社として何ができるか

実は、2023年度の弊社の育休取得率は100%です。ただ、これは対象者が3名なので達成できているという側面もあります。今後、育休対象者が増えてきても、高い取得率を維持するために会社として何ができるかを考えなくてはいけません。
育休対象者への推奨や支援だけでなく、フォローする社員側に負担が偏らないようなサポートも必要です。
会社全体で取得しやすい雰囲気づくりを進めて、「制度があるだけ」にならないよう、その運用も工夫していきたいです。

最後までお読みいただいてありがとうございました!


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