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アルミロードでPBPは完走できるのか?~ロジ編~

移動手段は人それぞれで、フランスに行くので、当然、前か後に観光もすると思いますが、それも人それぞれ。PBPに参加する人が共通で手配する部分を中心に値ごろ感もお伝えします。


フライト 175,240円

flight.google.com でTYO-CDGの運賃をモニターしていましたが、今が一番安いと判断した2022年12月12日にシンガポール航空で羽田発シンガポール経由シャルルドゴール空港の往復チケットを175,240円で押さえました。

この金額は最安ではなく、2万円の手数料でキャンセル可能、5千円の手数料で日程変更も可能なEconomy Standardクラスにしています。仕事による日程変更、コロナによるキャンセルも想定していたからです。この時期はまだ、国をあげてシンガポール観光誘致をしていたのだと思います。年明けくらいまでflight.google.com ではシンガポール航空かスリランカ航空がパリまでの最安航空会社で出ていました。

ちなみに、このフライトは預入れ手荷物はトータル30kgまで可能で、個数、サイズに関係ないので、機内持込とうまく分散すれば収めることができるはずです。私はスターアライアンスゴールドの権利を持っているので、さらに重量制限に余裕がありました。(詳細は必ず航空会社のWEBをご確認ください。)

PBP参加者的にはシンガポール経由は積み替え時の破損のリスクがあるのですが、旅行者目線ではシンガポール経由はトランジットの時間も長く観光が楽しめます。往路はラウンジで爆睡しましたが、復路は入国し市内で屋台巡りを楽しみました。ちなみに市内まで出なくてもチャンギ空港のジュエルはテーマパーク的ショッピングモールで一度、入国することになりますが、行ったことのない方には楽しめます。

チャンギ空港のジュエル

ホテル 8泊101,139円(12,642円/泊)

私は今回体調を整えることを目的に出発が8/16(水)の夜、到着が8/17(木)の夜の9時でしたので空港近くに1泊しました。予約したのはIBIS Styles CDG AIRPORTです。

ランブイエは2022年9月26日に予約しました。Best Western Amarysという宿がAgodaで空いており、キャンセル無料なので、とりあえず予約。ランブイエの宿は旅行業者がおさえてことごとく満室なのに、ここだけ何故か予約可能。理由は現地に到着してわかりました。大改装中でした。エントランス、ロビーも大規模な改修中。騒音を気にしましたが、さすがフランス、時間外も休日勤務もしないので日中以外は大丈夫でした。ここは徒歩圏内にビュッフェスタイルのアジアレストランとスーパーがありました。私はスタート当日のぎりぎりまで寝たいのと、ゴールの日も疲れ果てて寝たくなるのでは、と思い、8/18-21の3泊、23-25の2泊、合計5泊を予約しています。

PBP参加中の宿は気にしていなかったのですが、師匠のおすすめでルデアックの手前のSaint-Méen Le Grandという町のBrit Hotel L'Adresseを21日、22日の夜予約しました。2023年1月15日です。ルデアックで予約したかったのですが、この時点では空きがゼロでした。

しかし本番が近づく7月末頃からルデアックのホテルに空きが出始め、師匠がピンポイントで2泊ゲット。そして私も毎日ホテルを探していたら8月に入ってAirB&Bで2泊ゲットできました。

これらを合わせると8泊で101,139円でした。

輪行手段

輪行用ケースの選択

Bike Box Alanというイギリス製のハードケースをPBPのために購入して梱包の確認もしていたのですが、本番1か月前にカーボン製エアロハンドルに換装したら、ショップに飛行機輪行のことを伝えることを忘れて、インナーケーブルでケーブルの「遊び」が短くハンドルを外してもケースの所定の位置に収まらないことが判明しました。ケーブルを再度、張り直してもらうことも考えましたが、ソフトケースのOSTRICHのOS-500でいくことに決めました。アルミでフレームが壊れることは考えにくいし、ハードケースの取り回しも面倒なので、飛行機輪行対策としては、サドルを一番低くして、リアディレイラー、ハンドルを外して最もでっぱりのない形で運ぶことにしました。

空港のチェックイン

シンガポール航空のチェックインはカウンターでは羽田空港、シャルルドゴール空港ともに空気圧のことだけ聞かれ、他は一切聞かれず。中身の確認は一切なしでした。羽田はANAが地上業務を代行していました。

シンガポール航空でチャンギ空港載せ替えが発生し、シャルルドゴール空港のハンドリングにも耐え、無事、往復ともに問題なく運ぶことができました。シャルルドゴール空港で対面したときは、上下さかさまで出てきたことは特に咎めず、ターンテーブル扱いではなかったことに感謝しました。自転車は往路のCDGは私の自転車1台だけ、復路の羽田は私含め5台の自転車でした。他の4台はBike Box Alan(エアロ対応)、EVOの半ハードケース、シーコン2台でした。

Di2のバッテリー対応

Di2には一切指摘を受けなかったのでよかったのですが、もしDi2のバッテリーに物言いがついた場合は、Shimanoの英語仕様書プリントアウトを見せケーブルを2か所ちゃんと外しているという主張をし、だめならシートポストごと外して機内持ち込みするつもりでしたが、シートは金属の長い棒なのでだめだったはずです。次回参加するときはカーボンなら問題ないかを確認したいです。ご存じでしたら教えてください。危険物扱いされバッテリーをはずことになるとかなり面倒です。

唯一のトラブルは飛行機輪行のためにDi2のケーブルを外しますが、取り付ける時にしっかりささっておらず、接触不良を起こし、Di2が動いたり、動かなくなったりしました。最初、壊れたかと思いましたが、動くこともあったのですぐに接触不良とわかり、さし直したら解決しました。

国内移動 片道 14,018円

上述の通り、ソフトケースで輪行することに決めたので、移動が楽になりました。フランスの国内移動は、空港からランブイエまでは電車で移動しています。4年前にフランスに来た時に鉄道の非接触カードNaviGoを作っていたので、スマホで空港ーパリ市内ーランブイエをカバーする1日乗り放題チケットを20.10€で購入し、ランブイエまでのんびりと行きました。

電車でのランブイエまでの移動は「階段峠」がありました。特に苦痛だったのはモンパルナス駅。今回の私の荷物はあらゆる天候のための衣類と出発時とドロップバッグ用の補給食をかなり持ち込み、自転車ケースとスーツケースで合計32kgはありました。恐らく探せばバリアフリールートがあるはずなのですが、事前に確認していなかったので力わざで行きました。かなり筋肉痛になりました。

CDG第2ターミナル駅
輪行荷物は車椅子用ゲートを利用
ユーロスターと並走し感動
モンパルナスは階段峠

ランブイエ駅からホテルまでは歩くには少し距離があるのでUberで移動。11€でした。

到着日は時間が21時だったので空港近くのIBIS Styles CDG AIRPORTに泊まりましたが、ここに移動するためにタクシーに乗ったところ、55€も取られました。市内までと同じです。乗車前にきちんと確認していなかったから、言われるまま払いましたが、ここの移動手段は他にもっと安い方法があったのではと思います。

PBPの後はパリ市内を観光しましたが、市内から空港まではG7(アプリ)でVANタイプを予約しました。予約時刻通りに来ました。84.60€、13,692円でした。途中渋滞が結構ありましたが、渋滞を想定して出発時刻の5時間前に市内を出発しています。シンガポール航空は出発の3時間前に受付を開始するのですが、実際には3時間半前に開けてくれて、搭乗手続き後買い物もして、搭乗前の保安検査をしてちょうど良い時間でした。

スターアライアンス・ゴールドのラウンジを使いたかったのですが、出国手続き後、保安検査前にラウンジがあったらしく利用できませんでした。買い物に結構時間がかかったので、必要なかったのですが。。。

海外旅行者保険

東京海上の海外旅行者保険に加入しました。他の旅費に比べると相対的に金額が小さいので一番上のグレード、デラックスで加入しました。クレジットカードに付帯の海外旅行者保険もあるのですが、過去に東京海上の海外旅行者保険で自分や家族が何度かお世話になったことがあり、リストに掲載された病院に行くとその場で書類に記入してサインをして出すだけでキャッシュレスで受診できるため、安心のために経験済みの会社で契約しました。他社のものは実地で使って検証したことがなく手続きの簡便さなどがよくわからないので手を出していないだけです。ご存じの方がいらっしゃったら教えてください。

チェーンオイル

100均で買った醬油さしのような容器2つにチェーンオイルを1回分ずつ入れ、機内持ち込み手荷物と一緒に持ち込みましたが、何も聞かれず、X線でも問題ありませんでした。羽田空港では全くひっかかっていません。
復路のシャルルドゴール空港では、初期チェックで詳細確認扱いとなりましたが、詳細確認では結果OKとなり、質問等もされていません。初期で引っかかったのは、大量のリチウムイオン電池の方だったかもしれません。あらかじめ融点が持ち込み基準を満たすものをばるさんのHPで見た後、本家のWEBでも確認し、SDS(Safety Data Sheet)のプリントアウトも用意していましたが使わずしまいです。(持ち込んだのはFINISH LINE セラミック ウエット ルーブ)。往復ともにルデアックで実際に使用して役に立ちました。

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