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七つの夜 真夜中の焙煎機ー23

お別れは突然やってきて、すぐに済んでしまった。

その日は、朝から落ち着かない様子で

過ごしていたのですが不安は的中。

電話のベルが鳴ると、項垂れた首すじから悲しみが

聴こえて来た。

こういう時に、コーヒーを淹れて気を紛らす事が

出来れば。と。

コーヒーを啜る音と嗚咽の声が、響く。

改めて無力な私は、一人焙煎機の前に佇み

越し方を案じ、行く末を思う。


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