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④これから何が起こるんだろう

息子は最初の3、4日間はほとんど寝たままで、点滴を1週間ほど続けていた。
徐々に普通に話せるようになり、笑顔も見られるようになった。
しかし、私は息子と対面できず、母や夫が息子のところに通っていた。息子は自分のしたことをはっきり覚えている部分と全く覚えていない部分があったようだ。

主治医は少しずつ息子と対話を始め、私たち夫婦も病院に呼ばれ、これまでの息子の言動や行動について詳しく聞かれた。また、私と夫の精神状態や家族の状況についても深く質問された。
周りに精神疾患の身内がいないかどうか、成績のこと、息子の人間関係など、細かに思い出しながら答えた。

息子はスマホを持っていたので、入院中も友達と連絡を取り続けていた。今時当たり前のことだが、その内容が少し心配だった。「自殺をしようと思った」と深刻な様子でもなく、普通にSNSで友達に送っていたのだ。

なぜこのことがわかったかと言うと、息子が主治医にこのことを普通に話していたからだった。
息子の友達はこのことを学校に伝え、学校はとても慌てた様子だった。いじめがなかったかどうか、相当な時間をかけて調べたそうだ。息子と関係がある子にいろいろ聞いたが、いじめについては1つもそのような話が出てこなかったという。


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