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「ウェブデザイナー」に向いてる人・向いてない人

私のSNSによく出てくる広告。
「あなたも3ヶ月でウェブデザイナーに」
「産休中にウェブデザイナーになろう」
「未経験でもウェブデザイナーになれる」

それを見る度に思うことがあります。
「なれないよ?」と。。。
まず、そんなに簡単になれたら職業として成り立ちませんし。

とはいえ私は30歳過ぎてから独学で勉強し、運良く制作会社に転職できてウェブデザイナーになり、現在6年目です。

しかし、私は元々なんちゃってグラフィックデザイナーだったため(ガチではなく本業に付随してチラシやポスター、名刺などを作ってました)、媒体が紙→画面に変わっただけで元々デザインの基礎知識やデザインソフトの操作、色彩の知識と経験があったため、すぐにWEBに慣れました。

今の職場では採用担当にもなり、人材育成にも携わっています。
これまでの経験の中で、ウェブデザイナーにすぐなれる人となれない人、向いている人と向いていない人とが分かってきました。

これからウェブデザイナーを目指そうとしている方の参考になればと思います。


ウェブデザイナーに向いている人

1、グラフィックデザイナー

すぐなれます。笑
とはいえ、デジタルがめちゃくちゃ苦手とかだと厳しいかもしれません。

2、何かしらのデザイナー

ファッションの勉強をしていたとか、映像作っていたとか、絵描きの方とか。

3、パワポで資料作るのめっちゃ得意・褒められる

パワポ強者の方もなれると思います。
情報の整理力、資料まとめる技術、めちゃくちゃ大事です。
あとパワポも細かい機能がたくさんあると思うのですが、それらを使いこなせる能力があればデザインソフトもすんなりと使いこなせると思います。

4、文章を書いたりすることやSNSが好きな方

文章書くのって意外とできなかったりしますが、例えばブログ書いてたりとかツイッター書くの好きとかインスタ毎日投稿してますみたいな方とか、発信するのが好きな方は向いているかなぁと思います。

5、思考が柔軟で前向き

これはどの仕事でもそうかもしれませんが、特にウェブの場合は日進月歩の世界です。
新しいものはすぐに取り入れ、どんどんアップデートする必要があります。
以前はこうだった、これ以外のことはできない等々、思考を固めることなく、また、現状に満足せず「さらにもっと良くする方法はないか?」「もっと良くするにはどうすれば良いか」と自分の仕事を前向きに振り返れる思考の方に向いていると思います。


ウェブデザイナーに向かない人

1、メイクやファッションやインテリアなどに興味がない

これらに興味のない方は正直向かないと思います。
稀に、「太ったゴッドハンドエステティシャン」のような、自分のことはできないけど、お客様に結果を出すことには優れているという方もいらっしゃいますが、本当に稀です。

なんの関係があるのかと思うかもしれませんが、「このトップスに合わせるならこのボトムス」とか「あと5cm丈が長ければバランスが良いのに」「このソファーならうちのカーペットにも合うな」などと、普段の生活の中でトータルのバランスやディテールが気にならない方には、「デザイン」というものが一生解らないと思うからです。

ウェブデザインにもファッションと同様、トレンドがあります。
そこのアンテナが張れない方、持ち物や自分の見た目にこだわりが全くない人には難しいと思います。

ちなみにここの判断するために面接時は私服で来るようにと案内をしています。
私服でと言っても、ジーパンスニーカーで来てしまうTPOのわきまえていない方はもちろんNG。「TPOが分からない」イコール「空気が読めない」とも判断します。
ただ、それがめちゃくちゃオシャレだったらアリではあります。だけど、ちゃんと「ファッション」が分かっている人は絶対にジーパンスニーカーでは面接に来ません笑

2、パソコン・デジタルが苦手

元も子もないですが、デジタル苦手な方は絶対無理です笑
今はデザインだけできればコードは書かずともホームページは作れますが、どんなツールを使うにせよ、設定画面などを触ることが多くなりますのでパソコン苦手、デジタル苦手という方には向かないと思います。

3、人の気持ちを汲み取るのが苦手な方

依頼主の要望を踏まえつつ、ターゲットとなるお客様がよいと思えるものを作る必要があります。また、自分ひとりで営業から全ての作業を行う場合を除いては、他の人が取ってきた仕事を形にしたりと、言われたことを噛み砕く力や能力がとても大事になります。

4、教科書通りにしか仕事ができない方

マニュアル人間とでもいうんでしょうか、、、
教科書があれば100%の力が発揮できる方ってたくさんいます。
しかしデザインには基礎の教科書はあっても、基礎をアレンジしてスパイスを加えて、導線を考え、応用に応用に応用を重ねることができる柔軟な考え方や発想が必要になります。

5、学ぶことが嫌いな方

デザイン以外にも、アクセス解析についてやマーケティングやコピーライティングなど、勉強することが山ほどありますので、学ぶこと、知識をつけるということに価値を見出せないという方は難しいと思います。
私も興味のないことは勉強できないタイプですが(学生時代はほとんど勉強してません笑)、今は日々勉強していてそれが苦とは思ってません。


番外編:これまでウェブデザイナーを挫折した人はこんな人たち

今まで入社してきて辞めていったのはこんな方々
①発達障害の方
本人は全く気がついていないというか気付いていなかったと思いますが、アスペルガーの方には向いていないと思います。
デザイナーはマルチタスクが多く、自分で予定をやりくりする必要があります。納期は絶対です。

②コミュニケーション能力が低い
どんな仕事にも必須条件なコミュ力。

③めちゃくちゃ優柔不断
デザインには正解がないので、とにかく作ってみることが大事。

④ラクな仕事がしたい
定時で絶対帰りたい、プライベートは一切仕事のことは考えたくないという方も無理かなと、、
一生勉強が必要な仕事がウェブデザイナーです。

⑤家族の協力が得られない
こちらもどの仕事でもそうですが、家族が働くことに反対してるとか子供が体調悪くなったら自分以外誰も診てくれないだとか、そういう環境で新しいことを始めるのは難しいかもしれません。


以上ですが、他にも思いついたら追記していこうと思います。

▼ウェブデザイナーを目指す方におすすめの書籍

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