選ばれていない人々の結末(ネタバレ含む感想)
明日スカイウォーカーの夜明けを見に行くことが決まったので、今日は私が好きなローグワンの感想を書く(なぜ)。
ローグワンを一言にするならChosen One(選ばれた人)でない人々の物語だ。
スターウォーズはスカイウォーカー家のお話であってスカイウォーカー家は選ばれた人だ。スターウォーズというのは基本的に選ばれた人たち、主人公たちの話である。神話みたいに特別な誰かが主役として、主役らしい振舞いを期待されている物語。
しかし、ローグワンはそうではない。あくまで選ばれた人であるルークやレイアに繋がるために消えたその他大勢の話だ。だからこそ登場人物たちはフォースが使えない。フォースのことを信じているチアルートでさえ腕っ節が強いだけでフォースは使えないのだ。
選ばれた人たちではないからみんな呆気なく死んでしまうし、フォースが使えないから「フォースと共にあらんことを」という言葉もお祈りみたいに唱えるだけで別にその言葉が何かの加護になるわけでもない。
しかし、普通の人たちの、その他大勢の、「少しだけ勇気があった人たち」が状況を好転させるための一手を指す。王手を指すのは選ばれた人たちなので彼らは希望を届けるだけなのだが、そんな記録に残らないその他大勢の人たちの一人一人の行動が世界を変える一手になる。
だからこそデータをレイアの手に届けるためにバトンを繋げるように渡していくシーンは本当に心にくる。めっちゃ泣いた。
それと最後のダースベイダーはめちゃくちゃ絶望感があって好きだ。今までこれほど動くダースベイダーがいただろうか。いやいない。