コロナ禍での対応で感じるブランドの顧客への理解度 の話。

こんにちは。
色々あって先週はnote書くのをスキップしてしまいました。

新型コロナウイルスの影響が日に日に増してきて、
各アパレルのコロナ対策のニュースを毎日見かけるようになりました。
と、同時に(現状見えないですが)コロナ禍収束の後のアパレルの売り方や接客の仕方、またお客様の購買方法の選択にも変化が起きてくるだろうなと思ったので、
コロナ禍での各アパレルのSNS利用についてまとめていきます。

①foufou
公式サイトはこちら
『健康的な消費のために』をコンセプトにマール・コウサカ氏がデザイナーを務めるブランド。

健康的な消費=ファッションには過度にお金をかけず、そのほかのもっと大事なことのために遣うこと・・とのこと。

今までのアパレルでは生まれてこなかったコンセプト。新しい。
SNSから広まり、今やファンも多く、人気のアイテムは即完売だという。
個人的にも気になっているこのブランドについては今度一度掘り下げてまとめてみたいと思います。

で、ここのブランドがやっているのは
「非正規雇用の販売員を自社製品のレビュアーとして雇用すること」。
SCや百貨店が軒並み休業の今、そこで勤務する販売員の方々、特に非正規雇用の方々はいきなり失業及び給与が減額した方も多数。
そういった方へのフォローにももちろんなると思うし、"販売員が商品の良さを伝えるスキル”を得ることが出来るというのはブランド側にとっても超メリットではないかと。
ライティングスキルの高低はありますが、素人がする紹介よりも、販売員の紹介方が製品のメリットピックが的確であることが多いと思います。そして、リアルにお客様と接してきた分、どういうポイントに惹かれる方が多いだとか、どういう言い回しで伝えると購買に繋がりやすいだとかのノウハウはあるのでは。
なので、この施策はブランド側、雇用される側の双方メリットがあり、かつお客様側からしても、様々な身長・体型の人のレビューが見られる様になりとても有用だと思います。

②ALL YOURS
公式サイトはこちら

「LIFE SPEC」がコンセプト。
国内の繊維各産地が固有に持つ技術を組み合わせて、既存の概念にとらわれない服作りを展開するブランド。
機能性素材を使ったり、快適でクオリティの高いモノ作りでファンを増やしてきています。
こちらも今後どこかで掘り下げて分析したいブランドです。

画像1

元々、「お家で試着」や「インターネットでも失敗しない服の買い方」コンテンツなど、“ECでも安心して購入できる仕組み作り”をしてきたブランドですが、
コロナウイルスの影響でリモートワーク/在宅ワークにシフトした顧客に向けた「リモートワーク応援プラン」を導入しています。
プランの内容としては、クーポンでの割引という形ですが、
「家でも快適に過ごせる機能性/着心地」「ウイルスや花粉の付着が気になる今だから嬉しい洗濯できる、気兼ねなく着られる服」など、このブランドがリモートワークのお供にぴったりですよ~という、ブランドがこの施策をやる意味までちゃんと言及しているのが説得力があって良いなと思いました。

また、現在実店舗をクローズしている為、普段実店舗で購入している方でもサイズ感や素材などの不安を払拭できる様、googleformを利用してアンケート式の質問箱を用意しているところもポイント。
回答はTwitterのDMで行う簡易さも利用しやすくて良いです。

加えて、こちらのALL YOURS、zoomを利用した接客を開始しています。
アポイントメント制、一回の接客を40分間と設定。
SNS経由でzoomのURLを顧客に共有して実施しているそうです。
じっくり商品について聞きたい、またはECで服を買うのがちょっと不安・・・な方向けの施策ですね。

ここまでのサポートもあれば、こういった状況であってもファンは安心してお買い物ができると思いますし、また新規ファンも増えていくのではないかなと。

③WEGO 心斎橋店
店舗アカウントはこちら

古着&オリジナル製品を販売するWEGO。
購入しやすい価格帯でトレンドのアイテムが手に入るティーンに人気のブランドです。
また、店舗スタッフ個人へのファンも多く、スタッフがインフルエンサーとして機能しているのも特徴。
WEGOは店舗ごとにアカウントがあり、それぞれの店舗が割と自由にSNSコンテンツを企画し、アカウントを運用している印象。
今回取り上げる心斎橋店ではInstagramのライブとDM機能を利用した独自のライブコマースを実施していました。
内容としては、店舗のインスタライブを視聴し、紹介された商品で気に入ったものをスクショする。→店舗のアカウントにDMで送信。
その後順次店舗アカウントからDMで購入希望者に連絡をとり、通販を進めていく・・・というもの。
うーん、かなりストリートっぽい!
ライブコマースサービスは既に色々ありますが、顧客である若者層に一番馴染みのあるInstagramを通して販売するのが一番購入する側にとってはストレスないやり方かも。
こういったDMを利用しての顧客接客はセレクトショップのSTUDIOUSの店舗スタッフの個人アカウントでも行われているみたいです。

以上、ちょっと最近気になるコロナ影響下での各ブランド&店舗の対応策を簡単にまとめたのですが、
やはり、「ブランドでバズらせてやろう」「売上を取ろう」というよりも完全に顧客目線で立って考えた施策だなあと。
こういう時の対応の仕方に、本当に自分たちの顧客の事が分かっているのか、どういうことをすれば顧客にストレスなく買い物をしてもらえるのか
というのを、今の状況だからこそ一回立ち止まってアパレルブランドは考えなきゃいけないなと思いました。自戒も込めてですが。
この対策の違いで、きっと10年先も顧客に愛されるブランドになるか、それとも一過性のブランドになるかの分かれ道になるんじゃないかと。

それでは今週はこれで。

ありがとうございました。


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