WAHT IS TRUE HEALTH

あるときから健康に気を使いはじめ、いわゆる筋トレを始めた。
大学3年の春。授業にも余裕ができ、高校の部活以来に体を動かしたいと思い始めた頃だったか。

そこからは筋トレに目覚め、毎日とは言わないまでも、週に4,5回ジムに通うようになり、毎日数杯プロテインを飲んでいた。
世間的にもプロテインが認知され始め、高タンパク食品がスーパーに並び始め、間食にこれを食べておけば筋肉が付くと言わんばかりに小腹が空けば貪っていた。

こんな生活を2,3年続けていると、トレーニングで扱える重量も増え、楽しくなり、のめり込んでいった。それに合わせて、筋肉も付き、体重は7kgも増えていた。
この頃の食生活はプロテインを含めて、一日6食。普通の食事に合わせてプロテインを飲んだり。小腹が空いたがプロテインバーという生活だった。

どこか違和感を感じていた。
「このトレーニングや食生活は自分が求めていることなのか?」と。

大会に出る。(※身体の凄さを競う大会がある)
筋肉やトレーニングを売りにした仕事をしている。
みたいな方の生活スタイルを真似して、どこを目指しているか完全に迷走している感覚だった。

もともと、トレーニングを始めた理由は、「健康」でいられる状態を長くしたいだった。トレーニングで扱う重量を増やすために、体重も増やして、食事も増やす生活スタイルは我ながら本末転倒なことをしていると感じた。

そう思いつつも数年続けてきたトレーニングをすぐにきっぱりと辞めることはできなかった。サンク・コストを気にしていたのかもしれない。
そんな中、ひょんなことから日本一周をすることになり、ジムに通っていられなくなるということになった。これで5年間通っていたジム生活から離れることになった。

ジムを辞めて完全にトレーニングをしなくなった訳では無い。
自重トレーニングを毎日10分とウォーキングを始めた。はじめは10分からはじめ、今は毎日5km歩くことを習慣にしている。

ジムを辞めた生活を1年以上してみた今、想像もしていなかったことがおきている。体重はトレーニングをしていた最大時の74kgから12kgも落ちた。もちろん筋肉も落ちてはいるが自分が元々求めていた「健康」を手にしている実感がある。

よくよく考えてみると、プロテインや高タンパク食品が本当に健康に適しているかは疑念が浮かぶ。本来、食べ物(お肉や野菜)から接種していたはずの物を現代食(ファーストフードやインスタント食品)では不足しているからこういったものに頼らざる負えなくなっているのである。

筋トレを辞めたと同時にプロテインを飲むことを辞めていた。1年以上ぶりに当時飲んでいたプロテインを飲んでみて、その”甘さ”に驚いた。訳のわからない糖や添加物で美味しくするようにされているのだろう。これはプロテインバーでも同じだ。知らないうちに健康になると思っていながら口にしているものが健康を害しているかもしれない。






最近、立ち止まることが大切だと良く耳にするようになった。
これは一つの立ち止まるということである。

いましていることの延長線上になりたい姿があるのか立ち止まって見ると良いかもしれない。

本当に良いものは短時間では身にならない。


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