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今コンビニで独立するのは有か無か

コンビニエンスストアが生まれたのは昭和49年。SEJがスタートでしたね。分かりやすいのでSEJの店舗数推移を。加盟者の加盟時年齢は様々だったと思いますが、6000店舗達成している平成8年頃「絶頂期」に店舗経営をスタートしたオーナー様は今何歳でしょうか。40歳で脱サラ、独立したとします。そのオーナー様は現在65歳。一般企業では定年期になります。それ以前に契約した方は70歳という状況が現在です。もっとも不振店などで辞められた方もいらっしゃるとは思いますが、現在のコンビニ経営者は高齢の方が多くなっているのは事実です。各社、契約の更改をすればロイヤリティ、チャージ率が低くなることもあり現在継続している方もいらっしゃいますが多くのオーナーはそろそろ。。。と考えている状況です。

セブンイレブン店舗数推移


マーケットは需要と供給

買いたい人がいるから物が売れる。商売と同様にマーケットは需要と供給で成り立っています。現在のコンビニエンスストアにおいての需要と供給は以下の状況となっています。

コンビニエンスの現状(需給ギャップ)

どの業界でも見られる事ですが、ひと時代終わるタイミングでは需給のギャップが生じます。ではここで最も得をする世代はどこかといえばやはり若い世代になります。もし現在コンビニで働いている20代、30代で特に将来設計をしていない方がいらっしゃれば、コンビニエンスストアでの独立を選択肢に入れてみたらいかがでしょうか?若さは武器です。

コンビニ経営は儲かるのか

一言でいえばやり方次第です。どの時代でもそうですが、チャンスをどう活かすか。がポイントかなと思います。
若い方に対してチャンスですよ。というのは現オーナー様方が契約終了か店舗縮小を考えている中で、加盟者が少ないという需給ギャップチャンスがあるということです。具体的に言えば、3店舗経営している70歳のオーナー様がいます。年齢や後継者問題からも店舗縮小を考えています。次の契約終了はあと1年後、日販50万あるが3店舗の中では一番利益が出ていないからやめようかな。。という状況が多く発生しているのが現状です。

ここで本部が取れる選択肢は近隣の優良オーナーに紹介するか、新しい加盟者を募集していくかのみです。ただ、、紹介できるオーナー様が少ないのです。これも現在の年齢や経済要件(複数店の場合社会保険などによる収支の厳しさ等)に起因します。また、新規オーナー様を募集しても来ない。コンビニ経営の厳しさがいろいろな方面でクローズアップされたことや15年前、20年前に比べ利益が出にくくなったことが要因と思いますが、先述したように実は現在お宝店舗が多く眠っている状況が現在です。

元手がない・・・という方もいらっしゃるかと思いますがオーナー紹介制度があるチェーンもあります。現オーナーから加盟者を本部に紹介すれば店舗オーナー、加盟希望者にお金が入るシステムです。このシステムとインターン社員加盟支援等を組み合わせることで独立資金は余裕をもって用意できるかと思います。また、チェーンによっては直営削減の一環としてある程度の収入を担保した独立をできるチェーンもあります。

気を付けること

気を付けてほしいのは、開発担当者・リクルートの契約を急かされた時です。当然に本部開発担当者もノルマがあります。早期にオーナー付けをしてしまいたいのが本音です。何か急がされているな?とかうまい話過ぎるな?というときは注意してください。
そもそも200万程度の初期投資でひと月50万、100万すぐに稼げるようなビジネスは存在しません。現在店長業務をやっていたり、アルバイトでも数年やっていれば店舗の売上は感覚値でも見えてくるところはあると思います。既存店を引き継ぎで経営開始する場合はしっかりと現状の売上や利益率を確認してください。

また、20代ではわからないことも多いですが、元手自体はなんとでもなります。オーナー紹介制度、独立支援制度など本部側もほぼゼロでスタートできるくらいの案はありますので担当SVなどに確認か開発担当窓口に電話してみるのもよいでしょう。

ただ、、下位チェーンは現在経営状態が厳しいこともあり、経営者が厳しくなった時のバックアップ体制は上位チェーンに比べ選択肢が少ないためお勧めできません。


成功の方程式

コンビニエンスは厳しい、終わったという声もありますが、どのビジネスも厳しさはあります。私自身はこのコンビニエンスのビジネスは変化対応ビジネスでオペレーション人員、営業費の圧縮フェーズに入ったところと思っていますので、数年の間に再度利益が出せるようなモデルになる可能性は高いと思っています。ただヒューマンビジネスですので激変するマーケットへの変化を嫌う部分があります(セルフレジの活用や発注の自動化)。逆に若い方はそういった立ち回りが上手です。まず1店舗やってみるという勇気があれば以下を参考にしてみてください。

複数店紹介までに重要視されること

お宝店舗の紹介は縁とタイミングでもありますが、基本本部からの提案によるものです。結果紹介は・・・心象が大きいところがありますので早期信頼関係を築くことが重要です。自身の力を誇示したいところもあるでしょうが、1店目は本部とギブ&テイクでやられると、今の需給ギャップが発生しているご時世であればお宝店舗に巡り合える時期は割と早いかなと思います。20代、30代で店舗で働いている方は是非コンビニでの独立も選択肢に入れてみてくださいね。

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