ChatGPTで表を試してみたら、微妙な部分もあるが、やっぱ便利!

ChatGPTで表をどこまで扱えるか?

表処理といえば、ExcelやGoogleスプレッドシートが一般的です。しかし、それらがすぐ使えるとは限りません。そこで、ChatGPTで表がどこまで扱えるか調査してみました。

まず、次のプロンプトを与えてみました。

次のデータを表形式で出力してください。
項目 数 単価
りんご 10個 100円
パソコン 2台 10万円
バナナ 3房 200円
みかん 3個 50円
プリンター 1台 3万円
モニター 3台 15000円

結果、しっかり表形式で表示してくれました。

ChatGPT出力

この表に対して、合計額の追加を指示してみました。

項目ごとの合計額と総合計を追加してください。

結果、ちゃんと合計額が追加されました。

ChatGPT出力

AIらしい処理として、さらに食べ物とそれ以外とで分けることを指示してみました。

食べ物とそれ以外で表を分けてください。
また、それぞれの合計と総合計を追加してください。

結果次のように、正しい出力が得られました。

ChatGPT出力

ここで気になるのは、この表がソースではどんな表記になっているかです。コピペしてみたら上記のデータは次のようになっていました。これは、以前紹介したマークダウン表記となります。

| 項目    || 単価   | 合計額 |
|-------|-------|-------|-------|
| りんご   | 10| 100円 | 1000|
| バナナ   | 3房    | 200| 600円 |
| みかん   | 3| 50円  | 150|
| 食べ物合計  |       |       | 1750円 |

| 項目    || 単価   | 合計額 |
|-------|-------|-------|-------|
| パソコン | 2| 10万円 | 20万円 |
| プリンター | 1台   | 3万円 | 3万円 |
| モニター | 3| 15000円 | 45000|
| その他の合計 |       |       | 73,000円 |

| 項目    || 単価   | 合計額 |
|-------|-------|-------|-------|
| 全体合計  |       |       | 74,750|

WordPressのブロックエディタに、そのまま貼り付けるとこうなります。なかなかの親和性といえそうです。

WordPressに貼り付けてみた

なお、上記データをExcelにもっていきたいときには、マークダウン方式の書式よりも、csvデータに変換してからのほうがスムーズだと思います。

ChatGPTで名簿データを扱ってみる

表で扱うデータとして代表的なのが名簿データです。こちらは、少し意地悪をして、項目がスペースやカンマで分けられていないデータを与えてみました。さらに、これも以前紹介した姓と名の項目分けと、現時点での年齢の追加してみました。

次データを項目ごとに分けて表形式で出力してください。
姓と名は別の列にしてください
誕生日の次に2023年5月1日時点の年齢を入れてください

名前誕生日住所職業参加
高橋大1976/01/02広島県広島市公務員不参加
田辺里香1985/04/01京都府京都市看護師参加
森賢治1991/12/25静岡県浜松市マネージャー参加
勅使河原美咲1988/09/08東京都世田谷区美容師参加
長谷部竜司1974/05/09兵庫県神戸市飲食店経営参加
土屋あゆみ1993/06/14福島県福島市エンジニア不参加
西村裕二1978/08/29神奈川県横浜市事務員参加
伊集院涼介1982/11/17宮城県仙台市教員不参加
水野亜美1995/03/22東京都大田区フリーランス不参加
村田亜由美1981/02/11長崎県長崎市会社員参加
佐々木久美子1996/07/12千葉県市川市看護師不参加
大塚昭1983/10/28兵庫県姫路市マネージャー参加
原美智子1979/05/06熊本県熊本市公務員不参加

その結果が次です。うまくいってます。

ChatGPT-4出力

さらに、次のプロンプトを与えてみました。

誕生日を西暦から和暦に変えてください。
また、最初に参加者を表示するように並び替えてください。

その結果が次です。

ChatGPT-4出力

上記について、うまくいってはいますが、アイコンの色を見てわかるように、上記はChatGPT-4出力です。

実は、最初はChatGPT-3.5で試していたのですが、精度が低く、和暦表示をしてくれなかったり、参加と不参加がうまくソートできない、といった問題がおきたため、ChatGPT-4に切り替えた次第です。データ量が多いことから精度が落ちた可能性も否めません。

まとめ

ChatGPTによる表作成や表処理については、やはりAIならではの便利な使い方ができそうです。いまのところ、精度が低い点もありましたが、いずれ解消されるに違いありません。

それから、Excelといえば、Microsoftから「ChatGPT for Excel」というアドインがリリースされていて、これを使うとExcelの中でChatGPTを呼び出して使うこともできるようです。このあたりも近々探ろうと思います。

というわけで、

すごいぞ!ChatGPT!



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