ケンカするほど仲が良いというが、あれは。

 ケンカするほど仲が良いという言葉がある。
 その言葉自体を信じるのは良い。少年誌の漫画とかで、主人公サイドにしょっちゅうケンカしているペアが現れたら、もれなく友情案件だと思っていい。あいつらは確実に仲良しだ。

 だが、この言葉は少し間違えていると思う。
 正しくは、「ケンカするほど仲が良くなる」ではないだろうか。

 いろんなものを取っ払って、一番伝えたい、一番根っこの部分を相手にぶつけ、ぶつけられていくことで、お互いに理解が深まっていくのだと思う。

「へー、そんなこと言える程、ケンカできるようなお友達がいるんですか?」
 とか聞かれてしまうと少し困ってしまうのだけれども。

 ともかく、要するに、「雨降って地固まる」という言葉に近い現象が、「ケンカするほど仲が良くなる」という現象だと主張したいのだ。

 そういった、余計なものを取っ払ってコミュニケーションが取れる相手は、大事にするべきだろう。

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