51作目:【誰かと一緒なら】

 イルミネーションなんて、ただの電球だろうに。はしゃぐカップルたちを、バス停から馬鹿みたいだと冷めた目で眺める。
「ねえお兄さん、バスまで時間あるっしょ?」
 突然、見知らぬギャルから声をかけられた。
「イルミネ、見にいこ?」
 彼女の指さした先、ただの電球が、美しい景色へと変貌を遂げていて。


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