見出し画像

【選択】

 僕は就活生。自室で履歴書を書き始め二時間。一文字も進まず、気分転換に外に出た。

 アスファルト上でミミズが干からびている。

『そうなると分かっていても、陽の目を見たいものなんだよ』

 売れない漫画家の叔父の言葉を思い出す。

 過酷な挑戦を続ける彼の姿が浮かび、僕は自室に戻り履歴書を破り捨てた。

サポートいただけると、作品がもっと面白くなるかもしれません……!