57作目:変態観測/幼馴染詐欺

 午前二時、踏切へ望遠鏡を担いで行った。ラジオによると雨は降らないという。
「〇君?久しぶりに会いたいな」
 幼馴染からのメッセ。あの日の震える手を、今は握ってあげられる。期待を胸に約束の地へ。

「こんばんは」
 そこに現れたのはブリーフを被った上裸の男だった。予報外れの雨、頬を濡らしていく。

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