玉木雄一郎氏(国民民主党代表)の差別的発言


 こともあろうに政党の代表がNHKが不法残留していたベトナム人が栃木県内で起こした強盗事件を捉え『外国人の「不法残留」は厳しく取り締まり、特定技能実習生は移民に繋がるので拡大してはならならない…..』などと、日本の今の現状も鑑みず、このような発言をされているのである。

(NHKの記事はこちら)
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20240516/1000104613.html

 このような事件は背景が重要になってくるが、NHKも報じてはいない。また、日本人も日本国内で起こしているし、海外でも起こしている。それを一括りにして「年老いた親が田舎に住んでいるので」技能実習生に襲われると言わんばかりの発言に、元・朝日新聞記者の小森敦司さん呟かれた「このバカ、なんとかしてくれ。」に思わず、まったくその通りと同感した。

 私は昔から東南アジアのフィリピンや南アジアのバングラデシュ、そして韓国、中国からなどから、いわば出稼ぎで来日して粗末な住居に大勢で住まわされて、低賃金で働かされていた人たちと一緒に働いていた事もあり、
 そのような境遇におかれた彼らは僅かな収入の大半は送金に欠かさなかった。そして、家族の安否を気遣い週末に一度だけ公衆電話などから電話をしていた。電話代が足りず、カンパをした事もなんどもあつたし、日本の食べ物を一緒に購入し、家族のもとへ郵便局から送ってやったこともあった。そして、帰国時には手土産を持たせて成田まで何度か送り届けた事もある。

 そして、重要な事で、今でもそうだが、近隣諸国でありながら、偏見と差別が蔓延していた。今の、日本の状況を鑑みても、高齢化が進む第一次産業の分野においても彼らの存在は不可欠であろう。
 もちろん、犯罪は許される事ではない。重要なのは、その経緯に至った彼らの事情ではないだろうか。

 さて、今日の動画をごらんあれ、寺尾紗穂さんの「アジアの汗」で寺尾さんが書かれた「原発労働者」の下地ともなった歌である。



               (韓国版)

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