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しまねヒト・モノ・コト体験ツアーレポート #井原郷志

関西大学社会学部社会学科心理学専攻の井原郷志です。
私は松江市出身で松江東高校を卒業後、関西の大学に進学しました。
小学校1〜4年生の頃は隠岐の島町に住んでいたこともあり、18年間島根で暮らしていましたが、私は早く島根を出ていきたいと思っていました。
しかし、大学に進学して県外に出てみて、コロナ禍の高校生活で山や海で遊んでいたという話を都会出身の友達にすると驚かれたり、「自粛中何もできずつまらなかった」という都会の友達の話を聞いて、島根って結構楽しい面もあるのかも?と思っていました。

仲間との親睦を深めるために

今回ツアーに参加した理由は、中学校・高校の先輩に誘って頂き、オンラインでのイベントで知り合っていたルーツしまねメンバーと直接会って親睦を深めようと思ったからです。また、私は大学では島根県外に出たいと思っていたのと、島根県内で就職することも一切考えていなかった自分の考えが変わるかもしれないと思ったからです。ルーツしまねで出会ったメンバーの中には「島根が大好き」「島根に帰りたい」と言っている先輩もおられ、その理由の意味を自分の目で確かめてみたかったのです。

1日目風のえんがわでのランチ(江津市)

わざわざ島根で暮らす理由とは

経営者などクリエイティブな人のお話を聞く時間が多かった中で、一社員として雇われている方のお話を聞きたかったという思いもあり、2日目の夜の社会人交流で出会った南木かおりさんのお話はとても印象に残っています。「高校を卒業して、島根で就職して関わっていた方の縁で今の仕事に就いている」とおっしゃっていたのが、等身大の言葉に感じ、考えていることが自分の境遇と近く話をしていてとても安心感がありました。
何か事業を起こしたり、公務員になるなら島根という選択肢も自分の中ではありましたが、一社員として働くのであれば都会に出て働きたいという思いを持っていましたが、家族と暮らすことや生活を大事にしているという価値観で暮らす場所を選んでいる人もいるんだなと新しい価値観を知る機会になりました。

南木さんのお話を聞く参加者(松江市)

地方は地方のやり方があるという新しい価値観

島根にはたくさんユニークで面白い活動をしている人がいるということを知りました。
SUKIMONOの平下さんのお話では、大量生産・消費といった一般的なビジネスの軸ではなく、島根だからこそできるビジネスの形を作っておられるのは私にとって新しい価値観でした。また、株式会社GPAの國本さんのお話では、野菜の中でもクレソンに目をつけたというところや、美味しい食べ方を追求しておられるというお話は、斬新だなと感じました。

國本さんとワークショップをする参加者(江津市)

島根で一従業員として働くリアル

事業を立ち上げている人や積極的にしまねに働きかけている人だけでなく、しまねで一般の企業に就職して働いている人の話をもう少し聞いてみたかったです。クリエイティブである意味普通では無い方々のお話が多く、自分と近づけて考えられる人が少なかったように感じました。また、経営をしている方々だけでなくしまねで従業員として働く方々のリアルを聞く機会をもう少し増やして欲しいなと思いました。

島根にルーツのある学生のみなさんへ

今回多様な大人の方々とも出会いましたが、同世代の大学生の仲間たちとの出会いはとても価値あるものでした。私は1年生でまだ具体的に将来のことを考えたりまだしていませんが、真剣に悩んでいる先輩方の姿を見る中で、自分もいつかは壁にぶち当たるのかもしれないということも想像したりしました。島根に生まれた自分の未来を考えるいい機会だと思います。是非参加してもらいたいです!めっちゃ楽しかった!

島根で働く若手社会人のみなさん、参加者のみんなと(松江市)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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