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しまねヒト・モノ・コト体験ツアーレポート #三成彩香

奈良女子大学文学部の三成彩香です。
私は出雲市出身で、出雲高校卒業後に奈良の大学に進学しました。

自分の知らない島根を知りたい

私がこのツアーに参加した1番の目的は「島根をもっと知ること」でした。
私は県外の大学へ進学し、その進学先で「島根って何があるの?どんなとこ?」とよく聞かれるのですが、言葉を詰まらせてしまうことが多く、その度に自分が島根についてあまり知らないことを痛感し、悔しいような悲しいような気持ちになっていました。そこで、島根について学ぶことができるイベントがないか探していたところこのツアーを見つけたため、参加することにしました。

「体験損失」するくらいなら行動しよう

まず、印象に残ったのが株式会社SUKIMONOの平下さんのお話です。
私は、何をするにも躊躇してしまいがちな性格で、その結果やってみたいこともやらないままということも何度かあったのですが、平下さんはそんな私とは対照的な性格でとにかく興味の赴くままに行動する方という印象を抱きました。私が、平下さんのたくさんのお話の中で特に印象に残った言葉が「体験損失」という言葉でした。これは、自らがあらゆる経験をすることでさらに新たな考えやアイデアが生まれ、自分や自分が生み出すものの成長につながるというものでした。このお話を聞き、平下さんのアイデアの豊かさや様々なお考えが平下さんの豊富な経験から来ているということに深く納得し、私ももっと恐れず経験を重ねることでもっと色々なことを学んでいきたい!と思うようになりました。平下さんのお話は、このように私の気持ちや考えに大きな影響を与えてくださったため、とても印象に残っています。

SUKIMONOの工房で社員の方からお話を聞く参加者(江津市)

暮らしと観光が共生できる町

また、群言堂の三浦さんのお話も印象に残っています。大森町は世界遺産の石見銀山があるため、過去にはオーバーツーリズムになり大森町の住民の方の暮らしに悪影響が生じることがあったことから、地域の人の暮らしと共生できる落ち着いた観光地を目指すようになったというお話がありました。恥ずかしながら、私はそのお話を聞くまで観光客を増やすことは観光地にとって良い影響をもたらすものとばかり思っていたため、お話の中の観光客が増えることによる負の影響は衝撃的で、観光のあり方について新たな視点をもって考えさせられました。
また、大森町では住民の方が積極的にまちづくりに取り組んでおられることも印象的でした。実際に大森町を案内していただきましたが、景観がとても綺麗でまちづくりや地域振興の取り組みは住民の方の協力なしでは成り立たないことを改めて実感しました。
他にも移住者や子育て支援などにも様々な取り組みをされており、大森町の様々な取り組みにとても興味を抱いたので、これからも機会があればさらに勉強させていただきたいと思いました。

群言堂本店を訪れる参加者(大田市大森町)

色んな感情が溢れた2泊3日

最初に私は「島根をもっと知る」という目的を掲げましたが、実際は、ただ知るだけではなくこのツアーでは様々なことを感じ、考えました。島根のこと、そこで暮らす人の想い、自分自身についてなどあらゆることへの考えや感情が次から次へと溢れてきて、最終日の3日目には頭がごちゃごちゃのパンパンでした(笑)しかし、その分たくさんの人の意見や価値観にも触れ、自分の世界も少し広がったような気がします。
また、参加者のみんなと話す中でもたくさんの刺激を受けました。みんながそれぞれに島根や自分自身に対してたくさんの想いや悩みを抱えていて、中にはそれを聞いている私まで苦しくなるほどたくさん悩んでいる参加者もいました。私はそれを聞いて場違いかもしれませんが、同じように悩んでいる仲間が島根にたくさんいることを心強く感じ、自分もこれからももっと頑張ろうという気持ちにさせてもらいました。そう思わせてくれるような参加者のみんなに出会えて本当に良かったです。このツアーでは本当に2泊3日とは思えないほど濃い時間を過ごさせていただきました。

ワークショップを通して自己紹介をする参加者(江津市)

私はこのツアーで初めて知ること、学ぶことはたくさんありましたが、それは島根のほんの一部に過ぎません。このツアーで島根の良いところ、課題、島根で働く人々の様々な想いに触れたからこそ、島根のことをもっと知りたいという思いはより強まりました。これからも様々な経験とともに島根のことをもっとたくさん知っていきたいです。

島根にルーツのある学生のみなさんへ

私みたいに何かを始めるのが苦手な人も割といるんじゃないかと思います。でも、そこで一歩踏み出してみると思っていたよりもたくさんの経験ができ、たくさんのことを学べるかもしれません。ドキドキはしますが、思い切って飛び込んでみましょう!新しい仲間も待っているかもしれませんよ。
かく言う私もまだまだなので、これからもたくさんの経験を積んでもっと自分の世界を広げていきたいです!

先輩大学生のお話を聞く参加者(松江市)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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