今年も梨をお届けする時期になりました
先週末に熊本県荒尾市の梨農家、高塚さんを訪ねてきました。
2020年まで梨の花がつぼみの頃に殺菌剤を1度だけ使用されていましたが、2021年より使用をやめられ、今年で2年目。
現在は肥料、農薬を使用しない栽培に移行されています。
収穫間近ということで通路のみ除草されていました。
草を極力刈らずに、残すことで夏場は乾燥を抑え、冬場枯れた草は朽ちて、土へと帰り栄養分となります。
梨栽培の大敵
肥料、農薬を使わなくなり、病気や害虫の発生は徐々に減少したそうです。例えば害虫が発生したとしてもその害虫の天敵も同様に園内にいるので、小さな被害で済み、手を出さずに見守るようにされています。
しかし梨の幹に卵を産み付けるカミキリムシだけは駆除しないといけないと言われます。
樹の中で孵化したカミキリムシの幼虫は、幹の中を穴だらけにすることで、梨の木が思うように樹液を吸い上げられなくなり枯れてしまう原因になります。
梅雨ごろからカミキリムシが活発に活動するので、毎日樹の根元をカミキリムシが卵を産み付けていないかチェックが欠かせないそうです。
新しい試み
新しくニホンミツバチの巣箱を設置され、今年だけでも5㎏のハチミツが採れたそうです。味見させていただいた非加熱のハチミツはフルーティーでたくさんの花を集めたような香りを感じることが出来ました。
梨の花は自らの花の花粉では受粉しないため、人口受粉させる必要があります。ミツバチが園内にいることで受粉の手助けになります。
ミツバチのように花粉を運んで受粉をたすける昆虫のことをポリネーターといいます。ミツバチと植物の関係性を学べる本でおすすめが吉川浩さんの
「ミツバチおじさんの森づくり 日本ミツバチから学ぶ自然の仕組みと生き方」機会があれば読んでみて下さい。
販売予定の豊水、あきづき、新高を試食させていただきました。豊水、あきづきは小ぶりで肉質が柔らかく、後味の爽やかな酸味が特徴です。新高は大きいものでは1玉1㎏にも成長する品種なのですが、梨らしいシャキシャキとした食感と甘みが特徴です。
9月初旬に豊水、あきづきをお届けいたします。
9月末から10月中旬にかけて新高をお届け予定です。
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