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子どもが不登校となり、より深く話せるところを求めて繋がった先は、オンラインでした。

イクミナルという、不登校親向けのオンライン団体でスタッフをしています。2年ほど走ってきて、今年はいったんリセット&今の時代に合うように模索中です(^^)

最初は、イクミナル代表の加藤さんが当時開催していた「不登校をグローバルに考える会」のオンライン交流会に参加したことがキッカケでした。

初めてのZOOMで、日本各地の人(海外もいましたね)と、初対面。それなのに、同じテーマで集まったら全く前提のいらないトークができる場でした。オンラインなのにこれが出来るなんて!?と、衝撃が走ったことを覚えています。

自分でも親の会はやったことがあるから、当事者の集まりは何度か経験している身。でも何か違う。この感じは、なんだろう??

それはやはり、全国・海外の物理的に広い範囲の意見や経験談をスピーディーに聞ける「客観性」にあったと思います。
当時は乳幼児も不登校児もベッタリそばにいたから、特に家から出るエネルギーが全くなかった私には参加できる手軽さにとても救われました。

目の前の家族や地域や学校に対して、「何とか納得して進む」とか、「折り合いをつける」とか、そうせざるを得ない世界がどうしてもあった。
今なら分かるけど、あの時の私には、リアルが狭すぎたのです。
窮屈さを我慢していたことにも気付けない。
なぜって、その世界しか知らないから。

味をしめた私は(笑)それ以降、毎回参加することになりました。

例えば明日…夫や先生やママ友になんて話そう?
あの連絡や面談は気が重たい。どう乗り越えよう?


不登校家庭にはそんな日常の重たさが常に付きまとっています。
考えて動いてもたった1人。いろんな方のちょっと先行く見解や、
不登校って概念があるのは日本だけだよとか、
誰も気づいてないし言ってくれないけど実は毎日ものすごく頑張っているよねとか、日常ではあまり話せない・通じない話がサラサラできることは、そのままスコーン!と私の活力になったのです。

「どう乗り越えよう」から
「これだけ越えちゃえばいい」に
ハードルを下げさせてくれた、
オンラインの居場所。

当時なかなかリアルでは、子どものためにも仲良くしたい相手も多いので遠慮するし、本音を言い切れる人があまりいなかった。→から作った親の会は、なかなか子ども達がいると継続がハードで自分が運営だといろんなことに気を取られてしまった😅

今一つ抜け切れなかった私のリアルの行動を加速させてくれて、ようやく本物のリアルを掴み取れた原動力となったのが、定期的に「あそこに行けば0の私に戻れる」と感じられた、バーチャルの会議室でした。


一緒に活動をやらない?

たまたま、少しイラストやデザインができたので、オンラインの団体を創る時にそう誘っていただいた時は、ぜひやれることで協力します!と答えていました。

きっと私のように楽になる人が増える。オンラインでの活動なら無理なくマイペースでやれそう。
コンセプトに共感できたために「言われたこと、やります!協力すれば広まるはずだから」的なコミット感で最初はお手伝いしていました。

しかし代表はじめ、スタッフの皆様のクオリティはすごかった(笑)

なぜいち主婦の私が共に活動しているのか分からないと思うような回転の速さに必死で追いついてゆく日々が始まりました(笑)
もちろんミーティングもオンライン。
幼児のいる私に合わせて皆さん夜寝静まる時間から、、午前様まで続くこともよくありました。あ、今もですが…(笑)

けれども、このミーティングこそ、私のコアな部分をいつも清めてくれました。
これぞ大人の本気のバーチャルゲームかもしれない。
時には没頭して、夫にはスマホ依存だと叱られ、子ども達も放置プレイ。
あれ?私今まるでゲーム依存性の子達と同じかもしれない。そうか!彼らの気持ちはこんな感じ!?なるほど。と、慌てて日常に戻ってみたり、バランス感覚やネットリテラシーについても身体ごと学んでいきました。

ITがキライ…だなんて言っていられない時代はもう来てる。
子どもに意見するなら、まずは親が酸いも甘いも学べだ!と身をもって体感したのです。

あれから2年。

言われたからやる。。そういう意識を恥じるようになりました。
自律ができていないと、グループで動く時は損得勘定や不甲斐なさを感じるものだと知りました。そして、相手を信じ、信頼して任せてゆくこと=自律がようやく心地よいと今は感じています。

まだまだ追いつかないけれども、主体的に動く自分が前よりも格段に、確かにここにいます。

いち主婦だから。不登校児がいるから。というのも私の甘えだけど、寄りかからないと倒れてしまいそうだった。
そんな私の「当事者性」に耳を傾けてくれた仲間のおかげで、一歩一歩、成長しています。
立場や肩書きに左右されない優しさ、真のグローバルマインド。そんな人達は理解されず辛いこともあり、報われにくいことも多々あると知る(笑)だからこそ力になりたい。
彼らが活かされるためには私もやれることを精一杯活かさなければ、この団体の魅力が落ちる。
そんな、良い意味での「対等なひとり」として、プレッシャーを感じてきたのだと思います。
これはきっとコンサルティングでもありますね。

ツライとか、やめたいとか、立ち止まるとか、そういうことも共有して、じゃあ何故私たちはここにいるのか、学びとは何かを常に問い続ける。
そこには、びっくりするほど答えは出ません(笑)
けれどそれがきっと「私たちらしさ」なのだと、今は確信しています。
これがあるから、子ども達に答えを急かすことなくいられています。

素直に不満がる。強がらない。休む。もがく。こだわるし、こだわらない。そこも楽しむ。それが出来るって、自己価値に気付いたから。
そして、にんげんだから。←あ、宇宙人説もある。。

イクミナルでは、当事者のしんどさを軽視しないこと、子どもを想うならばまず近い大人から、今のリアルを学んでいこう!と、専門家で創ったセミナーや親向けワークショップをご提供してきました。
また実施したアンケート結果や、毎月開催してきたオンライン交流会などで当事者のリアルな声やその変化をキャッチしてきました。

そして今、一旦立ち止まり、新しいイクミナルが始まりそうです✨


私たち人間は、常に変わり続ける生き物。
そこに常に正直で、健全で、自然で在りたいと思います。








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