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#002 大和田常務の土下座と子ガメ芸を振り返る

半沢直樹、面白かったですね。毎回痛快で、笑ったり、泣いたり、揺さぶられる良いドラマでした。

以前、とある上場企業に勤めてた際に、故意に大怪我させられて、弁護士を立てて刑事事件にしたことがあります。

そのときにね、会社側から調停役として登場したのが銀行出身の役員でした。半沢直樹を見ているとその時の彼の考えがよくわかるんです。

大企業にはやっぱり銀行から人が来てるんですよ。流行りの出向なのかはわかりませんが、合併前の大きな、それは大きな鮮やかな色彩の銀行からの人的資源の提供があり、銀行の方なので管理部門の役員あたりに収まっているわけです。

その彼がことを丸く収めようとして使ったパワーワードを今でも覚えています。

私が頭を下げるのではだめですか?

いやー、これがね、大和田常務の土下座周りの話と強く重なるんですよ。

銀行の外の人だと、なんで大和田常務が頭を下げるのにあんな顔芸をするのかわからなかったと思うんですけど、銀行の人からすると自分が頭を下げるだけで入院するほどの大怪我も治ってことが収まるくらいの力があると思ってるわけです。

それが、土下座となるともうね、どれだけプライスレスかわからない。

それをイメージしながら、大和田常務の土下座や大和田取締役の子亀を見ていたのですが、ここには妙なリアリティがあったんですよね。

頭を下げることの価値がとても高い人たちがいる。そういうのを過去に知っていたおかげで半沢直樹をより楽しめました。池井戸潤さんは銀行出身なので昔の銀行のエピソードにはやっぱりリアリティがあります。

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