レモンを食べたい

レモンを食べたい。

酸っぱいものが嫌いだ。でも、レモンが食べたい。
今の私にはその酸っぱさが心地よいんだ。

レモンが食べたい。

あの苦い皮はどうしても好きになれない。でもレモンが食べたい。
今の私にはあの苦さがお似合いなんだ。

うん?

いやでもやっぱりレモンは食べなくない。

だって、酸っぱいし苦いんだもん。
チョコレートみたいに甘いモノを食べていたいし、日々の変化なんてピリ辛くらいで十分だ。レモンなんて食べる必要なんてない。

そっかそっか、私はレモンを食べたいわけじゃないんだ。

レモンを食べることで救われる気がしてるだけなのかもしれない。
まあ、その救われている感覚? 何かを贖ってる感覚? それがそれなりにいい気分だから、そう思ったのだろう。

だったら、なんだかんだ言ってレモン食べたいかも。


あー、酸っぱいな。あー、苦いな。
これがレモンなんだな。

明日もレモンを食べたい。

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