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私の中のもう一つの性

もう一つの性別についての話。※あくまで個人の意見です

今回はアニマとアニムスについて話したいと思います。

アニマとは「男性の無意識人格の女性的な側面」であり、アニムスは「女性の無意識人格の男性的な側面」を指し、簡素に言えば「自分の中の異性的な側面」のことですかね。

昨今ではジェンダーという考えが広まり、身体の性別(セックス)だけでなく精神的な性別(恋愛対象・趣味嗜好)が取り沙汰されるようになりました。

その中であえて、「男性の中の女性」とか「女性の中の男性」と定義したものを記事にするのは、ジェンダーを理解するうえでとてもいいと思うから希哲学らしい考えを含めながら紹介します。

実際のところは、アニマやアニムスは異性の側面というわけなので、色んな側面を含むのですが、アニマとアニムスをもっと単純に「恋愛対象」の部分だけを抽出して見ていきたいと思います。

男性(体が男性-XY)と言われる人間にはその人がメインとして使う核である「男性核」とアニマが共存していて、逆に女性(体が女性-XX)は「女性核」とアニムスが共存していると考えます。

男性と呼ばれる人間は男性核を100だけ持っていて、アニマはそれ以下の数値。女性もまた同様に女性核を100だけ持っていて、アニムスはそれ以下の数値を持っていると考える。

何の定義をしているんだと思う方もいると思いますが、ここで重要なのはこの比率です。いわゆるノーマルという最も普遍的な人間は男性核>アニマ、女性核>アニムスという状態(ヘテロセクシャル)であり、それによって恋愛対象対象が決まっている。

ではここで、男性核=アニマ、女性核=アニムスのように数値が同等またはほぼ同じになるとどうなるでしょうか? それが私はバイセクシャル(両性愛者)というものだと思います。また、どちらの数値が0に近いのがアセクシャル(無性愛者)となると考えています。もちろん、数値が逆転すれば、ゲイやレズビアンのような同性愛者になるということですね。

私はノーマルであるので、この考えがズレているのかは検証は不可能ですが、この考えを自身に導入した結果、理性的にLGBTと呼ばれる人々へ理解ができていると思います。

異性愛者である人間でも、同性に対して恋愛対象とまではいかなくても、外見の魅力を感じたり逆に嫌悪感を感じたりするのは、自身の中のアニマ(アニムス)が存在していて、その感情はこのアニマ(アニムス)が作用しているんじゃないかなって思います。

ちなみに私はこの考えを自覚したタイミングで、自分の中のアニマを強く自覚してみたら、興味深いことになりました笑 軽く話すと、あんまり興味のなかったモノに興味が湧いてきたり、自分がカッコイイと思う同性のどこがカッコイイと考えたりすることが可能となり、ちょっとバイセクシャルに近づいた気がしています。検証は私しかしてないし主観でのレポートなので信頼度は微妙ですが、興味があったら強くアニマまたはアニムスを自覚してみてください。

さて、今回はアニマとアニムスにした上に、恋愛対象と更に縛って思考しましたが、これはパラメータを「男性核とアニマ」または「女性核とアニムス」としただけであって、このパラメータを増やすことで色んなことに対しての理解が可能となります。

具体的にはマゾヒズムやサディズムといったわりかしメジャーなものから、ペドフィリア(小児性愛)やネクロフィリア(死体性愛)などの異常性癖に分類されるであろう性癖の理解にも役に立つと思います。

ちなみに重要なのは0.1の二元論で考えるのではなく、0-100の幅を持たせたうえで、マイナスを作らないことです。男性愛と女性愛、マゾヒズムとサディズムなど相対しているとされている概念はありますが、それは共存が不可能ではなく、両方とも保有しているが主導権を握っているのはいずれかと考えた方が良いと思います。

ここで私が言いたいことがあって、人々をもっと具体的に言えばジェンダーを複雑に区分けして、どのジャンルに所属していると考えるのは量が膨大で処理しきれない。だからこそ、パラメータで評価するのが今後いいじゃないかなって勝手に思っています。

具体的には↓ように性別記載欄を変えるみたいな

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実際には、身体的には女性で、男性的趣味嗜好で恋愛対象は異性のようなパターンもあるので、Genderをすべてカバーしきれないのがこの記載欄の弱点ではあるんですが、それが改善の余地(パラメータを増やすなど)かなと思います。

ちなみになんですが、私はSEXは超重要だと思います。身体的な性は病気や懐妊などの人間が生を続ける上で、重要でジェンダーという「性」も「生」があってのものなので、どんなにジェンダーという考え方が広まってもSexという考え方を否定したり拒絶したりするのが私個人は悪手かなと思います。

最後に蛇足として、この考え方は別に性だけでなく、色んなものに使えると思います。ジャンルを作って所属を振り分けるのではなく、要素を抽出してパラメータで換算するというのは割かし使えるのでお勧めです。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:蛸杉の石像

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