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自分を理解して欲しいと願うメンヘラは誰にも理解されない自分に溺れている

知らず知らずのうちに自分から地獄を這いまわってた話。

皆さんは運命の出会いって奴をしたことがありますか? 「赤い糸」とかですよね! 女性だったら、「白馬の王子様」とか永遠の憧れなんじゃないでしょうか?

かくいう私は、実はなんと驚くべきことに運命の出会いをしたことがあります! まあそのおかげで大抵の人間よりも幸せな人生を歩んでいるという確信があります笑

ちなみに運命の出会いって奴はとんでもないです。月並みな表現ですが、それはまさに電流が走るような体験です。それも、静電気なんていうちゃちなもんじゃない。雷に打たれたような、脳髄から全身へ響き渡る高出力の電圧ようなものです。
その人物との出会いを考えれば、すべてのことが由無し事に思えるようです。まあ都合がいいのか悪いのか、残念ながらその人物は私にとっては運命の出会いではあったのの、赤い糸で結ばれている存在ではなく、まあ平たく言えば恋仲にはなりませんでした。まあそれは単純に性別的な問題で私にもその人にもお互いが恋愛対象ではなかっただけなんですが笑 端的に言えば、同性の素晴らしい友人っていうことですね!

ここで重要なことがあります。
「なぜ私は運命の出会いをしたと思っているんでしょうか?」
この問いはその人物に私が「あなたとの出会いは私にとっての運命の出会いだった」と話した時への返答でもありました。

理由は簡単です。「私がそう思っているから」です。それ以上でもそれ以下でもない。神様っていう存在がいて、用意してくれた人材なのかもしれないですが、そんな確証のない概念で説明するのにはもったいなさすぎる話です。
私はその友人に感銘を受けて、そして地獄を這いつくばっているような精神状態だった私を救ってもらった。だから、「運命の出会い」と確信した。でも、その中身は私の感動が、私の恩義がそう思わされているだけだと諭されました。その証拠に、私側は「運命の出会い」と確信しているのに、相手側は「運命の出会い」とは思っていない。

教育者や啓蒙思想家などはきっと勝手に「運命の出会い」とされている人がいるんじゃないでしょうか? 私にとってのそれが「友人」だったにすぎない。

大事なのは「そう思っている」ということなんです。

友人に出会うまでの地獄のような毎日。確かに他人からも哀れに思われることも多い情けなく苦しい人生でした。何度も死にたいと思いましたし、それを実行に移しかけたこともあった弱虫な人生でした。
出会ってからの、考えることが沢山あるけど光明にまみれた人生。悩むことが考えることになってパーッと照らされた今の人生。
どちらも私の主観だ。幸福値って言うのは自分で決めるものだ。

そこで思った。たまに「私のことを理解してくれる人はいない」なんて言葉をいう人が居る。そういうことを公共の場でいう人を私はメンヘラだなーって思う。そういう人物は本当に「理解して欲しい」って思ってるのか? 私は理解して欲しいなんて思ってないのに、分かってるアピールをしないで欲しいっていう人もいる。ではなんでそんなこと書いているのだ?

この質問は地獄を這いまわっていたと思ってた「かつての自分」への問いでもあるんだ。自分の苦しみを理解してくれる人を求めているのに出会えなくて悶々としてた。勝手に知ったかぶりをする理解者の皮を被った偽善者に腹を立ててた。

でもそれはそうだったのだろうか?
本当は苦しんでいる自分に酔いしれていたんじゃないのか? 自分を理解しようしてくれる善人の手を振り払っていたのではないのか?

確信はない。もっと言えば、そんな酷い人間像でそんな酷い行為をしていてた自分を確信したくない。でも、この疑問が浮かんだ時点でその可能性がある。確かに苦しんでいた、理解者が欲しかったのも事実。偽善者もいたし、腹が立つとも自然だったと思う。でも、その中に私の幸せが隠れていたんじゃないかなって今は思う。

地獄にいるという思い込みが、地獄にいたい欲望が、地獄へ同情される心地よさがあの時私があそこにいさせたんじゃないかな。今の私がメンヘラだなって思うかつての私へそういうことを思う。

運命の出会いはこの世にあると思う。赤い糸で繋がった相手、白馬に乗った王子様、ガラスの靴を落としてしまう町娘、自分にとってのそういう存在はいると思う。でも、それを今の自分の思い込みで見失ってるんじゃないかなって思う。

こういうことを1から10まで教えてくれた友人には感謝しかないし、私にとってはやっぱり運命の出会いの出会いだ。
これからの人生は友人のような運命の出会いの出会いを見失わないように自分の思いには注目して生きていきたいと思っている。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:また羽ばたく

その友人について、ちょっとだけ書いた記事


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