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傘の美しさを語る

そういえばそんな話もあったなぁっていう話。

この話は昔(高校時代)、それなりに頭がパーンの時代によく友人に話していたこと。今、考えるとなぜそんな話をしたのか、友人の冷ややかな反応も無視してしゃべり続けた自分自身の狂人ぶりを思い出しながら、その内容をちょっこと話す記事となります。

皆さんは雨の日は好きでしょうか? 私は結構好きです。理由はいくつかありますが、要旨とは違う内容だと、雨の風情が好きです。シトシトと降る優しく雨は静かな趣がありますし、ザーザー降る荒々しい雨もまた自然の強さを感じさせてくれます。いろんな一面をもつ雨ですが、雨の風景で私が一番好きなのは「傘」をさす街並みがあるからです。

ちなみに皆さんは傘と風景と言われるとどんなものを思い出すでしょうか?
やっぱり、ポルトガルのアゲダグエダでしょうか? 通りにカラフルな傘が飾られるポルトガルのお祭りですね。
他だと、歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」とかもありですかね? あの、ゴッホが西洋テイストでリメイクした作品で、傘を持って雨の中で橋を渡る人々が描かれています。

非常に身の回りに溶け込んでて、一見は日用品という印象を受ける傘ですが、その芸術性との関連は意外にも大きいです。

そうなんです、この記事の要旨はここなんです。日用品であり芸術品でもあるんです。言わば、こんなにも身近に存在する機能美と造形美を兼ね合わせたものなんです!!!

造形美についてはある程度は話したので、機能美について話すと、まずはこんなにも開発されて時間が立っているのに雨を防ぐメインツールであり、同時に日を遮る手段にもなるということです。他にも折り畳みが可能である点も大きいでしょう。折り畳み傘でなくても、メインの機能を発揮する開かれた状態と閉まった状態を比較してもその空間的に占める範囲は大きく異なります。半開きにすることで、体の覆える範囲を大きくできるなどその汎用性も高いです。
近年では、流体力学を用いたより風の影響を受けにくい傘や逆にたたむことで畳んだ際に濡れている面が外にならない傘などその機能美の発展はさらに目覚ましい。

そして、造形美のほうを深掘りすると、まずはコンパクトにするということを考えた際に、メジャーな形状が円形になっている点。ここはあとで言及するのですが、この造形美こそ最も素晴らしい。造形美を語るうちで外せないのは、カラーリングの自由度ですね。そこはキャンバスであるのだから、何を書いても良い。面白いのは、傘のフォルムが一般的に書かれるものであるスケッチブックやキャンバスと異なり、立体的であるので、そこに描く絵はそれを活かしたものでもいいですし、そうでなくてもいい。また近年では動物の耳を模した突起があるものもあるため、その芸術的な幅は広く造形美を語る上ですごく大事だと思います。

では、先ほど言及すると言った傘の形が円形になっていることの造形美なんですが、この造形美ってなんでなんでしょうか? 高校時代の私はここの話が好きでした。
円形が美しいから傘の形状がそうなのもあるかもしれませんが、おそらく円形になったのは機能美を追求した結果だと思うんです。放射状に開く設計上で、耐久性面でも閉じた際のかさばりも考えると、円形が最もいいと考えられたし、それが最も開発するうえで楽だった。

つまりは「傘の造形美は機能美を追求した結果」だったという考察です!

これってすごいことだと思うんですよ!!! だって、ベクトルの違うものを切り詰めていたら、結果的に他も満たされる。天才はその能力の高さゆえにすごいのではなく、その能力をあらゆる面で活かすのがうまいのように、これは身近で触れられる天才の発明の1カケラだと思うのです!

はい、言いたいことを書けました笑 以上です笑
ちなみに、これを私は高校時代に憑りつかれたように話してた時代がありました。どう考えても狂人で、キモすぎて大好きです笑 まあでも、確かに熱量は気色悪いとは思いますが、考え方は今でも好きです。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:雨の京都

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