見出し画像

今年の夏は暑いのか? エルニーニョ現象とラニーニャ現象

4月の低温から一転、5月は全国的に気温が高くなり、今月2日、仙台では最も早い真夏日が訪れ最早記録を更新しました。年々、早まる暑さ、熱中症に備えなければならない季節が近づいてきています。そこで、今日はよく聞く「エルニーニョ現象」「ラニーニャ現象」について調べてみました。

「エルニーニョ現象」「ラニーニャ現象」の仕組み

まず、エルニーニョ現象 (ラニーニャ現象)についてざっくり解説していきましょう。

① ペルー沖で南方貿易風、下の図では東風が弱まる(強まる)

② 暖かい海水が流れ込み海面の温度が上昇(深海からの冷水が上昇し低下)

③ 海面温度が異常に上昇 (異常に低下)

この結果、通常時は、海面水温の高い太平洋西部では、海面からの蒸発が盛んで、大気中に大量の水蒸気が供給され、上空で積乱雲が盛んに発生する。

エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移る。

→ 太平洋の西側に位置する、インドネシア・オーストラリアで降水量が低下して干ばつになりやすい。逆に、南米では降水量が増加する。日本では冷夏・暖冬で、台風が発生する沖縄の南東海上の気温も低下するため、台風も減る

逆に、ラニーニャ現象発生時は、インドネシア近海の海上では積乱雲がいっそう盛んに発生する。

→ 日本では、夏は気温が平年並みか高め、冬の気温が平年並みか低めの傾向になる。

画像1

出典 気象庁https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html

エルニーニョ現象・ラニーニャ現象は頻繫に起きていることが下の図を見ると分かります。さて、今年はどうなのでしょうか?

エルニーニョ現象の発生期間は赤で、ラニーニャ現象の発生期間は青で、それぞれ陰影を施してあります。https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/elnino_table.html

画像2

今年はどうなのか?

夏にかけて、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高くなっています。ただ、地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の気温は高い予想です。

結論:今年の夏も暑い

梅雨時は蒸し暑く、真夏はまたとても暑くなるのでしょうか?考えただけで気が滅入ります。熱中症対策に、万全を期してのぞみたいところです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。