ジムのおばさまの名言！

ジムに通っていると、どんなに非社交的なわたしでも顔見知りはできるものである。正月明けに行ってみると、「しばらく動かないうちにこんなに体がかたくなってしまった。」「昨日、正月明けにきてみたら筋肉痛になって、筋肉痛なのに今日もきてしまった。」という声があちこちで聞こえる。

テレビなどでよくやっているし、筋肉を鍛えるのがブームなようだ。そんなわけで、お正月だってちゃんと体を動かしていた人もいるはず…だがしかし、ジムのおばさまたちから「家でもちゃんとやっていたわよ～」なんていう声は聞こえない。

体のためにある程度の運動は必要なようだ。そして、ちょっと心がければちゃんと体は応えてくれる。動いたあとは、自転車にオイルをさしたように動きがよくなるのだ。

分かってはいてもねえ。家じゃなかなかできないの。

そんなとき、となりのおばさまがたのお一人からこんな声が聞こえた。「家でやるような人はジムに来ていないわよ」

なるほど。たしかに家の近くをジョギングしたり、ほそぼそとインナーマッスルを鍛えたりできるような鋼のような強い意志の持ち主なら、ジムに来る必要などないのだろう。そう。ジムに行けば、なんぞれかんぞれ体を動かすことになるのだ。その後ろ向きであったとしても、体を動かすことはとてつもなく大切なことなのである。