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ルーツ。

毎週木曜日はわがバンドの練習日なのです。いちおう本気でやっているので「見たいテレビがあるから休む」とか言えない(笑)。中学生のころ、同級生が「あしたのジョー」の再放送が見たいから部活休むわと言って顧問と言い合いになって辞めたのを思い出しますが…何十年も前のことをふと思い出すところに老いを感じます(苦笑)。

その、今週木曜日はNHKでSONGSの日。登場したのはアリスでした。過去記事でもアリスには何度も言及しているのであれですが^^;、正直、こういう風に書けることが嬉しいですね。自分の好きなバンドがいつまでも一線張っているのを見続けられるって素敵なことだと思います。まだ、NHKプラスでご覧になれますから、見逃した方はどうぞ。最近僕録画をめったにしないんです。見きれないから。これも年ですかね(泣)。演奏をコピーしたりとかそういうやつはもちろん録画しますけどね。一部配信にありがちなこの映像は見せられませんってところもあるけど、演奏は全編大丈夫。結成50年のヒット曲満載の45分でした。

チンペイさんもべーやんもモーリス。上の画像は何を意味しているかというとチンペイさんとCharさんがEの押さえ方が同じという画像です(爆)。Emも同じ。コピーするってこういうことなんですよ(笑)。トリビュートの基本です^^自分なんて出す必要ない。あ、Charさんがチンペイさんのマネをしてるわけじゃないですから誤解のないように(笑)。好きになった人がたまたまふたりとも同じ押さえ方だったっていうだけの話です。

バンドをやっていて、年を重ねて、頑固になっていけばいくほど…それは頑固になるというよりはどんどん融通がきかなくなっているということだなと最近気づきましたけど、自分のルーツに引っ張られるなあと思います。無意識の部分が大きくなるんでしょうね。意識的にできることが減って。

僕はアリスでスタートして、ふきのとう、ガロ、アルフィー…みんなスイッチボーカルだったり、全員がリードヴォーカルを取るグループが好きだったので、リードボーカルとバックバンドという発想が全くないんです。Charさんだって最初期はジェリーとスイッチボーカルSmokyでやってましたよね。I’ve Triedしかり。自分が歌わないってすごいですよね。だけど、そういうのって特殊なのかな?そういう「分担」って^^。BAHOも全く違和感なかったですね。強いてそういうのの難しさを言えば両方とも対等に歌えないといけないとかそういうことなんだろうと思いますけど。この番組でもべーやんがチンペイさんと対等になりたかったという話をされていましたね。

印象的だったのはキンちゃんがヒット曲を連発するアリスに対して「よく出るなあ、一線ってそういうことなんだなと思った」みたいなことを言っていて、なるほど、と。プロのミュージシャンでい続けるってどういうことかっていうのはいろんな解釈があると思うんですけど、前に進み続けるっていうことの凄さというかね、もっと簡単に言うと、まだヒットしたいと思うかという感じ?語弊があるかな?でもそこ大きいと思うんですよね。間違いなく過去の遺産で問題なく食っていけるけど、それよりも前に進みたいという力、たぶんそのバイタリティに憧れて好きになった人たちだから、変わらずにいてくれるというか、往年のヒット曲も歌うけど「新曲」を披露するという姿勢に拍手。あれ見るとこの新曲聴かせるためのこの番組って思えますよね。ライヴがそういう新曲発表の場であり続けるっていいなあと思います。こないだのCharさんのツアーもそうだったしね。

番組を見ながら後ろに並んだファンのみなさんを見て、自分の姿を重ねていました。自分は40分間頭の上で手拍子できるか。それともステージの上に上がりたいのか。ステージの上に上がるならどうあるべきか。合計218歳のアリスを見て、70歳になった時にギターを弾いていたいと心から思いました。タイムリミット、とかカウントダウンという言葉を跳ね返す「勇気と力」が欲しいな。アンパンマンか(笑)。

この日、同じ木曜日の夕方の話だけど、6月にあるコンサートのチケットを予約したんです。発売日発売時間に電話して。予約完了、と思った後に頭に浮かんだのは「コンサート当日まで元気でいたいな」でした。未来を買っている。それも未来の「自分の健康とか無事を買っている」。もはやお守り的な感じになっているのかなあと思ったり。年なんですねえ。笑えない。みなさん、そういう老いを感じる瞬間ってありますか?





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