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愚民の心意気?

進歩したのか?
岸田総理は出てきた時に金融所得課税、その後サラリーマン課税と「増税ムーブ」を繰り返し、直接的に国を守る防衛に関しても初っ端から防衛増税を言った過去がある。隙あらば増税しようとしたのだから、その増税案が自体は潰されたとしても、増税メガネ呼ばわりは当然かもしれない。その増税マンに(形の上だけだが)減税を言わせたのは「増税なんてとんでもない」という世論の力であり、進歩ととらえる向きもあるようだ。(私自身はそうは思わない)

実際の数字は?
実は今回の所得税減税では全く足りていない。根拠は以下の通り。日経新聞は所得税収の上振れ分、つまり取り過ぎた所得税を2020年度と比較していて2022年度は3兆円程度と報道している。このまま読むと3兆円取り過ぎた内の2兆円を使って減税のように読める。が、そうでは無い。2021年度にも2兆円以上の取り過ぎ分がある。併せて5兆円以上の取り過ぎ分が積み上がっている。

2万円減税だと総額は?
2万円の所得税減税なら総額で1兆円減税。今回の4万円なら2兆円の減税となる。上で書いたように取り過ぎている所得税が5兆円あるなら、本来5兆円返すべき。4万円の減税は余った額の40%しか返さないのに、減税するんだから恩義を感じろ的な話は全くお門違い。現実には諸経費などあるだろうし、5兆円全部でなくても、4兆円は返さないとダメでは?

例えば
1人1万円で会費を集めて宴会をやりました。会計したら1人あたり8,000円で済みました。じゃあみんなに2千円返してね。これが岸田さんにかかると一人当たり2千円余ったけど800円だけ返すわ、となる。そんなもん殴られまっせ、普通なら。

世論の分断を謀るマスコミ
ここで普通に所得税を払っている人の中には、非課税世帯に7万円給付で俺たちは4万円かよ!と吹き上がっている。例えば「4人家族」なら1人につき4万円で16万円減税され、非課税世帯は何人居ようが「一世帯」7万円給付な点を忘れないように。

わかってますか?操られてるの
非課税世帯をサンドバッグにして自分たちへの批判を避けようとしてるんですよ。政治家や官僚は世間に不満が溜まっているのは何となく感じているんです。自分たちに向かうのを恐れている。なので減税額を増やせ、ではなく、給付を減らせ、という誘導に乗ったらダメです。

手を休めないように
なのでそんな煙幕に惑わされずに、「こんな額ではとても足りない」と要求し続ける事が一番大事。そもそも税収の上振れ分は財務省が出してる数字ですからね。それを根拠に「本来8万円以上あって然るべき」減税額であるので、今回の決定では半分以下。更に減税を要求し続けないと、また白ばっくれますよ。

仕方ないね
所得と税(および社会保険)の割合が江戸時代のように五公五民であるなら、一揆、打ち壊しもあるべきなのでは?フランスなど先進国ヅラしてますが、ガソリン税の増税の際には黄色いベスト運動という破壊行為がパリを数週間席巻しましたし、ドイツのデモもかなり過激でした。日本人はちょっと怒らな過ぎかもしれません。利口には利口の、馬鹿には馬鹿のやり方があるのです。愚民の心意気、なんてものは本当にあるのでしょうか?

個人的には日本保守党がどこまで税金の事をわかっているのか、この問題の扱いで多少はわかるのでは?と思っています。政権の失敗で高まったヘイトをガス抜きする為に使われて終わりそうですがね。

では、またお会いしましょう。

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