回想 : Continue Abuse
このブログでもちょいちょい話していたけど、ずっと8月10日と言っていたが、9日だった。
Lop Abuse On Somebodyの最後のライブをした日。
3月31日の夜、僕らはTwitterで解散を発表した。
解散を伝える前にもいろんな人に先に報告をした。
いろんな人に止められたけど、当時の僕らではどうにも出来なかった。
人として未熟だったと、本気で思う。
解散までの日が近づいたある日、突然「最後にもう一度レコーディングしよう」と言う話になった。解散ライブに販売しようと。
僕らが最初にスタジオで合わせたToyと、解散を決めてからのスタジオで作った一曲と、ライブでも良くやってた一曲。
この作品はLop Abuse On Somebodyのギターとしては1番いいテイクで録れた。ギターの音うんぬんじゃなく、ノリとかグルーヴとかそういう面で。
ようやくリラックスして録れた気がする。
ジャケットもSame Timeで確立したスタイルでデザインした。ただ何故タイトルのフォント変えたのか、、、覚えてない。
この作品にあるpusという曲はもうしばらくは聴けない。
ぐっちゃぐちゃだった家族や自分の事、当時の心をこれでもかというほどに表現した。
もう思い出したくない事まで全部。解散してから今日まで、未だに聴けてなかったけど、ブログを書くにあたりようやく聴いた。
最後まであんなにアグレッシブにレコーディングまでして、何故解散するんだろうなんてことも考えた事もあった。
解散ライブは心斎橋のFANJ twice、19:00頃だった気がする。
パンパンのお客さんの前で最後を飾れた。
盛大にミスったし、最後の最後に機材トラブルも発生した。ぐっちゃぐちゃなライブだったけど、あの時ステージから観た景色は一生忘れない。
写真ももうこのネットにあるガビガビの写真しかない。
動画も撮影してない、僕らの最後のライブ。
もはやあの時いた人と、僕らにしか記憶していない1日。
あれから時は経って、当時意思を継いでくれると誓ってくれたバンドたちも、解散したり活動休止したり、未だに音楽を続けてる仲間たちも少なくなった。時代も大きく変わった。
Lop Abuse On Somebodyだったメンバーも気がつけばほぼ30歳を越えた。
相変わらず音楽や芸術はそれぞれ続け、たまに会ってはアホな話して、ミクちゃんの結婚式では数年ぶりに演奏した。
音楽って、芸術って、本来そうだったんだなって、最近特に思う。
紙に絵具を垂らす、時間に音を落とす、誰かの想いが溢れる。
僕らが作った音楽も、絵も、メンバーやお客さんへの想いも、全部自分を優しく包み込んでくれてる。
俺ももう気がついたら就職して5年目になった。
入りたての頃はゴミ屑みたいな扱い受けたしパワハラも罵声も散々受けた。
気がついたら自分で仕事を持ち、社内でも相当な売り上げを叩き出してる。
デザイナーとして実績もたくさんあげたし、大きな仕事もたくさんやらせてもらってる。
ここまでやってこれたのも、全部ロップでの一時があったからだと思う。どんな時もロップの音楽は、絵は、仲間は、ずっとずっと自分に寄り添ってくれてた。
これからも、それはずっと変わらない。
今、俺はギターの弦を張り替え、荷造りをしてる。
新しいことを始めるのだ。新しい音を、絵を垂らしてくるんだ。自分が掻き鳴らすギターに、もう迷いはない。思いのたけを弾くだけ。
Lop Abuse On Somebody
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