見出し画像

【小売接客業の奈々 #01】片耳難聴は、家族にもよく忘れられちゃうんです(笑)

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

今回は小売店で接客のお仕事をされている
奈々さんにお話を伺いました。

それでは、奈々さんの
インタビューをどうぞ!

■どんな仕事をしているの?


――― いまのお仕事を伺えますか。


はい、大手の小売店で働いています。

私は学生の頃から同じ会社で
何年間もバイトをしてきて、

仕事の内容も楽しくて飽きないし
当時の店長への憧れもあって

そのまま就職を決めました。

最初、バイトの面接では耳のことを
伝えずに働き始めたんですけども、

働き始めてしばらくしてから
「実は片耳が聴こえないんです」
と店長に伝えたとき、

「コミュニケーション取れてるから
 気にしないで大丈夫だよ」
と言ってもらえて安心しました。

いまは正社員として4年目になり
大型店舗の配属になったんですけども、

店長のひとつ下のポジションで
責任ある立場を任されています。


■接客で大変なことは?


――― 小売店で接客をする上で、大変なことはありますか。


実は、お客様とのやりとりで
不便を感じることはあまりないんです。

私は左耳が聴こえないので、
左から話しかけられたとき
とっさに反応ができなくて

「すみません、もう一度伺えますか?」
というときは稀にありますが、

それでトラブルになることはありません。


――― お客様とのやりとりは基本的に問題がないのですね。


そう思います。

どちらかというと、お客様よりも
お店のスタッフの方が気を遣います。

私が新しい店舗の配属になったときは
片耳が聴こえないことを周りに伝えますが、

常にみんながそれを覚えているかというと
そうはいかないですよね。

たとえばスタッフに「〇〇お願いします」
と頼んで、相手から返事がないとき、

確認のために、もう一度
「〇〇お願いします」と言いますよね。

そこでスタッフから
「え、さっき返事したんですけど」
と言われてしまい、

自分が聴こえてなかったことで
嫌な空気になる場面はありました。


――― そうならないために、なにか対策はあるのでしょうか。


そうですね…先回りして
伝えることでしょうか。

特に連携が必要なスタッフには、
「無視されている」と思われないよう
改めて耳のことを伝えます。

片耳難聴は、一緒に住んでいる
家族にもよく忘れられちゃうので(笑)、

他人に覚えてもらうのは無理だと思って
こちらから都度言うようにしています。


(続きは明日公開!お楽しみに!)


↓「片耳が聞こえない十五の君へ」のSNSを今すぐフォロー!


▼インタビューにご協力をいただける社会人を募集しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?