見出し画像

Wilderness

wilderness
wil・der・ness  /wíldɚnəs|‐də‐/
[the wilderness] (自然のままの)荒れ地,荒れ野.
原野,原生自然.
(研究社 新英和中辞典)

 ナイロビから赤道を超え、車で約6時間。メルー国立公園はWildernessを全面に推しだしているパークです。マサイマラなどと比べて木々の深い植生、公園内を通る無数の川、街の喧騒から遠く離れ、静かなのが特徴です。季節のせいか、花が多く咲いているような気もします。最寄りの街"Maua (花々の意)"の名前はそこから来たのか?
 「野生のエルザ」の舞台としても有名。Big5 (ライオン、ゾウ、クロサイ、ヒョウ、バッファロー)の他、アミメキリンやグレービーシマウマなど、他のパークではあまりお目にかかれない動物も多くいますが、アクセスがイマイチよくないのもあり、訪れる人は多くありません。でも、それもあって手付かずの自然が多く残り、サファリ渋滞とは無縁の優雅なゲームドライブを楽しむことが出来ます。

 さて、そんなメルー国立公園に派遣されるわけですが、虫が多い。藪が多いので、平均的な日本人女性の身長の私には背の丈ほどもある藪の中を進む必要がある場合があります。そうすると顔の周りを飛ぶ虫、ムシ、むし。ナイロビにいる限りはあまり大きいイメージのないケニア人ですが、なんとなくこっちの人は大きい気がする。もしかして、顔回りに虫がぶんぶんしないように大きくなったんじゃないのか、それともこの藪を超えて回りを見渡すために大きくなったのか!?と思わずにはいられません。

 そんなメルー国立公園での勤務が今月末から始まります。周りは藪。最寄りの村は野菜の直売所みたいなところばかりだし、その先の町へは20㎞ほど、さらにその先の大きめの街には車で40分程、さらにJICA指定の病院がある街へは2時間ほどかかります。そんな公園の中の、職員宿舎の平屋に住んでの生活になります。不便をネタに変えて、何事も楽しむつもりで!

 みなさん、遊びに来るときは、長ズボン、長そでの上着、虫よけ、日焼け止めを忘れずに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?